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夫の好きなところは、「問題を起こさないところ」ではなく「問題があっても生きていけそうなところ」

夫は私と正反対の性格をしている。


私は人になにか嫌なことを言われたり、トラブルが起こると落ち込むし、随分と心を痛める。


ただ、夫は同じことを言われて「なぜ自分が悪いことをしたと思っていないのに落ち込む必要があるの?」と気丈としている。


時々この心の強さを心配することもある。


私はなるべく波風を立てずに生きてきたし、皆で平和に生きていけるならばそれが一番だと思って自分の意見は殺してきた。


だというのに夫は一度決めた意見は頑なに曲げないし、例え人から何かを言われても絶対にへこたれない。むしろ意志が強くなる。


実に真逆だと思った。
正直、そんな頑固さでよくやってこれたなと思った。


ただ、「やってこれなくなった」のは私の方だ。


人から何かを言われたり、人間関係で立て続きで嫌なことがあったとき、わたしはポッキリと心が折れた。


そうして、いつもの私ならば数日、数週間、数ヶ月をかけて復活を試みるだろう。家にひとりこもり、時々共通の想いを分かち合う人と慰め合い、愚痴を言い合うだろう。

果てに、「ああ仕方ない、頑張るか」とずっしり重くなった。腰をあげるだろう。


しかし旦那は、めそめそと悲しむ私の横で

前を向くしかないのだ。さて、どうしていこう。

と本を読みながらにこりと笑った。


夫は、問題を起こさない人かと言えば、NOである。


でもそれは私も一緒だ。
「問題を起こさないように」生きてきたという違いだけである。

もちろん問題は起きない方がいいが、問題を起こさないようにと小さく誰かに合わせる生き方が果たして自分のためなのか?というところである。


夫の心の強さは、今でもたまに心配になる。


でも、私はこの先何十年と生きていく中で

2人が健やかに暮らすことを大事にする点において

夫の「問題が起きてもまあなんとか楽しく生きていけそう」である、強さをきっと好きになったのだと思う。


心がひどく打たれ弱く、誰かに合わせて生きてきた私が、「自分の意思」を持って自分の人生を生きるための、道しるべだ。


出会った頃はそんなこと気づいてなかったように思うけど、間違いなく私の生き方を変えた。


おかげで、傷を負っても立ち上がって歩いていけるよ。


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