物理的に地に足をつけると見えてくるもの

 9月が始まった。

と言っても暦の上でなので、体感としてはそう変わりはなく、相変わらず早く涼しくなって欲しいと願うばかり。

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 「身体の調子が精神の調子にも直結する」事に最近は注力しているからか、物理的な意味で、日々の姿勢や所作に気をつけるようにしている。

僕は昔から猫背気味なので、わりと前かがみで歩く事も多く、周りからもおそらく自信がなさげに見られていたと思う。

ある時期よりマインドフルネスやヴィパッサナー瞑想を行い出してからは、都度自分の身体の「動き」や「反応」にも極端に気をつけ出すようになったので、姿勢をできるだけ矯正するよう心がけ、これまで蔑ろにしていた "背筋を伸ばし顎を引く" という基本的な部分に神経を集中した。

たとえが古いが、日本のアニメが秒間16コマで動くのに対し、ディズニーアニメが秒間24コマのフィルムを回しているようなイメージで、出来るだけ一挙手一投足を解像度高く観察し、所作をディレクションできるよう意識した。

不思議なもので、それだけで精神的にも視界が明瞭になり、人との会話や表情にも何となく自信が持て、恥ずかしがらずにはっきりと声を張り、物を伝える事ができるようになった。

 併せて以前、ツイッターか何かで流れて来た情報の中で「座ってるときは必ず両足の裏がぴったり地面に接地するようにしろ」というものを見てから、僕はそれを参考にし、座っている時はもちろん、普段もできるだけ地に足をつけるよう意識し出した。

確かに、一気に作業負担が軽減し、集中力が増した気がする。
思った以上に僕の生活に飛躍と潤滑を促すライフハックだった。ありがとう。

…と、こうした形で、最近は精神面というよりは、フィジカルコンディションの方に注意を向ける生活を送っている。

 身体の動きを観察すると言うことは、身体を丁寧に扱うことと同時に、周辺にある物を雑に扱わなくなるという意識改革も生まれる。

無意識の状態をできるだけ除去していき、"今この瞬間" に目を向けやすくなるからこそ、自然と物を丁寧に扱い、愛でることができる。これも発見だった。

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 土台を作っていく作業は果てしなく地味だし、成長しているという実感がなければ、なかなか継続は難しい。周りからの反響がモチベーションとなる人なら、なおさらだと思う。

僕は超短期的なゴールに「感情の安定」を設けているので、ひとまずはそこが叶えば習慣の土台が固まり、それが小さな成長の実感となり楽しい。
一般的な反響とは別のところに細かいゴールが沢山あるので、飽きずにいられるのかも知れない。

地に足をぴったりつけて、今年の後半も楽しんでいこう。

今日はこんなところで。

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