「前向きでポジティブありき」な情報発信スタンスのすすめ
今日ももしかすると直接広報とは関係ない気づきになっているかもしれないが。
自社の広報活動をやったり、オウンドメディアで関係先に取材して取り組み価値を明らかにする過程で思っていること。
発信のスタンスやマインドは「前向き」が良いかも
広報するにあたって、自分が本当にいいと思う事業や会社であることにより、広報活動の内容にも現れてくることは多くの人が体感していると思う。
そもそも広報活動の基本は「知ってもらいたい」「良いと思ってもらいたい」コミュニケーション。「広報」と捉えると別物に感じるかもしれないが。
どの人も、どの事業も、それぞれの価値観や哲学がある。それをけなされていい気持ちになる人は誰もいないはず。
相手に良いと思ってもらったり、気持ちを動かして行動してもらいたいなら、できるだけポジティブに、相手が嬉しかったり受け入れやすい言葉を使うのが基本ではないかと思うに至った。
それの積み重ねは、信頼関係にもつながっていく。
昨今のインフルエンサーのPR案件とかも、受けるものはすごく選んでいる印象で、「基本は自分が良いと思ったものしか受けていない」などと公言している人も体感では多い気がする。
批判や客観性はどのくらい必要か
一方、信頼関係に欠かせないものとして、発信する情報において一定の客観性は必要だと考えている。その客観性を突き詰めていくに、時に何かの批判も含まれることがあるだろう。
でも、「批判ありき」で発信内容を構成する必要はないのではないか、と思う。客観性ある情報を極めた結果として、内容が批判だらけになったとかはあるかもしれないけど。
実際、マスメディアと政治の関係などにおいて「監視的機能」が成立している。一般的な生活でも、消費財を中心に商品選びなどで客観的情報が重宝されることも多い。
政治は国民の「全員」に関係のある内容で、だからこそ今のやり方が良いのかそれぞれの持つ価値観でつぶさに見ておく必要がある。また、消費財の提供主(メーカーなど)は情報提供しても本当の意味で客観になれないから、批判的意見も含めて客観性のある情報も多いに必要になるだろう。
このふたつに共通するのは、特定の情報源だけだと客観性や視点が担保しにくいからこそ、多様な情報が必要、その中には批判や新しい見立ても含まれる、ということだと考える。
ただ、あくまでジャーナリストとしてではなくいち発信者としてやるのだとしたら、批判ありきの構成ではなくて相手に敬意を持って取り上げていく方が、批判意見を含めたとしても建設的で今後につながる発信になりえるし、信頼関係につながりやすそうではないかと思う。
※ジャーナリストの世界はわからないから言及は避けたが、視点など勉強してみたい。確実に捉え方が今回の私の意見と違うとは思っているし、政治分野はじめ、世の中に役割として必要だと感じている。
「良かった探し」スタンスの広報活動
そんなことを考えているので、広報活動や情報発信において、批判ありきのスタンスはまるっと捨てて行くくらいでいいのではと、最近は感じていたりする。
そして、誰かのファンになってそれを広めていくくらいの方が今の時代、めぐりめぐって自分自身の信頼感や存在感が広まっていくのではないか。とも仮説を立てている。
共感できるいちファンとして、良かった探しをして、取材したりしてつながって。本当に良いと思ったことを尊敬の気持ちを持って取り上げて、伝える。
そういう広報活動や発信活動をしたいなと思い始めている。
あくまで概念的な話なので、分野や範囲次第では信頼してもらえない場合もあるのかもしれないけど。
とはいえ多くの場合では、好みじゃなかったら批判したりけなしたりを発信するのではなくて、取り上げなければいいだけなのかなと。
人間は感情の生き物だから完全な客観にはなれない、その集合体である会社も然り。なので、広報も完全な客観を目指さなくても良い気がしている。
最近は自分の発信・客観発信(口コミ)含めて情報も溢れているので、既にある情報などで雰囲気や合う合わないなどなんとなくわかるのではないか。批判を繰り広げることよりも、スタンス定義をはっきりさせること、そしてその中でできるだけ多様な意見を受け入れて客観性を取り入れる努力をすることが重要なように思える。
※ちなみに政治とかはまた別だと思う。私は携わったことがないのでわからないが、政治や行政は最終的に「全員」に影響するから、完全な客観になれないけれども「客観性を突き詰めるスタンス」が大事なのではないかと感じているところ。
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私の日頃の業務は、そのスタンスで臨めているので本当にやりやすいし、7月はこのスタンスを持って東京以外に取材に行ってくる。
今後もこれらの気持ちを検証するつもりで、広報活動や発信活動に携われたらいいなと思っている。
#広報 #PR #PublicRelations #情報発信 #発信
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