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ショッピングモールで学ぶ理想と現実

 『言うは易く行うは難し』ということわざがある。

理想を語る事はいくらでもできるが、いざそれをやろうとすると、思った以上に上手くいかず、現実の難しさを知る。

そうなる原因の大きなものとして、自分の中でシミュレーションした他者が、自分の思い通りに動いてくれないこと。

そりゃそうだ。人は人の数だけ性格も違うし価値観も違う。自分の価値観が、果たして他の人たちとも共通して100%合うかというと、まず「ない」と踏んで臨んだ方が良い。

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先日、家族でショッピングモールに行った。
皆それぞれ欲しいものがあり、それらをまとめて買いに行くためだ。

モールの構造はある程度熟知していたので、皆の行きたいところをシミュレートして最適な回り方をイメージしつつ臨んだのだが、まぁ上手くいかない(笑)。

最たるものは娘に因るものだが、欲しいものを各店舗に探しに行く際、娘の伝えたい意思が上手く汲み取れず、果たして欲しいものそのものが目的のお店にあるのか?という疑問自体が新たに生じたり、様々な問題のなか、回るのに非常に苦労した。

意思の疎通がなかなか叶わず、娘は自分の思いが伝わらない事に感情を露わにする。それに対し僕も妻も困惑と苛立ちが芽生え、まあどうしても険悪な空気となる。その繰り返しで、目的は果たすも効率が非常に悪い回り方になり、時間も大きく浪費した。

最終的には皆曖々といつもの調子で穏やかになるのだが、正直一人で行動するよりも遥かにエネルギーを使ったし、まだまだ自分自身未熟だなと改めて思った。

それぞれ価値観と優先順位が圧倒的に違うから、そこの落とし所を探るのに非常に苦労したし、何となく「こう動けば上手く回れるだろう」などと理想に逃げていた僕自身『言うは易く行うは難し』を痛感した。

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 家族単位ですらそうなのだから、もっと人の多いコミュニティを束ねていくのは非常に大きな精神的労力が必要だと改めて思う。

一人が楽なのは当たり前。一人の時間を大切にするのと同じくらい「他者との関わり」も大切だ。その最小単位がまず家族。

こうした「チームワーク」が問われるような局面時に、コントロール出来るものと出来ないものを割り切り、理想と現実の存在を認めたうえで上手くリーダーシップが取れるよう、より立体的に心を磨いていきたいものだ。

理想的には『言うは難く行うは易し』になりたいが、それ自体が『言うは易く行うは難し』という面白い矛盾。

まだまだ修行の道のりは長い。

今日はこんなところで。

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