N♠「今回はBincoの認識に登場していない「自然感」について、深掘りしてみるよ。 物理学者アインシュタインの有名な名言「知識に勝るのは想像力である」という言葉にスポットライトを当ててみよう。知識が必要な事は分かり切っているけど、その知識を最大限に膨らませるのが、想像力・知恵・洞察力・自然感・・・等の錚々たる虚数君達だよね。ボイトレを習慣化する過程では、自然感に根差した想像力をおおいに発揮して欲しい。きっと虚数パワーを味方に取り込めるかもね。」 B♡「私には、そんなこと考え
N♠「この辺りまで来ると、浮遊感が優先してる筈だから、足を踏ん張ったり・出だしでリキンだり・感情を無理に出そうとしたり・反動を付けたり・・・等の行為はやらなくなってるよね。なのに声が、穏やかに湧き出るのは一点意識・一対意識と虚数感のお陰だぞ。」 B♡「ピンとこないけど、スキマをすり抜けて行く窮屈な感じとか、一点から拡散した息(虚数君)のふわーっとした解放感は、合格点かな~。」 N♠「その感覚、いい線行ってるかもね。尾骶骨辺りが支点になっていれば、中々のレベルだな。この時、
N♠「ここまで身体内の呼吸器系を主体にボイトレして来た声にも虚数色がにじみ始めた様だね。此処からは、次のフェーズへ踏み出す事にしよう。 息(虚数君)は、声帯筋のしっかり閉じたスキマから抜け出して消化器系(口・鼻腔・舌・食道・胃腸・肛門)空洞に踏み込むぞ。この空洞は外部大気と繋がった洞窟だと見なせるよね。洞窟の中では、声が響いて聞こえる事は実体験してるよね。発声中はこのエリアでの響き(ビブラート)を意識しよう。」 B♡「息(虚数君)を洞窟の奥まで招待する「おもてなし」が大切な
N♠「一対の肺に、こだわる事の重要さが徐々に分かりかけて来たかな?。一対の肺は別々に個々の動作を担う認識が重要だ。例えば、両手を使って音を出す拍手はボイトレにとって最適のサンプルだ。左右の手は同時操作で手のひら内の空気を急激に圧縮し、スキマの空気が急激に排出して音が生まれるよね。両手の手のひらの手加減で、様々な拍手音を演出できるぞ。 発声との決定的違いは、「実数(手のひら)主導」なんだよね。「虚数(息)主導」の発声とは正反対の仕組みになっている。」 B♡「左右の肺のセンター
N♠「今回は、前回の回転運動を更に深く突き詰めて、呼吸の自然原理を発声へ、リンクさせてみよう。 回転する事の重要性は世の中の動作を見れば歴然だ。電車があんなスピードで動けるのは、電気(虚数君)が中心軸(実数君)を回転運動に変えた後、直線運動に変えているんだ。物体を動かす初動に「電気=虚数君」が起因となっているのは、あらゆる動作に見られる自然原理だというう事が分かるよね。 「発声」が「息(虚数君)」で生成される過程で回転が絡んでいる事も決して見逃せない現象だ。 さて、呼吸動作の
N♠「今一つ、呼吸の仕組みをつかみ切れて無いみたいだから、今回は復習を兼ねて発声呼吸の基本イメージ図を再度紹介する事にしよう。 左右の肺が接するスキマを息は自由に行き来できるよね。ここで肺の役目は、息の流れを作り出す最重要な役目(吐く・吸う・スピード変換・量変換・回転)を担っている。たぶん、それらの全てを意識出来ていないと思う。中でも、回転の概念は重要なので置き去りにしないでね。 ここに紹介するイメージ図は、発声呼吸の基本パターンとして、肺以外のあらゆる場所でも共通基本図とし
N♠「今回は少し違う角度から呼吸を呼び込んで見るからね。 例えば、風船の背中側から「背骨=割る前の割り箸」を、風船の中心点迄押し込んで見よう。 もっと、わかり易く言えばお尻の割れ目に割り箸を挟み込んだイメージだ。 息が満タンに成れば成る程、割る前の割り箸のスキマは密着し、息は漏れにくくなる。即ち、吸う息の強さで漏れ出る息の量をコントロール出来る訳だ。 この時の割り箸は高級な丸割り箸がベターだ。丸い箸はお互いが回転しながら密着するので、息の出入りが馴染みやすくなる。実際に、息は
N♠「この辺りから、実数ボイトレから虚数ボイトレに列車を乗り換えてみるぞ。車窓から見える景色は未体験の情景に変わるから、ちょっとワクワクした感じになるかもね。これからは全ての景色が虚数色に見えるから、筋力(実数君)が表舞台に顔を出す景色は視界から消えて行く。 Bincoの心情を思いのままに色付け出来る「魔法の息づかい」が、すぐそこに控えているからノンビリしてられないぞ。」 B♡「なんとなくボヤ~とは、感じるけど、虚数色の本質はチンプンカンプンだわね。胸の空洞は2ヶの肺が親玉
N♠「Binco(90歳)の声は、年齢を感じさせない若々しさに溢れているよね。同時に、足腰の動きにも年齢を感じさせない柔軟さと歩行力が維持出来ているし。それにも増して素晴らしいのは、空気を読みながら誰とでもアドリブ対応が出来る衰え知らずの会話能力だ。当然、免疫力は高く習慣病が無いんだよね。そのせいか、初期認知症に認定されてから、ここ1~2年は悪化の兆しはない。お前の常習化した年齢サギは、かなりの人をだまし込んでるぞ。訴えられたら実年齢より5歳下で手を打てば穏便に事が運ぶんじゃ
N♠「どんどん虚数感に満たされて行く最近のBincoは、筋肉の束縛から解放されて行く雰囲気が漂い始めて、とても耳触りの良い歌唱力を表現しているね。その雰囲気を壊さずに、筋肉(実数君)の「収縮感・膨張感」を感じて欲しい。そんな観点から今回は、筋肉系(実数系)の虚数君に対する忖度感を紹介するぞ。」 B♡「そう言えば、私には筋力を緩める意識だけしか無いわ。筋肉(実数君)は、しゃしゃり出てはいけないのよね。虚数君に忖度する振る舞いって、全然理解出来ないわ。」 N♠「これから体験す
N♠「いよいよボイトレの主体は、胴体部から首・頭部を巻き込んだ完全ボイトレに進むから、さらに豊かな声に変わり始めるぞ。 声の響き・声のキャパ・声の自信・声の落ち着き・・・等は確実に進化するから楽しみだよね。」 B♡「私ここんとこ、虚数感覚がぼんやり解かり始めたわ。ボイトレ操作の全てに筋肉(実数君)の控え目さが、大事なのよね。その代わり、息(虚数君)が出しゃばらなきゃ、つじつまが合わなくなるのよね。」 N♠「そういう事だよね。この先、虚数君による「吐く息・吸う息」の意味を理
N♠「ボイトレ意識が舌に集中し始めると、レベルアップの踏み台と成るので、楽しみがどんどん膨れ上がるからもう後ずさりは出来ないぞ。但し、意識の集中は知らず知らずのうちに筋肉の緊張に引き込まれるから要注意だ。 Bincoの声には、その心配はないが、息(虚数君)操作を更に深くボイトレする課題が残っている。」 B♡「私には、舌根操作と腹式操作の連動が思い通りでは無いわ。見えない息(虚数君)を極細の虚数糸に作り上げるのに四苦八苦してるわ。見えない虚数糸を体内で自在に操るボイトレはムズ
- N♠「Bincoが今、四苦八苦して戸惑っているのが、「首回り」にある声帯・ 舌根への対応だ。舌根は食べ物を味わって、ゴックンと食道へ送り込む筋力最強のパーツだよね。この舌根を、息(虚数君)の支配下に置く操作は、さすがのBincoもうろたえて居る。舌根の操作は、「首回り」の前側にある声帯(のど仏)へ直接の影響を与えるから、繊細この上ない。」 B♡「舌は食べ物を飲み込む毎に、声帯を閉じて誤嚥を防ぐのよね。食事中に、しゃべるのは、ある意味では声帯閉鎖によるボイトレ効果が期待
N♠「炎熱の夏場が峠を超し、秋空の穏やかで優しい、ふんわり雲に思わず心が引き寄せられてしまう今日この頃。お天道様には、感謝、感謝、感謝。 Bincoも頭を下げてお礼を言っとくんだぞ。酷暑と入れ替わりに、台風君が、はしゃぎまわる、やんちゃな季節になるよね。折角だから、台風君もボイトレに加わってもらうぞ。」 B♡「台風君をボイトレに使おうとする意味が全然分かんないわ。台風君がボイトレに使えるんだったら、今年は台風君の見方を変えなきゃ~ね。」 N♠「その前向きの心構えに、風神君
N♠「Bincoの声は、Ai評価によると、耳触りの良い、透き通るような声と言われてるみたいだね。その努力はBincoにしか解らない困難を乗り越えてきた証だぞ。然しながら、ここに来て9合目の底なしクレバスに直面して、少し面食らっているかな~。」 B♡「そうなのよ。呼吸の基本操作が今一なのよね。「吐く息・吸う息」の同時操作が、中々うまくいかないわ。」 N♠「人が呼吸出来るのは、左右2つの肺以外に無いよね。この左右2つの肺を使って、腹部筋肉群を「膨張・収縮」させるのが、腹式呼吸
N♠「もう、ほとんど最終コーナーに差し掛かったボイトレに対し、食らいついて来るBincoの努力は大した物だぞ。恥ずかしがり屋で、捕らえどころの無い虚数君と、じゃれ合いながら、自分の味方に取り込むやり取りは、電車の中で見知らぬ赤ちゃんと、心を通わせて赤ちゃんの目を釘付けにしてしまう様子に似ている。Bincoの天性のものなんだな~と、うなづけ一面だよね。」 B♡「虚数君の事は良く分からないけど、息の様な幽霊君が、筋膜の狭いスキマをとおり抜ける、「スキマ抜け遊び」がボイトレなのよ