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「いわき時空散走」プロジェクト 

いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?が2023年4月から新たに立ち上げた「いわき時空散走」プロジェクト。こちらのページでは、そんな「いわき時空散走」の活動について紹介していきます!


「いわき時空散走」

立ち上がりの経緯

「自転車で走ること」が目的ではなく、「自転車を活用して」散歩するように、ゆっくりと自転車で巡り、「歴史や文化」に触れたり、「食」を楽しんだりする自転車を活用した新しい楽しみ方である、「散走」

散走(さんそう)とは
シマノが手掛ける「Life Creation Space OVE」が提案する自転車の新しい楽しみ方。2023年7月には「第一回全国散走フォーラム」が開催されるなど、全国各地の自転車活用事業に広まっている。

散走 | OVE南青山 (ove-web.com)

ノレル?ではオープン当初からメインコンテンツの一つとして、地域資源の発掘と自転車活用における裾野拡大を目的とし、地域の皆さんがガイドを務める形で「散走イベント」を実施してきました。

「散走」に向き合い続け、見つかった課題や希望を織り交ぜて、さらなる拡大を目指し立ち上がったのが、「いわき時空散走」プロジェクトです。

※詳細な経緯についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

プロジェクト概要

写真右側がプロデューサーを務める陸奥賢

「いわき時空散走」は、観光家でコモンズデザイナーの陸奥賢をプロデューサーに迎え、いわき市内の各地域に存在する物語を可視化していく、ツアーとマップ作成、及びサポーターの養成を実施していきます。

今年度から5年間でいわき市内で約30ヶ所のエリアでマップを作っていくことを最終目標とし、はじめに市内の14駅(常磐線・磐越東線含む)全てにおいて、駅をスタートゴールにしたツアー及びマップを作成していきます。

本年度は3つのエリア(四倉~大野・玉山、植田~佐糠~金山、小川郷)にフォーカスし、5月~10月にかけて市内でのリサーチを展開。11月には作成したツアーとマップのお披露目会として、「いわき時空散走フェスティバル」を実施します。

その後マップをブラッシュアップし、2024年2月頃には作成したマップの市内への配布、およびダウンロードが可能な状態を作り、オープンリソースとして皆さんに手軽に楽しんでもらえる形を目指していきます。

込められた思い

「いわき時空散走」はいわきの万華鏡のような、フルーツバスケットの方な、百花繚乱の地域文化を、歴史を、風土を、物語を、参加者の皆さんと一緒に体感し、語り合い、遊び、楽しもう!という「コミュニティ・サイクル・ツーリズム」です。

丁寧なリサーチを経て、いわきの地域の皆さんと、地霊(ゲニウス・ロキ)を、マップとツアーの形で「みえる化」していきます。

「いわき時空散走」というプロジェクト名は、いわき平時空MAPにインスパイアを受け、命名されたものです。「時空を超えた地域の物語を紡ぎながら走っていきたい」そんな思いが込められています。

いわき時空散走フェスティバル

リサーチして出来上がった、マップとツアーをお披露目する、「いわき時空散走フェスティバル」を春と秋に実施を予定しています。

2023年度秋の「いわき時空散走フェスティバル」

今年度は、11月23日~26日までの間で、3つのツアー・マップのお披露目と、いわき時空散走プロジェクト立ち上がりの決起集会、またマップを見ながら語り合う会のイベント実施を予定しています。

詳細がわかり次第、noteにてお知らせいたします!乞うご期待!

活動報告(2023年度)

いわき時空散走のリサーチの様子をそれぞれの月ごとで記事にまとめてみました!どのようなリサーチを経て、マップやツアーを作っているのか、気になる方はぜひご覧ください。

プロジェクトメンバー

いわき時空散走の個性豊かなプロジェクトメンバーをご紹介!このメンバー
でリサーチや、マップ・ツアーの実施など、プロジェクトを運営しています。

プロデューサー/陸奥賢(むつ・さとし)

観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。2007年に地元・堺を舞台にしたコミュニティ・ツーリズム企画で地域活性化ビジネスプラン「SAKAI賞」を受賞(主催・堺商工会議所)。2008年10月から2013年1月まで「大阪あそ歩」(2012年、観光庁長官表彰受賞)にプロデューサーとして携わる。2011年から「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」(読売教育賞最優秀賞受賞)「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「演劇シチュエーションカード 劇札」「歌垣風呂」(京都文化ベンチャーコンペティション企業賞受賞)「死生観光トランプ」などの一連のコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰している。大阪まち歩き大学学長。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)

プロフィール | mutsu-satoshi.com

コーディネーター/寺澤亜彩加(てらざわ・あさか)

1995年愛知県名古屋市生。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科卒業後、庭師修行に従事。2019年4月、福島県いわき市に移住。同年、藤城光とのユニット「phyton(フィトン)」にて、体験型ツアー演劇「地中の羽化、百億の波の果て」を制作。いわき市に事務局を構える「一般社団法人日本パラサイクリング連盟」と出会い、「いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?」のコーディネータとして活動し始める。いわき時空散走では現地のコーディネートと事務局を担当する。

スーパーバイザー/権丈泰巳

1972年福岡県福岡市生まれ。中学1年生の時にテレビで見たツールドフランスに憧れ自転車を始める。大学時にタンデムのパイロットをボランティアで行ったことがパラサイクリングとの出会い。2004年アテネ~2020年東京パラリンピックまでコーチ、監督を歴任。現職は、日本パラサイクリング連盟HPD。2019年5月にいわき市へ連盟事務局と共に移住。NORERU?では「障害の有無にかかわらず、様々な方に自転車の楽しさを伝えていきたい!」という思いで活動を続けている。

HOME - 一般社団法人日本パラサイクリング連盟 (jpcfweb.com)

アシスタントスタッフ/井上栞里(いのうえ・しおり)

2000年大阪府生まれ。2023年に東洋大学社会学部卒業後、いわき市に移住。いわき市との出会いは、2021年にサークルで農業ボランティアを始めてから。2022年夏には、「さすかる」のインターンに参加し、そこでコーディネーターの寺澤亜彩加氏に出会ったことをきっかけに、いわき市に移り住み、現在は「いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?」のスタッフとして働いている。

制作部/藤城光(ふじしろ・ひかり)

美術作家/デザイナー。水戸市出身、埼玉大学教養学部文化人類学コース卒業後、東京でデザインの仕事に就く。2010年に福島県いわき市に移住したことがきっかけとなり、土地やモノに刻まれた記憶などをテーマとした作品を制作するようになった。震災後は、聞き書き(PRAY+LIFE)や場づくり(未来会議)活動にも関わっている。主な作品は「VOYAGER」(さいたまトリエンナーレ)、「地中の羽化、百億の波の果て」(白水アーツキャンプ phytonとして作・演出 )、「神籬」(田人アートミーティング)「彼女の町、彼の海岸」(駒込倉庫/アートトAA)「深遠なる庭園にて」(生野ルートダルジャン芸術祭・) 「ふねやまにのぼる」(西宮船坂ビエンナーレ 岸井大輔×トチアキタイヨウ×藤城光)、「ぬけあい」(ギャラリーROCKET)など。 [WEBSITE https://hikarifujishiro.com]

制作部/フジキ カオリ

イラストレーター・絵本作家。茨城県出身、東京都在住。'00年カナダケベック大学短期留学、バートック紙芝居塾7期卒、IKEの会所属、童心社55周年紙芝居公募佳作、集英社コバルトイラスト大賞佳作、東京書籍やJICAなどの教科書挿絵、ソニーラジオQT1パッケージ、FMかしまキャラクター、ノンノ、フィッテ、キャンキャン、トーキョーウォーカー、SAYシュシュ、ピチレモン、たまご/ひよこクラブなどの雑誌。福島県内においては、いわき平時空MAPイラスト、富岡町図書館バスラッピング、福島県立博物館展示会広報物イラストなど手がけている。個展、グループ展多数参加。

サポーター

「いわき時空散走」では、地域で生まれ育ったり、移り住んだり、様々な形で、地域に接している方々に「いわき時空散走サポーター」となってもらい、ツアーを実施していきます。

ツアーでは参加者同士が対話をかわし、様々なコミュニケーションが生まれることを大事にしています。いわき時空散走サポーターは、参加者に
寄り添い、参加者と目線を合わせ、友達になっていきながら、対話の場のファシリテーター役を担います。

松本恵美子(まつもと・えみこ)

「いわき生まれのいわき育ち。自称「い」わきの中の蛙。1981年より地元のアマチュア劇団「劇団いわき小劇場」にて活動。2015年より土地とそこに生きる人々の物語を演劇にする集団「劇団ごきげんよう」に参加。これまでに豊間、田人、内郷、遠野、久ノ浜・大久、川前、四倉をめぐり作品を作り公演。母校の大野中学校の閉校にあたり最後の卒業生と『坂を登れば』という作品を制作したことを機に、閉じていく土地について考えるようになる。「散走」に出会って以降、「いわき時空散走」に関わるようになり、ゆったりと景色と人に触れながらディープな地元の発見を楽しんでいる。

正木里奈(まさき・りな)

1996年福島県いわき市生まれ。大学で国際コミュニケーションや日本語教育を学ぶ。米国ハワイ州リーワードコミュニティカレッジに留学し、多様な文化や歴史、社会問題に触れる。卒業後は環境・社会問題に取り組む化粧品メーカーLUSHジャパンに勤務。退職を機に故郷であるいわき市にUターンし、『多様性』と『循環』をキーワードに場作り、日本語教育を行っている。趣味はグーグルマップ散歩。

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