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【教師のビジネススキル】仕事のやり直しを劇的に減らす「2割共有」を知るだけで、あなたは仕事が「デキル教師」になれます

◎仕事をこなすのが早くなりたいなら読みしょう。

 私は昔から仕事が遅いのが悩みでした。同僚の先生はどうしてそんなに仕事ができるのか、不思議でした。

 それから色々と調べたり考えたりして試行錯誤する中で、とある「仕事の仕方のコツ」を知りました。それが、「2割共有」です。

 このコツを知ってからというもの、仕事のスピードと質がよくなり、同僚から評価されることが多くなりました。難しい仕事を任されることも増え、自己有用感を感じることができるようになりました。若い小学校の先生であるあなたにも、ぜひこのことを知ってほしいと思い、このnoteを書きました。


◎まず作業と仕事は違います。

 私の言う仕事というのは、作業ではありません。作業とは、丸付け、宿題チェック、プリント印刷などの雑務のことです。これは、誰がやってもほとんど同じクオリティで出来上がります。作業は生産性が低いです。だから、まずは作業に時間を裂きすぎないようにしましょう。
 仕事というのは、プリント作成、指導案作成、学級経営案作成、校務分掌の会議提案資料作成などのことを言います。つまり、仕事とはクリエイティブな活動で、授業や指導も仕事です。今回のテーマは、仕事の仕方についての話です。


◎仕事が遅い人の特徴


 仕事が遅い人は仕事のやり直しが多いのが特徴です。仕事のやり直しとは、仕事の概要だけではなくそれぞれの各論まで詰めて、完璧にした状態で上司にあたる先生にフィードバックをもらったり、職員会議などに提案した後、そもそも方向性が違うので全てやり直し、のようなことを言います。


 例えば自作のワークシートをワードで全部作り、図形やイラストも入れて完璧に作り込んだとします。
 完璧に作り上げて、上司に当たる同じ学年の先生や、指導してくれる先生に見てもらったとします。すると、「そもそもワークシートで書かせる項目自体に問題がある」という話になってしまい、結局設問を全て変えたり、その変えた設問に合わせてワークシートの枠や装飾を全て変えなければならなくなりました。


 こういう状況によく置かれてしまう人のことを、仕事が遅い人、と定義づけます。


 このような状況は、ワークシート作成だけではありません。初任者や若手に多いのは指導案でしょう。経験が浅い先生は、そもそも1時間の指導案(本時案)の流れをどのように組み立てればいいのかわかりません。大学や教育実習で多少の指導案を書いたかもしれませんが、単元も学年も違うとそもそも通用しないことが多いです。


 そこで、とりあえず指導書を読んで、なんとなくこうかな、と作成を始めます。書式を揃えたり、行を揃えたり、細かいところもきれいにしろ、と言われることを想定して、土日で一生懸命作りあげました。月曜日に指導してくれる先生に見せました。すると、「そもそも学習指導要領では…」とはじまります。そして、「流れはこういう風にしたほうがいい…」「授業のねらい自体を変えたほうが…」となってしまい、結局真っ赤になった指導案をもとに、授業が終わった後にまた全てやり直す、という羽目になります。


 そういう仕事のやり直しを避けるために私がおすすめしているのが、「2割共有」です。これは、Youtuberで株式会社DIVのマコなり社長という方が話していたことです。とても有益なので、教員であるみなさんにも知ってほしいと思っています。


◎2割共有とは


 2割共有とは、仕事の全体を俯瞰した内容を2割程度考え作成し、その不完全な状態で上司にお伺いを立てるということです。各論から詰めてしまいがちですが、もし全体設計自体を作り直したり、授業のアイディアやコンセプトから作り直さないといけなくなると、膨大なやり直しが生まれます。
 そうならないために、例えば指導案だった場合は、各項目を2割埋めます。指導計画も、学習内容の大まかな内容だけ入れて、細かいところは上司からフィードバックをもらってから詰める、というようにします。
 そうすることで、仕事のやり直しが減ります。


◎2割共有のメリット


 2割共有のメリットは、「上司が自分の代わりに考えてくれる」ところです。
 考えるのは自分の仕事ですが、「2割共有させてください。大まかな授業の流れはこれでいいですか?」と聞くと、指導の先生が「ここはこうしたほうがいい、この部分はこう流す、この部分はこういう教材を使うといいかも。」とか言ってくれます。


 つまり、あなたの代わりに考えてくれることであなたの負担も減るし、結果的に指導の先生の負担も減ります。誰も損しない方法なのです。


 なかには、「全部できてから見せて」とか言ってくる先生もいるかもしれませんが、そういう先生はあまり賢くないのかな、と思います。いかに効率的に仕事をしていくかを考えて仕事をする教師になってほしいと私は個人的に思うわけです。


 ぜひ、クリエイティブな仕事をする場合には、全体設計をまず2割のクオリティで完成させ、その後フィードバックをもらい、各論を詰める、という2割共有を心がけることをおすすめします。
 

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