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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第60話


N♠「ここまで来ると、身体を密閉して息(虚数)を閉じ込める意味が理解出来るよね。
そのボイトレ最終エリアが、声帯のスキマ。なので、声帯の密閉操作練習がボイトレ最終仕上げと言う事になる。但し、声帯筋(実数君)をリキム事はNGだから、息(虚数君)だけで声帯筋の密閉を自由自在に操作出来るボイトレが欠かせないよね。」

B♡「息(虚数君)に、こだわり続けたのは、この最終段階の為だったのね。私には、まだまだ声帯筋のリキミとはサヨナラ出来ないわ。声を出そうとした瞬間に、もうリキンでしまってる様な感じだわ。」

N♠「うん、わかるわかる。話を聞いてると、Bincoの認識に少し間違いがあるぞ。Bincoにとって、声を出すって意識が強いよね。声を出そうとすると、必ず、リキミを誘発する。
だけど声は、とても出たがり屋なんだ。出たがりの性向を制御する意識をボイトレして欲しい。声帯筋製の堰のスキマを流れる虚数川の水流に逆流を発生させて、川の流れ具合を調整するような意識が良いかもね。この時の、堰の開閉を母音アクセントが担当する訳だ。
このアクセントは実数君由来だから、アクセント操作は微小化が望ましい。」

B♡「母音アクセントは声帯の真ん中で変化するのよね。声帯の、ど真ん中は、絶対リキンじゃダメなんでしょ。声を張り上げたり、感情を高ぶらせ過ぎたりするのは、もっての外なのよね。」

N♠「Bincoのレベルは、かなり、声帯エリアに肉薄してるから、虚数君への依存度が、更に要求されるぞ。もっと言えば、虚数君の人格を備えた「声」が独り立ちしてしまえば良い。ふんわりしたゆとり・奥深い虚数感・自信の伴った充実感・・・等が、湧き出して来たらしめた物だ。」

B♡「私、歌唱の後、とても気持ちよくて満たされた感じするのは、虚数君のお陰なのね。
虚数君が実数君に囲まれて、たわむれる事がボイトレの様な気がするわ。以前は実数君が虚数君にチョッカイ出してたのよ。ボイトレの世界では、逆必ずしも真ならずなのよね。」

N♠「息(虚数君)は、身体内で自由奔放に活動するから、声帯内の一点に集約させる事で、虚数君の振る舞いを最適化させるのが、最終ボイトレなんだ。ボイトレなしで脳トレだけの声づくりは有り得ない。筋肉(実数君)にとっては、ボイトレ運動の虚数傾向に慣れる事が別バージョンのボイトレという事になるよね。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
球体呼吸を追求していくと、どんどん微細化して一点に収束します。
一点から息(虚数君)が湧き出すと、実数君由来の泡球体が現れます。この状態を息だけで膨張・収縮を頻繁に繰り返す事で、実数振動が発生します。この球体を声帯に当てはめると、声帯ボイトレが始まります。息(虚数君)の出し入れだけで、声が作り出せるとビブラート豊富な奥深い発声に繋がります。この単純な行為も脳トレなしでは完成する事は出来ません。この脳トレ・ボイトレに慣れるために「→」(ベクトル)を、虚数君のアバター(分身)として使いこなすと、ボイトレに臨場感を持たせてくれます。ベクトルの活躍する線形代数は、マトリックス(母体)上の線形空間を、ベクトルが自由奔放に活躍する数学の分野ですが、360度の方向を自由にサイズを変えて記述できますから、球体を出入りする息(虚数君)に適用すると息(虚数君)の方行・強さ・収束・発散・・・を把握し易くなります。


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