【教育・サッカー】コーチングとティーチングの違い
あいさつ
みなさん、こんにちは。すけ〜りょです。
僕は教員として毎日教育の現場に立っていますが、仕事柄よく「指導」するという言葉を耳にします。自己紹介はこちら👇
僕も無意識のうちに使ってしまっているかもしれない言葉ですが、できるだけ使わないようにしている嫌いな言葉の一つです。
サッカーの現場でも指導者という言葉は使われていますが、指導という言葉には大まかに分けて2種類あると思っています。
それは、「コーチング」と「ティーチング」の2種類です。
個人的にな考えとして、良いコーチングをしたいと思っているので今日は、コーチングとティーチングについて考えてみたいと思います。
まず、この二つの言葉の意味を説明します。
1.コーチング
コーチングでは「答えを与える」のではなく「答えを創り出す」サポートを行います。 この考え方は「答えはその人の中にある」というコーチングの原則に基づいています。
コーチングでは「答え」について、「外から与えられた答えは情報」として、「自分の内にある答えを納得感」として位置付けており、 後者の自分の納得感を重視しています。
その為、コーチングとは「答えはその人の中にある」という原則のもと、 相手が状況に応じて自ら考え、行動した実感から学ぶことを支援し、 相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようサポートするための コミュニケーション技術なのです。
もう少し噛み砕いて言うならば、相手への問いかけを通して、その人自身が成長していく過程を支援する人材開発の一つです。
教師と生徒のように教えることによって成長を促すのではなく、あくまでその人自身が持つ考えや視点に気づかせることで、自発的な成長を導いていくことが特徴です。
2.ティーチング
一方、ティーチングは、いわゆる一般的な教育をイメージすると思い当たるかもしれません。
例えば、親・先生・管理職などの立場の人が、子・生徒・部下などを豊かな知識や経験に基づき、目標達成へと導くための指導方法です。
そのため、指示・命令型の答えを与えるコミュニケーションに陥る傾向があります。
噛み砕いて言うならば、知っている人が知らない人に教える、できる人ができない人に教える指導法です。
ティーチングは学習プロセスが明確で速く大勢の人に提供できる反面、やり取りが一方通行になりやすく自主性や自分で考える力が育ちにくいというデメリットがあります。
ティーチングというのは「教える」ことです。
知識や経験の豊富な人材が教えることを通して知識の習得を図り、成長を促します。
コーチングとティーチングのどちらが良いか?
コーチングとティーチングの良し悪しに関しては、どちらにもメリットとデメリットがあるので時と場合によるとは思います。
社会人のように基本的にミスがあまり許されていない状況での社員育成であれば、コーチングとティーチングは適切に使い分けを行うことがより大切になってくるでしょう。
しかし、僕のような生徒や育成年代の選手を育てるような立場だった場合、ティーチングよりも圧倒的にコーチングの能力が必要となります。
というのも、基本的に高校生までは失敗してもほとんど全ての事象で取り返しがつくことが多いので、基本的にリスクはありません。
そのような年代で、常にチャレンジしていく中でトライ&エラーを繰り返していきながら自分自身で考える力を身につけていくことが大切です。
大人の場合、このような能力を身につけようと思っても環境が邪魔をして中々身につけたくても身につけられない現実があります。
だからこそ、中高生の時代はボーナスタイムで、その時代に何でも失敗しても良いからチャレンジしていく事が非常に大切で自ら考え行動する力いわゆる自主性や主体性を身につけていく必要があると思います。
まとめ
コーチング・・・
※相手への問いかけを通して、その人自身が成長していく過程を支援する人材開発の一つ
※自ら答えを探す力が身につくが即効性はない
ティーチング・・・
※知っている人が知らない人に教える、できる人ができない人に教える指導法
※ティーチングは学習プロセスが明確で速く大勢の人に提供できる反面、やり取りが一方通行になりやすく自主性や自分で考える力が育ちにくい
コーチングとティーチングの違いを書いてきましたが、ポイントはタイミングです。
どちらがいいとか悪いもなく、そこはタイミングによって使い分けていくべきだと思います。
最後に
最後にサッカーにフィードバックしていきたいと思います。
表現は間違っているかもしれませんが、サッカー選手はピッチに立つと孤独です。
チームで戦っているのですが、ボールは一つなのでその一つのボールに対して22人それぞれの考えでゴールを目指さなければいけません。
だから、基本的に孤独なのだと思います。
その孤独を解消するためにコミュニケーションを取ったり、普段の練習の中で、共通意識を持てるように全員のアイデアを一致させていく訓練をしていきます。
その訓練の中で、選手個人に対して指導者はどのような立場で選手を導いていくのかが非常に重要になってくるでしょう。
サッカーの指導現場において大切な事は選手が自ら考える能力です。
だからこそ、自分で考える能力は必ず養わなければなりません。
もうわかると思いますが、
そのためには、コーチングの要素を多く使ってトレーニングしていく必要があります。
だから、1から10まで全てを教えてしまって自分の考えを持たせないような指導方法はよくありません。
必ず、自らが考えて行うように仕向けていく必要があります。
ただ、自ら考えるためにはベースとしてサッカーを言語化できる程度の知識がないと意外がないです。
そこは、フィーリングでは何ともできない部分になってくるので、その知識を植え付ける為にティーチングをしていく必要があります。
そう考えると、やはりティーチングとコーチングのタイミングが重要ではないでしょうか。
この記事が皆さんの考え方ややり方に少しでも役立ってくれたら嬉しいです!
では、現場からは以上でーす!
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