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「逃げ癖」に囚われた自分を変える方法。

ヤドカリ人生

虚しいことに、思い返せば今まで生きてきた中で「ベスト」だと感じた環境は無かった。そして、その度に落胆してきた。

「ここもダメ。あそこもダメ。」

まるでヤドカリのようにひとつの居場所から次の居場所へと転々としてきた。これは単に住まいの話ではない。学校や習い事、部活やサークルなど居場所・成長の機会があるであろう全ての場所においての話だ。私は小学校は3つの学校へ通ったことがあり、中学は2つ通い、高校は中退してしまったという経歴がある。また、習い事は10種類以上習ったが、未だに続けているものはない。恥ずかしい話だが、とにかく転々としがちな人なのだ。

何故こうも転々とするのか?
器用貧乏の飽き性なのだろう。堪え性が無いともいう。どんな事でもある程度できるようになると「もういいや、次のことしたい」となってしまい、また全くできないことに関しては「潔く諦めよう。」という風になってしまう。


しかし、そのヤドカリ生活にもそろそろ終止符を打てる気がしてきたということをここに綴っておこうと思う。なぜ唐突にそう思えたか?
以下に綴っていく。

人間は弱い生き物ね

人というのはとても自分勝手な生き物だ。自分に不都合なことは自分に都合よく歪曲して解釈する。これは大人も子供も、みんなそう。人間は弱い生き物だから自然に生きてたら誰だってきっとそうなるだろう。しかし、中には意識して都合のいい解釈に己が負けてしまわないないようにしようとする大人もいる。
だから大人はかっこいいのだ。

この点で言えば、私はいつも自分を守ろうと自分の弱さを環境のせいにしてきたのだろう。自分を居心地悪くさせている何かを取り除く努力をせず、ただただ逃げてきた。実を言うと、ずっと以前からその事実になんとなく気付いている自分もいた。しかしそれを受け入れ、自分に向き合う勇気も、向き合ったところで克服する自信もなかった。

ベトナムでインターン

今、私はベトナムにいる。
正直なところ、ベトナムへ来たのも一種の逃げだ。3ヶ国語を喋る帰国子女である私は10年経っても日本という環境に適応できず、自らのアイデンティティにずっと悩まされて来た。鬱々とした日々を過ごしていたがそんな生活が嫌になり、「とりあえず海外へ行こう」という逃げの気持ちで3ヶ月間のインターンに応募し、ここへ来てしまった節がある。(もちろんインターン学びたいことはちゃんとあったが。)

これまでもいくつかのインターンに参加したことがあったので、「きっとうまくやれるだろう」と呑気に箍をくくっていたのが間違いだった。インターンに参加して2週間、タスクを依頼される度に断れずつい引き受けてしまい、全く自分のやりたい仕事への時間が割けなかった。

「やばい、このままだと3ヶ月後、なりたい自分になれてないかもしれない」

突然焦燥感に駆られ、何もかもがしんどくなってしまった。変に生真面目なところがあるので、3ヶ月後なにも結果が出せてない自分を思い描くとどうしようもなく心細い気持ちになり、「もう帰りたい。逃げたい。」そう思っている自分がいた。ベトナムへ来てたったの2週間で、なんとも情けない話である。


全ては捉え方次第

この「逃げスイッチ」が押されると、今まではもう逃げるしかなかった。体が勝手に逃げ口を必死になって探すのだ。今回もこの「逃げスイッチ」は押されかけた。この間私は周りの色々な人にネガティブな発言をしてまわっていたと思う。もはや体が勝手にやってるので覚えていないが、あまりにも痛々しい。

では、今まで乗り越えられなかったこの状態を今回どうやって乗り切ったのか?
①色々な人と話をしてみる
②立ち止まらずとりあえず目の前のことをやる

私がやったのはこれだけだ。

この2つをひたすらしていく中で気付けたことがある。それは、常に「ベスト」ではなく「ベター」な選択をしていくことが大事だということだ。自分の中でも薄々分かっていたことだが、世の中に全てにおいて「ベスト」な環境はない。その環境が自分にとって良い環境かどうかは、自分がその環境をどういう風に捉えるかにかかっており、そのなかで自分が「ベター」になるように動かなければならないのだ。つまり結局は全て捉え方次第なのだ。

色々な人と話をすることで自分にとっての「ベター」が見つかるかもしれない。また目の前のことを辛くてもとりあえずやることで、タスクに慣れて徐々に捌けるようになってくる。そうするとあら不思議、気付いたら自分の仕事のための時間を作れていたりする。何事にも忍耐は必要らしい。その忍耐を裏付けするものが捉え方なのだろう。たぶん。

普段全く逃げない人が、たまに逃げることはすごく素敵なことだと思う。それはひとつの勇気でもあるからだ。しかし、逃げ癖のある人が逃げ続けることは、恥ずかしいことだと思う。
(略して「逃げ恥」?なんちゃって。)

何かをきっかけに、その逃げ癖が治ることを祈るばかりだ。あ、もちろん自分のことよ。



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