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「燃えるごみ」と「燃やせるごみ」

 先日、市内のコンビニへ行き、パンを買った時の話。

そこそこ賑わうイートインコーナーで一通り食べ終え、袋を捨てようと思いゴミ箱へ向かうと、2台並んだゴミ箱のそれぞれに

「燃えるごみ」「燃やせるごみ」

と書いたシールが貼られていた。


…?

一瞬混乱した。

燃える?燃やせる?
燃えるっちゃ燃えるし、燃やそうと思えば燃える、と思えばこっちでもあるし。。

手に持っているゴミが、果たしてどっちなのか分からなくなった。

素材レベルでビニールの成分なども頭に浮かべつつ逡巡したが、その場でわざわざスマホ開いて調べる暇があるような局面でもない。

 いやちょっと待て、これは素材うんぬんというより自分自身の「気分」に任されているのか?
このビニールを "燃やしたい" という明確な気分の場合は左?
"燃やしてもいい" 程度の気分だったら右?

日常に突然訪れた禅問答だった。

表現の細かいニュアンスの違いだけで、こうも考えさせられてしまうのか。

 結局その場では決めることができず、他の客が何も考えずに好き勝手ゴミを放り込んでいく中、なんと持ち帰ってしまった。

 面白いな、と思った。
たぶん両方のシール業者が違うからそんな事故が起きてるんだろうけど、僕を混乱させるには十分過ぎるトラップだった。

***

 似たような選択肢が少し表現を変えて提示されると、人はそこに勝手に意味を見つけようとしてしまい、「正解」を無理やり探してしまう。

 今回は極端だけど、人にものを選んでもらう場合、コースを細分化する際はいかに見る人が混乱しないか、いかに楽に決めさせてあげるかって重要だなと思った。

「シンプル」は、気配りだな。

今日はこんなところで。

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