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”#3 TOEIC対策の考え方とノウハウ ” 「グローバル企業マーケターによる実践英語学習論」

TOEIC対策の考え方

私はTOEICで990点満点を2度取得したこともあり、職場の人や友人から、「TOEICの点数の上げ方を教えて」とアドバイスを求められます。そのようなとき、私の回答は「まず実践的な英語力を高めたら、自ずとTOEICで点数が上がる」です。
確かに特定のテストのための勉強法もあると思いますし、時間配分などを意識するために模試を受けることなど、テストのための最低限の準備は必要だと思います。しかし、特定のテストのためだけの勉強をしても、英語力そのものを高める勉強をしても、どちらでもテストの点数は上がると思うので、せっかく同じ時間を費やすなら、英語力そのものを高めて、使える英語を磨く方がお得だと思っています。
その意味でも、こちらの記事で紹介したように、「なぜTOEICを受けるのか」の先にある、「なぜ英語を勉強するのか」という英語学習の目的を明確に設定して、そこに向かって学習すると張り合いが出ると思います。

学習コンテンツを工夫する

とはいうものの、目の前にあるテストの対策をしないと不安になるのも仕方がないと思います。そこで、学習方法としては、机でしない英語学習で紹介した、ながら英語で基本は進めていくとして、使用するコンテンツを試験対策になるものを選ぶのが良いと思います。
TOEICは内容としてはビジネス系が多いことと、なんといっても、リスニングでアメリカ英語だけでなく、イギリス英語、さらにオーストラリア英語でも試験がなされることが特筆事項かと思います。アメリカ英語は義務教育の時にある程度親しんでいると思いますが、イギリス英語とオーストラリア英語は聞き取りにくいという方もいるのではないでしょうか。リスニングコンテンツとして、下記を使うことで、普段聞き慣れない発音に耳を慣らしておくことがTOEIC対策にもつながると思います。

オーストラリア英語対策コンテンツ

オーストラリアの大手放送局ABCのPodcastがおすすめです。

ABC News Daily
こちらの番組は女性ホストの発話速度も比較的ゆっくりなので、内容をしっかり理解しながら、オーストラリア英語になれるという意味ではおすすめです。世界の時事ニュースが中心で、1エピソードも10分少々なので、気軽に聞けると思います。

LIFE MATTERS
こちらの番組は男性がホストで、発話も比較的ゆっくりだと思います。オーストラリア国内の生活に根付いたトピックが中心で、会話形式なのでTOIECの会話形式のリスニングへの対策にもなるかと思います。
そのほかにもPoadcastでABC Radioで検索するとたくさん出てきますので、ご自身にあうコンテンツをぜひお探しください。

イギリス英語対策コンテンツ

イギリス英語もイギリス大手放送局のBBCが多くのPodcastコンテンツを作っており、それを活用すると良いと思います。

GLOBAL NEWS PODCAST
世界のニュースがトピックの、イギリス大手放送局のBBCのポッドキャストです。テレビ向けの番組をそのままPodcastに転用したのではなく、Podcast用に作られた番組なので、耳だけでしっかり理解できるように配慮された内容となっています。ホスト、記者、インタビューなど、いろんな発話者が出てくるので、男女、速度、などさまざまなイギリス英語へ慣れるのにおすすめです。

THE ENGLISH WE SPEAK
英語学習者むけにBBCが作ったコンテンツです。イギリス英語独自の言い回しやスラングについて、使用例を使いながら会話形式で説明がされます。TOEICでどれだけ頻繁にそのようなスラングが使われるかは、定かではありませんが、砕けた表現のイギリス英語になれるという点では、おすすめです。

模試の活用

また、冒頭に述べたように、時間配分になれるために模試を何度か受けておくことは最低限必要な準備だと思います。ここでは模試を活用した具体的な対策ノウハウをお伝えします。

時間配分

模試の最大の目的は自分に合った時間配分を見つけて、その感覚を磨くことだと思います。
特に時間を意識して解いていくべきリーディングセクションについての時間配分は、下記が一般的に言われている内容かと思います。

  • Part5 : 10分

  • Part6 : 10分

  • Part7 : 55分

私の場合、これでも時間内にPart7が終わらないこともあり、Part5とPart6の10分は、最悪目一杯かけられる時間として考えており、可能な限り前倒しして終わられるように心がけていました。理想は7~8分くらいでPar5,6は終わらせるようにしていました。
上記の時間配分をベースに、何度か模試を受けて、自分に合った時間配分を見つけることが良いと思います。

使う時計を工夫する

時間配分は非常にクリティカルなので、進捗時間がすぐに把握できる時計を使う必要があります。理想はストップウォッチ機能がついているものですが、それが用意できなくても、リスニングの間は12:00に合わせて時間を止めておき、リーディング試験開始のタイミングで12:00から開始すると、実時間に関係なく、分針を見れば経過時間がわかるので、私はこのように時計を使っていました。

模試のCDを学習コンテンツ化する

TOIECに役立つコンテンツをいくつか紹介しましたが、リスニングに慣れるためには、模試のリスニング部分をスマホに取り込んで、ながら学習コンテンツにしてしまうことが手っ取り早いと思います。満遍なくイギリス英語やオーストラリア英語も入っているので、耳慣らしとしては最適だと思います。

今回も読み進めていただき、ありがとうございました。 TOEIC対策に役立つ単語帳などについても、今後の記事で取り上げたいと思います。

よければ下記の記事・マガジンもご覧ください。


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