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いやぁ、しんどいっすね! 11月は強力なパワーをもっています。
なんでしょう、魔の11月です。

今まで落ち着いていたクラスも様変わり。
浮足立つ、落ち着かない、うるさい、怪我多い…

生徒指導案件も噴出!
保護者もドキドキ。
なんででしょう。
いつもこの時期になると、心が物悲しくなるのかな。

11月は急に寒くなり、本能的にソワソワするんでしょうか。
冬支度?
担任としては、きっと行事があったり、成績処理の時期だったりして忙しいんですよね。

担任が落ち着かなくなると、子どもも落ち着かなくなる。
それはわかるんですけど。

なんていうんだろう。
そういう理屈を越えて、子どもたちがソワつく時期ですよね。

そんな問題に直面しているあなたのために、この記事を書きます。


みんなおんなじだよ

この記事で一番言いたいことは何かというと、

「みんなおんなじ。みんなしんどい。」ということ。

うちのクラスだけなんだろうか?
私だけ…?
隣のクラスは、落ち着いているように思える…うちだけなのかな?

いやいや、みんなしんどい。
若手もベテランも中堅も。
みんな、しんどいっす。

だから、自分の学級経営がどうとか、教師としての力量が足りないとか、そういうことを考えないで。
まずは、みんなしんどいんですよ。

だから、大丈夫。みんなで乗り切ろう。


この画像見るだけでも、なんとなくモヤモヤするでしょ?

秋うつというものがあります

新宿ストレスクリニックの初村先生は、「秋うつ」の存在を指摘しています。

  • 秋になっていつもより気分が落ち込むことが多くなった

  • ゆっくり休んでも疲れが取れない

  • 意欲を失い行動することが億劫になる

  • 集中して仕事や勉強ができなくなった

  • 体重が増えるほど食べ過ぎてしまう

  • たくさん寝ても、日中眠気を感じる

これらの症状がでるのが、「秋うつ」らしいです。

たしかに、私も日曜日、めっちゃ寝ましたね。
朝起きる→食事→寝る→昼食→寝る→夕食→早く寝る

みたいな(笑)

特に神経が過敏な子は、こういう症状が出るのかもしれませんね。

さらに、秋は寒暖差によって自律神経が乱れやすく、そこから身体的、精神的に不調をきたす傾向もあるようです。

理由はどうあれ、どうしても不安になったり、だるくなったり、イライラしたりするのは、生理的な現象であり、仕方のないことなのです。

あなたの学級経営のせいではないし、あなたの教師としての力量どうこうの話ではないです。だって、あなたもしんどいでしょう? みんなそうなんです。そういうものです。

とはいえ、なんとかしないと…

でも、担任として日々の子どもの不調や荒れを、放置しておくことはできませんよね。
なので、私が心がけている対応策をお伝えします。
なにか参考になれば!

①この時期は体や心のバランスが崩れやすいと話す

低学年には難しい話ですが、中学年〜なら理解してくれるでしょう。つまり、まず子どもたちに現状を把握させる、事実を伝える、ということです。
この時期はそういうものだ、と正直に伝えます。

②今まで頑張ってきた軌跡を振り返り認める

「みんな、4月から比べるととっても成長したね! こんなこと、できるようになったね。こういう問題も乗り越えてきたね!」
みたいに、少し時間をとって振り返ってみてください。
そして、成長したことを喜びましょう。

③成長曲線の話をする

「コツコツやっても、なかなかうまくいかないことってあるでしょう。そういうものです。成長とは、ある一定の努力を積み重ねて、突然起こります。」


成長曲線(https://www.kotaro-yatsu.jp/archives/3631 より引用)

成長曲線の話をすると、ずっと頑張っているのに成果が出なくてモヤモヤしている子に響きます。そして、元気づけることができます。

ブレイクポイントを超えると、急にできるようになる。
それまでは、なかなか成果は出ないけど頑張ろう。そんな話をしてみましょう。

コツコツ頑張ることの大切さを伝えましょう。
そうすると、心を落ち着けて学習に取り組む姿勢を思い出すことができる。そうに違いない! そう信じて話をしています。

④小さな乱れを見逃さないスタイル

最後に、大きく荒れる前にやってほしいこと。
それは、「子どもの生活の変化、特に小さな乱れ」を見逃さないことです。

子どもは、心が不安定になるとルールから逸脱しようとします。
なんででしょう。そういうものです。

そして、「先生はどこまで許すのか?」とか、「どこまでやっても気づかないかな?」とか、こっちを試してくるようなルールの逸脱行動をしてきます。

・持ってきてはいけないものを持ってくる
・授業中、してはいけないことをしだす
・宿題をサボりだす
・友達に良くない言葉がけや行動をする

担任が、「あれ? 今までと違うな?」と思ったら。
予感を感じたら。
即行動しましょう。

「ねぇ、今、シャープペンシルを持っているように見えたけど、持ってきていいんだっけ?」
といい、確認したら、一言、
「それは学校で使わないルールになっているから、お家で使いましょう。」とピシャリと注意して、終わり。

くどくど言うのはNGです。
ピシャリと一言。ただ、毅然と。ビシッと。

それでOKです。先生はルールを守るために行動するということをしっかりと子どもの前で示しましょう。

「先生、なんでぼくだけ注意するんですか?」とか言われたら、「あなたが持ってきていることを今先生が気づいたから、あなたのことを注意しています。」とピシャリと言います。

揺らがない。

そして、「でも確かに、他にも持ってきている人がいるんだったら、持ってこないルールだからやめましょう。」と全体に言えばいいんです。

毅然とした態度。これがポイント。


色々言ってきましたが…

基本的には荒れます。そのモヤモヤした気持ちもまた、子どもの真実です。
だから、そのモヤモヤした気持ちに寄り添い、「そうだよね。どうしても落ち着かなくなるんだよね。」とその気持ちに蓋をするのではなく、認め、その上で、「どうしたら、よい生活をおくれると思う?」と、子どもに投げかけてみましょう。

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