広報担当者の動きをも左右する「広報の目的」の定め方
経営(または事業)サイド、広報サイドの見え方の差についてはこれまでいくつか、noteに書いてきた。
その中で「広報の目的を決めましょう」と、広報担当者目線ではよく言われることを当たり前かのように書いてきたが、経営・事業目線では結構やりにくいかもしれないなと感じることがあったので、もうちょっと活かしやすいようにまとめてみる。
※上記に記載した内容はやや端折っているので、可能であれば合わせてご一読いただきたい。
「広報の目的」を定める効果
改めて、広報をやるにあたっては会社・事業においてどうなりたいかなどの「目的」がとても重要で、それ次第で効果的な活動が丸ごと変わってしまう話を共通して記載した。
広報担当者の動きが悪い時、目的部分が曖昧、それに伴って導き出される「やるべきこと」が曖昧な可能性がある。
広報担当者の動きが悪いな?と感じる場合にはぜひ、どういう指示を出しているか、今一度振り返っていただければと思う。
「目的として提示したものが、その広報担当者にとってわかりにくく、伝わっていない。手がかりもなく、やるべきことに辿り着けない」可能性も合わせて検証いただきたい。
BtoB・事業寄りの目的例として、以下などがあると思うので合わせて参考いただきたい。
(BtoC広報は私が経験少ないため、ここでは割愛とする。新規ユーザー数増加、認知向上、好意的な感情をもってもらうなど、いろいろありそうである)
ターゲットは明確に。しきれないなら「暫定案」で
どんなケースであっても、広報をして成したいこと(目的)は必ずあると思う。
また、目的設定だけでは足りず、「どんな顧客か」「どんな提携先か」といったようなターゲットを考えていく必要もある。
そのターゲットはどこにいて、どのチャネルでならアプローチしやすいのか。テレビを見ているのか、新聞を見ているのか、そのうちどの番組どの新聞なのか、はたまたどちらもみないで別のものを見ているのか、、みたいなイメージだ。
ターゲットの部分は、感覚値もおおいに関わり、明確になりにくいため、できるだけ言語化してすり合わせする必要がある。
個人的経験だと、言葉の定義や背景にも左右されるので、とことん、どんな要素を持つのかを話し合うくらいで良いと考える。
さて、ここまで理想論を書いてみたが、状況によってはこれら「目的」を明確にしづらい場面もあるだろう。目的に付随するターゲットがわからない、ペルソナが見えない、なども含めて。
そんな時でもできれば、暫定でもいいから、広報活動のためにひとつ目的や指針を決めてあげてほしい。
特に未知の領域を目的に据える場合、どうしても決めきれない時はあると思う。事業推進者とは違って、広報担当者は事業の動きに沿って活動する存在であり、目的が曖昧だと「動けない」ので無駄をつくってしまいかねない。事業の動きについていけない・やっていい範囲のわからない状態では、広報担当者はストレスになるはず。
決して効率よいやり方ではないかもしれないが、やってみないとわからないことは多いので、試行錯誤として試すことを検討いただきたい。
あるだけの情報を広報担当者に渡して効果のありそうなプランを練ってもらい、今後の事業における検証前提・期間限定くらいの気持ちでやってもらうだけでも本人の心持ちが違うと思う。
「どこかのメディアに露出する」「ブログで記事発信する」とかもひとつの目的になりえるし、それを目的として広報活動はできる。
(その上段の目的がある方がよりよいが、そこが見えないならこういう動きも致し方ないのではと思う。)
私は事業担当者側ではなく、広報担当者側なので見聞きした内容を言語化したが、取材などしてみるとまた違った心持ちがありそうなので、発見があったら記事にしてみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?