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”#5 育休前の職場での段取り” 「男性サラリーマンの育休体験記」

はじめに

今回の記事では、私が育休を取得するにあたって、職場でどのように上司や同僚との調整をしたかなどについて書きます。育休取得を検討している方の一助になればと思います。妻の出産と同時に育休を取ったので、時間軸がわかりやすいように、「妻の妊娠が○ヶ月のときにXXをした」と言うように整理していきます。

妻の妊娠4ヶ月:上司への初めての相談

育休取得の意向を初めて職場の関係者に伝えたのは、妻の妊娠が4 ヶ月の時、直属の上司に対してでした。この時点で、「妻の出産と同時に約半年育休を取りたい」と、いつからいつまでを明確に伝えました。法律で会社が社員の育休を阻止することはできないと理解していましたが、私の職場では男性が育休を取るのは前例がないことでしたので、理由についてはしっかりと説明しましたし、会社に迷惑をかけたくないので、取得期間については会社の都合に応じて微調整をしたい旨を伝えました。また、私の不在中の業務をスムーズに進められるように、私が抱えている仕事の棚卸しと、引き継ぎ先について、私で整理して上司に提案することも申し出ました。上記の内容を伝えると、上司からは理解していただきました。

妻の妊娠5,6ヶ月:育休計画と業務引き継ぎ具体化

この頃は、自分の抱えている仕事の棚卸しと、引き続き先の明確化、さらにいつどのようにして引き継ぐかについて具体的にまとめて、上司と調整をしていました。さらに具体的にいつからいつまで育休を取るかについても職場の繁忙期などの事情も鑑みて、具体化をしていきました。

妻の妊娠7ヶ月:近しい関係者への連絡

この頃には、一緒に業務を進めているメンバーや、親しくしている先輩・後輩などに育休取得の予定を伝えていました。関係性の深い人への連絡だったので、皆応援・賛同してくれて、非常に心強かったことを覚えています。
また、業務を引き継いでくれる予定の後輩には、具体的な引き継ぎの話もできるところからしていました。

妻の妊娠8ヶ月:育休取得を積極的に告知

この頃になると、折に触れて「いつからいつまで育休を取得します」と積極的に告知していました。大きな会社なので、多くの部門や社員が協力しながら仕事を進めることが多く、育休中の仕事に支障が出ないように、可能な限り多くの人に伝えることが目的でした。ただ、自分で伝えた後に「知ってるで。〜さんから聞いた。頑張って!」など言われることがほとんどで、自分で伝える前に人づてで伝わっているようでした。

妻の妊娠9,10ヶ月:書類手続きと引き継ぎ完了

この頃には、育休取得に関する諸々の提出書類を準備したり、業務引き継ぎの完了と、関連メンバーへの引き継ぎ先の連絡をしていました。妻の出産を間近に控え、出張を自粛することも多かったのですが、幸い私の状況は周知されていたので、出張自粛もしやすかったです。

出産予定日2日前:最後の挨拶

双子出産ということもあり、妻は陣痛誘発剤を使った計画分娩だったので、出産日は事前に把握できており、育休取得の開始日は出産日前日に設定していました。出産日2日前の最終出社日には同じ職場のメンバーには対面で挨拶をした上で、全部門の関係者へは、メールの一斉送信で、挨拶及び不在中の連絡窓口(引き継ぎ先社員)を伝えました。
余裕を持って準備を進めていたおかげで、直前にバタバタすることなどはなくスムーズに育休に入れました。

まとめ

以上が育休取得までの職場での段取りの紹介でした。時間軸はそれぞれの事情次第かと思いますが、やっておいて良かったと思う主なポイントは下記です。

  • 育休取得の最初の相談の際は、ロジカルに具体的に上司に説明する

  • 育休取得中の仕事が回るように、自発的に引き継ぎプロセスを進める

  • 育休取得を部門内外に自ら周知徹底する

嬉しいことに、最近では、部門外であまりしゃべったこともない男性社員から、「半年間育休を取得したいので、助言ください」などと相談されるようになりました。私が育休を取ったことが何かのきっかけになって、まずは私の職場で、男性が育休を取ることが当然の選択肢の一つになっていってくれれば良いと思っています。

読み進めていただき、ありがとうございました。
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