まこも
古本屋さんでまこもの本を
偶然見つけました。
まこも健康法、
著者は横田清さんで、研究熱心で資料集めから体験、
また生の声を集めて自説を説く。
何冊か著書を持っていますが、
面白いものばかり。
今は体験重視で話をする人が少なく、
とても貴重です。
さて、マコモの話ですが、
ここでは葉の活用のお話。
以前、近年の書籍を
読んで知ったのですが、
どうやら、マコモの葉っぱを活用する、
そしてマコモの葉っぱは
特殊な発酵工程を得ているからこそ、
多様な効能/用途があるという。
まこも健康法という本によると、
明治生まれの、浜名徳次郎という人が
戦時中にマコモの葉の研究をし、マコモの民間薬を作っていた。
戦中は結核、かっけなどの病気が蔓延していたのですが、
マコモの葉の民間薬で
治っていった人がいた。
戦時中であるにもかかわらず、
マコモの実験と研究に没頭する。
マコモの可能性に相当な
自信があったという。
「マコモを飲めば、日本人はことごとく健康になって強くなる。
体格もよくなって、戦争に勝てる。」
また、
「マコモを肥料に使えば、食料は3倍になって、食糧不足はなくなる。」
戦中の憲兵も恐れず、毒舌で戦後は
農薬・肥料会社にも堂々と自説を説く。
「学者先生のインチキ、デタラメ教育が日本の米をだめにしている」
当時は相当変わった人に
思われていたそうですが、
細々とにマコモの良さが広まり、
評判になっていった。
「化学肥料や農薬は
自然の理に反している。
そのうちに人間の体をむしばみ、地球を死に追いやるだろう。
即刻やめて、マコモを混ぜた下肥で作物を作らせるべきだ」
などとも説く。
徳次郎さんは、発酵過程で顕微鏡でマコモの葉の中を動く微生物を発見し、
プランクトン概論を説く。
万物の生命の最小単位であり、
これが欠乏すると生命体が壊れ、
病気になるという。
その微生物を宝子菌と名付ける。
そのマコモの活性化した微生物を
体に取り組んで、
難病を治し、また予防にも効く、というのです。
要は命の最小単位(微生物)を
体内で増やせば、
微生物の働きで、ありとあらゆる難病に
働く上、予防もする。
マコモの菌の実験/研究に没頭し、
家族や生活をかえりみないほどだった。
稲の栽培から、肥料、
難病から歯や水虫治療、その他不治の病に至るまで、
相当な実験を重ねた上で、マコモの可能性を説いた。
ところが、息子さんには引き継がれず、
貴重な研究資料は
破棄されたというのです。
(とても残念で惜しい。おそらく、相当な内容があったはずです。)
概ね明治生まれの人で自説を説く人は、生活よりも
書物などに費用をつぎ込み、
家族からは嫌われる、といった
話は何度か聞きました。
それでも徳次郎さんが亡くなって
何年も経ってから、
恩恵を受けた有志の方々から
細々と引き継がれる。
その後、ミラクルコーけんという商品がつくられ、マコモ粉末が活用されて
いったそうです。
でも、その商品は今は見当たりません。何かに消されたのか、
あるいは他社にとって
変わったかわかりません。
マコモの葉は特殊な工程を経て、
発酵し、粉末状にしたものが
活用されてたそうです。
太陽の天日を活用するそうですが、
そう容易に一般人が作れるものではないそうです。
家庭での利用では、葉を活用したお茶を勧めていました。
徳次郎さんの話が
とても興味深く、おそらく
貴重な研究が
多くなされていたはずです。
マコモの葉の粉末がなぜいいのか、
後の研究である程度
わかってきたことは、
有機ゲルマニウムが含まれていること、
どの成分かわからないが、
血をよく巡らせる、
枯草菌(こそうきん)やその一種か、複数なのか、理由は不明だそうです。
納豆菌も枯草菌の一種だと
いう話もありますし、
マコモの微生物を活用する、
という考え方は
常在菌や腸内細菌を考えれば、
今でも十分通じることだと思います。
色々と探して、同等品と思えるのは、
リバーヴ社のものでした。
この会社のホームページによると、1952年創業、
創始者は小野寺廣志さんという、別の方です。
マコモの存在を知り、何か活用しようとしていた人が複数いてもおかしくはないはずです。
野鳥がマコモの葉を使って傷口を治療している姿を見られた、ということが始まりだそうです。
見る限り、葉の発酵ということなので、
おそらく徳次郎さんが
やっていたものと
ほぼ同じものだと思いました。
ただ、「真菰健康法」の中身は、
難病を乗り越えた人の話、
漢方、東洋医学の医療で
実際に粉末を使い、
その効能の話が中心でした。
このリバーブ社のものは、
ページ等を見る限り、
治療ではなく、何かスピリチュアルなもの、健康食品のような印象でした。
いい値段していますが、
リバーヴ社のものを
取り寄せてみました。
最初に思ったのは、
細かい。色が濃い。
口にすると、
茶色っぽく、変わった味。
マコモの葉っぱがあっても、
これはそう簡単に作れるものではない。
先の本によると、味は泥がついて濡れたワラを乾燥させて、
粉にしたような味、
と記載されていました。
わかりやすいようですが、
まさにそんな感じです。
おいしい、まずい味でもない。
コーヒーに混ぜ、蕎麦湯に混ぜ、
いろいろやってました。
お湯でストレートに飲むことも、
今ではすっかり慣れました。
実は飲み始めて2週間ですが、
まず感じたのは、体温や体感温度が上がったと思う。
というのは、ストーブ等の暖房を使う機会が減った。
寒い時は暖房入れますが、入れなくてもいける、っていう時は多い。
また他の商業施設や店舗の暖房が暑すぎる、とも感じています。
使って1週間経過した上での感想なので、
まだまだ未知数ですが、直感的にも悪い感じはありません。
先にあった肥料として
どう活用するのか、興味深いところですが、これは費用がかかりすぎで
やる気はせず。
おそらく、ワラなどを積み重ねて、
マコモダケの葉も入れる、
自然天日乾燥、雨に濡れて、
鹿やイタチが糞でもすれば、勝手にできればいいかな、って程度にするくらいで
いいかと思います。
ただ、ワラや枯れ草、動物のフンなどを積み重ねて発酵するのは、鉄砲の火薬と製法が近いらしいです。
となると、あまり関わらない方が
良さそうです。
いきなり燃えても困るわけです。
さて、
以前に黒い斑点が多い
マコモダケを使って作ったのは、
黒穂菌(こくぼきん)を活用したものでした。
これはこれで、全くの別物です。
手作りした味をわかりやすくいうと、
赤ワインとビールの間、
ちょっと塩味あり、
意外にも美味しい酸味と炭酸の発酵飲料です。
ただ、これはマコモの活性化した菌とは明らかに別のものです。
市販のが出ているようですが、
たぶん手作りしたものは違う仕上がりだと思います。
この商品は黒穂菌が真菰耐熱菌のような説明になっていますが、
葉っぱの菌とは違うものだと思います。
黒穂菌に関しては、マコモ耐熱菌ではなく、別物だとリバーブ社で
説明されていました。
作ってみたものを
知人に渡すと、どうやら、朝鮮人参の
あれと似ている、という。
味がそっくりだと言っていたので、
何かに良い謎のものに思えてきます。
朝鮮人参は土の栄養分等を年月をかけて
吸い上げるそうで、
これも有機ゲルマニウムが多く含まれているともききます。
おそらく市販のもののレビューを見る限り、感想が全く一致しない。
おそらく、原材料の違いだから
と思います。
原材料は水、塩、黒糖ですが、
結構こだわってやりました。
正直なところ、完成品を買った方が安あがりです。
手作りの場合、
ぬか漬けのように手で
混ぜる工程がある。
素手の工程があるからこそ、
作り手の常在菌が入る。
その人や家族に合う物が出来上がる。
味噌と同じ原理です。
おそらく、材料と工程の違い、
さらに天日に当たっている、
これら全てで、きっと仕上がりが変わったんだと思う。
というのも、
炭酸がすごい。。
マコモは耐熱発酵菌、マコモ菌、
黒穂菌、ソマチッド、など色々な意見が出ていますが、
徳次郎さんの話だと、
葉っぱを太陽光線にさらして、
特殊な発酵工程を経て作ったものを色々と活用していたようです。
そして、ミラクルコーケンという
もので、民間療法、
漢方医療等の有志の方々に
使用されていた。
古本街にでも行けば、
もしかしたら徳次郎さんの
文献でも見つかるかもしれませんが、
まだまだ未知の可能性を
秘めたもの、と思って
おくことにします。
一つ気がかりなのは、以前に手にしたマコモの本です。
この本の著者によると、リバーブ社以外のマコモの粉末、お茶は
植物ケイ素がそのままの形で入っている。
ケイ素の粒子の先が尖っており、血管に刺さって危険と書かれていました。(発酵させたものは、粒子が丸いそうです。)
これは明らかにおかしいと思います。というのは、植物性ケイ素が
尖って血管に刺さって危険だというのであれば、イネ科の植物の薬草茶もケイ素があり、危険ということになります。
ササの葉もイネ科ですが、ササの葉茶でケイ素の粒子が刺さって出血という話は聞いたこともないですし、
薬草茶を使った民間療法を
否定することに
つながります。
現に先の本でもマコモの葉を
使ってお茶を作ることは
説明されています。
ただ、発酵してつくられた
マコモ粉末は、他社の安価なマコモの葉の粉末・パウダーとは違う、
というのは事実で
大きなポイントです。
他社のものもパウダーとして色々と活用できるとは思いますが、
発酵、菌の活性化は
されていないわけです。
マコモの葉に期待できることは
限られてくると思います。
マコモ健康法の本によると、
全て住所あり実名での体験談で、
医者に見捨てられたような人、薬物治療で死にかけたような人の話が
多々でてきます。
ただ、副作用と当初思われる反応が
起こることがあり、
その大きさも人やその人の
状況によって様々らしい。
それが好転反応の一種として
捉えられるかどうか。
おそらく投薬などが多ければ、それだけ
反応が出やすいとも考えられます。
おそらく副作用ととらえられて、
なんらかの形でミラクルコーケンが消えていったのでは、
と想像します。
ただ、民間でもなんでもそうですが、
薬や薬草でも、疑って使う、
「こんなの効くか?」などの疑い、反感でもあると、不思議と
効かなくなるものです。
微生物が意識に反応するか
どうか確証はもてません。
しかし、小麦粉でも「〜に効く」と説明を受け、信じ込んで使った場合、
実際に効果が見られた話は
あるそうです。
随分前に製薬会社に勤めていた人から聞きました。
要はプラシーボ効果です。
まったく効果はないはずのものが、
実際には薬以上に効いてしまう、
実際によくあることで、
結構な問題だそうです。
マコモの粉末も、疑ったり、不信感をもって飲めば、
効くものも効かなくなる可能性は
十分あると思います。
徳次郎さんの研究が破棄されたのが、どうも惜しい気がしてなりません。
ただ、今回の本の中の体験談、発言などから汲み取っていくと
色々とマコモの可能性がなんとなく想像できていきそうな気がしてきます。
たとえば、マコモの葉を使った、
下肥(しもごえ)の話。
占領軍の指導で、化学肥料が広まったと
言われています。
ただ、下肥を活用していたものの野菜、
果物、緑茶その他農産物は、
化成肥料ではできない、
今の有機肥料でもできない、
とあらゆる古い書物ででてきます。
現に昔の野菜の味がない、という話は
ありますが、おそらく作り方も
違うはず。
活性した菌を使って、
下肥を活用した場合、
どのような堆肥になったのか、
どれほど野菜等が育ったのか、
(稲では実験されて、豊作や稲の成長がよく、実りも良かったそうです)
引き継がれるか、活用されていたら、
化学肥料ではなく、
マコモの葉を活用したもので時代が
進んでいく可能性があったかと
思います。
ただ、利権が絡むと、
松葉たばこ同様、消されるか
潰されるかになるはずです。
マコモ健康法は1970年代の本ですが、どうやら関東のあちこちで
当時、マコモは自生していると
言っています。
気づかずに見過ごしていることも
あるかもしれません。
マコモの可能性について
改めて関心を持つきっかけと
なりました。
秋のマコモダケ、葉を使ったお茶、
マコモダケの黒穂菌を活用した飲み物、
飾りで空気の浄化、
そして徳次郎さんの話のこと。
考えると色々と活用の道、可能性が
広がりそうです。
マコモダケは栽培が簡単、
一切手出し無用で、
どんどん広まります。
マコモに浄化作用があるので
田んぼの隅に植えるのは、結構理にかなっています。
農機の邪魔になる、どんどん広まる、という理由でマコモダケは栽培されないようになったそうですが、
ある面、機械化/大規模化の弊害とも言えるかもしれません。
いくら水がきれいだと言っても、
何か飛んできたり、流れてくることはあります。
同じ川が水源で、上流は化学肥料を使った田んぼ、下流は有機や自然栽培、水上から下へ流れるので、まともに影響を受けています。
また大量の農薬が使用されたと言われる
50-60年代の田畑の状況はわからないわけです。
微生物が汚れたものをきれいにしていく、チェルノブイリでも不明の微生物が放射能を食べている、っていう話も聞いたことがあります。
畑や田んぼの消毒、ってありますが、
それで多種多様な微生物を
殺しているはず。
きれいに見えるが、実は死んだ土、
死んだ水。こう言った例は嫌ほど
見てきました。
ここ2年ホタルを見かけませんが、
おそらく人の何かが原因。
徳次郎さんが化学肥料、
農薬の危険性を述べていたことが、
今そのまま当てはまっているように思えてなりません。
高熱でも死なないマコモの菌、
放射能で生きるチェルノブイリの菌、
種類は違うが、何かしら共通の点がありそうです。
現状で見る限り、多数派は
土壌消毒のようです。
マコモダケで水や土をきれいにしているというなら、
うまく使う
人の体にも活用できる。
よくわからないことは
ありますが、マコモダケに何か可能性は感じます。
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