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2023年北欧語書籍翻訳者の会的まとめ 

本年、みなさまはどのような本読み時間を楽しまれましたか。
私たち「北欧語書籍翻訳者の会」メンバーが手がけた翻訳書も手に取っていただけていれば幸いです。今年も会のメンバーは、興味深い本を日本語読者のみなさま向けに出しました。

今回は、フィンランド語翻訳のうえやまみほこが担当です。

本年最後のNOTE記事は、2023年総括とうたい2023年に発行となったメンバーの手がけた翻訳書籍を発行月別にご案内します。
書籍名に出版社WEBサイトへリンクをはりましたので、書籍内容の詳細は、そちらでご確認ください。なお、文芸誌等に掲載されたものは対象外としました。翻訳を手掛けた本人が、その書籍について「語った」NOTE記事もございますので、そちらとあわせてお楽しみください。

【1月】

白夜に沈む死 上・下巻
オリヴィエ・トリュック 著
久山 葉子 訳
東京創元社・創元推理文庫

【2月】

歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術
トマス・エスペダル 著
枇谷 玲子 訳
河出書房新社

すべての野蛮人を根絶やしにせよ 『闇の奥』とヨーロッパの大量虐殺
スヴェン・リンドクヴィスト 著
ヘレンハルメ美穂 訳
青土社

【4月】

脱スマホ脳かんたんマニュアル
アンデシュ・ハンセン /マッツ・ヴェンブラード 著
久山 葉子 訳
新潮文庫

【5月】

予測脳 最新科学が教える期待効果の力
カリン・イエンセン 著
中村 冬美 訳
日経BP

【6月】

二度死んだ女
レイフ・GW・ペーション 著
久山 葉子 訳
創元推理文庫

結婚/毒 コペンハーゲン三部作
トーヴェ・ディトレウセン 著
枇谷玲子 訳
みすず書房

デザインフルネス 脳科学でわかる心地よい生活環境のつくり方
イサベル・シェーヴァル 著
久山 葉子 訳
フィルムアート社

ティム アヴィーチー・オフィシャルバイオグラフィ
モンス・ムーセソン 著
よこのなな 訳
青土社

【10月】

アイノとアルヴァ アアルト書簡集
ヘイッキ・アアルト=アラネン 著
上山 美保子 訳
草思社

【11月】

かいぶつかぜ ~おおきいかいぶつとちいさいかいぶつシリーズ~ 
アウスロイグ・ヨウンスドッティル 絵・文
カッレ・ギュットレル/ラーケル・ヘルムスダル 文 
朱位 昌併 訳
ゆぎ書房

証明の読み方・考え方 数学的思考過程への手引き
Daniel Solow 著 西村 康一/服部 久美子 訳
共立出版

サウナをつくる スウェーデン式小屋づくりのすべて
リーサ・イェルホルム・ルハンコ  著
中村 冬美・安達 七佳 訳
太田 由佳里 監修
グラフィック社

シーリと氷の海の海賊たち
フリーダ・ニルソン 著
よこの なな 訳
岩波書店

【12月】

サルと哲学者 哲学について進化学はどう答えるか
ファルシッド・ジャラルヴァンド 著
久山 葉子 訳
新潮社

ここから先は、2024年刊行予定の書籍です。

【2024年1月】


至福の北欧サウナ 知られざる歴史と文化のすべて
(注)出版社のwebサイトにはまだ情報がないため、オンライン書店のブックサービスへリンクをはりつけています。
イェンス・リンデル 著
ステファン・ヴェッタイネン 写真
羽根 由 訳
グラフィック社

メンタル脳
アンデシュ・ハンセン/マッツ・ヴェンブラード 著
久山 葉子 訳
新潮選書

【2024年2月】

アフガンの息子たち
エーリン・ペーション 著
ヘレンハルメ 美穂 訳
小学館

*****

日本でのサウナブームは、すでに書籍業界に表れていましたが、翻訳書としても登場、しかも、発信地がスウェーデンという点が個人的にはちょっと面白いと感じました。また、脳科学への興味も尽きないようですが、これは世界的ブームでしょうか。

日本から見る北欧、北欧各国から見る日本。見え方も違っているはずです。
フィンランドの2024年は、6年に一度の大統領選挙で始まるという印象です。書籍という文字の世界から、翻訳者の私たちがお届けする北欧各国の一面を今後もご注目ください。

トップの写真は、Didrichsen museum @ ヘルシンキ 内のDidrichsen家の書棚より

文責 上山 美保子

#北欧語書籍翻訳者の会 #翻訳書 #フィンランド #デンマーク #アイスランド #スウェーデン #2023年に出た本


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