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「広めたい」と思った時に少し考えておきたいこと3つ

今月も、目の前のことを行いながら棚卸したり、考えを聞いてもらったりして「広報の言語化」をまた少しやれた気がする。

そしてこのnoteも毎月書き始めて5年。何か思考が進んだのか、そうでもないのかわからないけど、この毎月の所作のおかげで考えることも語れることも増えたと思う。
最近は無理矢理続けている側面が強くてアウトプットも悩ましいけど、自分のためにも当面続けたい。

経営ありきで広報を考え、人事やマーケティングとの重なりも意識することで、明らかに業務の幅と深度が広がって。
そこを極めると、特にオンラインで派手な活動をしていなくても理解してくださる方々のおかげで「役立っている」「代替できない個性がある」手応えを持てるようになってきたこの5年間。

自分のやり方は明らかに「よくあるもの」ではないけど、どうしてこうできているのかを振り返って、広報業務などに置き換えて考えてみた。


【1】相手にとっての価値がどこにあるか探る

自分が発信を行うとして、その発信はどういう価値として相手に伝わっているかを考える。

知見が定期的に流れてくるから価値なのか。
アクティブ(よく発信している)な中でそこそこの中身だから価値なのか。
同じ業界・同じ価値観などを感じるから価値なのか。

SNSなどだと、相互につながることを価値として捉えている人もいそうである。(フォローバックを期待している方など)

相手によって期待値はまちまちだろうが、そもそも本来的に何がやりたくて、直近どういう期待値に対して自分はどう動くのか、方針を整理して対応していきたい。

あわせて意識したいのは、どのような期待値を持たれたとしてもそれは相手の自由であり、尊重すべきものであり、どちらが良いなどの優劣はないということ。自分とスタンスが合わなくても、否定することはしないし、もちろんこちらの都合を押し付けたりもしない。万が一不快なことがあったとしても、あくまでそこは尊重の姿勢で、距離を保って対応したい。


【2】伝える所作やノウハウ単体だけで見ない

伝えること(発信回数やフォーマット)に必死になると、中身が置いていかれるような気がしている。
ここ最近、いろいろな発信を受け手としてみていて、「思い」「中身」が最終的に広がりや共感を助長していると感じることが多い。

発信回数もフォーマットも構成要素の一つ。振り回されるくらいなら、中身にもっと目を向けた方がよい効果がありそう。中身にどれだけ想いがこもっているかが大事。

ただし、フォーマットによって届きやすい属性は違ったりするので、まったく無視はできないと思っている。

私自身、情報の受け手として「フォーマットや体裁にとらわれすぎている」「熱量を感じない」ことで好きだったコンテンツから心が離れたこともあったので、そのことについてまたいずれどこかでまとめたい。


【3】「受け入れられなかった」ずれを受け入れる

定期的に発信していると、ものにより少なからず「それって?」という反応をもらうはず。もしくはなんの反応もなくてスルーされたと感じるような時も。

そこには何かしらのずれがある。
期待値が違うのかも。説明の仕方が悪いのかも。「こんなことを言うなんて、なんか信頼できない」と思われたのかも。

ずれに対しては目を逸らさないようにして、その反応をしっかり捉えたい。高確率でヒントがたくさん隠れているので、次に活かしていきたいところ。

やり方をちょっと変えてみたり、仮説を立てて違うことをやってみたり。その試行錯誤を通じて、「より読者・フォロワーと繋がろうとしているのかも」と伝わって、それそのものが信頼性につながっていくかもしれない。


「たくさん発信」以外の広報のやり方もあるのでは

私のマイペースな活動は私らしいちょうど良いところで進められているだけであって、決して派手に広まったり数字に出たりするものだとは思っていない。
しかも周りの理解があったり、良い人に囲まれているからこそできている側面は大きい。

ただ、私は発信しまくるキャラではないからこそ、「毎日◯ツイート発信する」みたいなやり方だけがセオリーではないと考えているし、広報のやり方はもっとあるのになと日々思っていて、その一部が今日ここで書ければ良いなと思って記してみた。

毎日何ツイートかを言い続けるのも、回数プラスαという価値だと捉えられる。さらに、今の世の中、言いたい人もかなりたくさんいて、一転受け手の立場になったら聞いていない(聞き飽きている、リソースを割くことができない)ことは織り込んでおく必要があるだろう。


月1広報noteの取り組みは6年目に入る。まだまだ言語にしたい、もやもやっと感じていることはたくさんあるので、小さいところからでもできるだけ文章・記事にして、自分の広報活動やどなたかの広報活動の助けにしていければと思う。


#広報 #PR #PublicRelations #情報発信 #発信

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