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キクイモは最高

キクイモは、茎や葉が巨大になりすぎて、
栽培を嫌う人は多いです。

というのは、知らない人には雑草に見える。

最も育ちが悪いところのものですが、
それでも2メートルくらい伸びています。
まぁ、枯れてゾンビみたいにも見えます。

ひどい場合、畑を貸しているのに、
野菜作らず、放置している、
とさえ言われることも
ありました。

今となっては、世界三大健康野菜の一つとさえ言われてますが、

キクイモ栽培には嫌われている面が
あるのは事実です。

野生化したキクイモを
枯らす除草剤の話も
以前聞いたことがあります。

いや、何か活用しましょう、って
言いたいですね。


とにかく、冬に近づけて春先まで
食べたい時に掘って収穫できる。
寒さにも強い。

まさに理想的な野菜です。

食べたい時に、食べたいだけ取ればいい。
植えたら手入れ不要で、育つ。
栽培容易。

野菜作りが苦手でも、
大きく育ったキクイモで
自信がつく。

いわば、畑に通えない人、
手間暇かけたくない人、
手抜きで自給したい、
大ざっぱな人には向いています。

正直言って、増えすぎると
全て収穫は不可能です。

そのため、収穫せずに途中でキクイモの収穫棄権、というのは毎年のことです。

ただ、畑を借りている以上、
野菜作りしている様子は
見せないといけない。

そのため、
今の時期でも適度に収穫します。

茎を引っこ抜いていきます。
意外にも簡単に抜けます。
キクイモ栽培で土壌が
良くなってきています。

ここはもともと極荒地です。
元は田んぼで、
かなりの年数、空き地だったそうです。
ですが、キクイモ栽培で
土壌は大きく改善して
きました。
モグラの穴も見かけます。
モグラの穴があれば、ラッキーです。
というのは、その周りにキクイモが見つかる可能性が高い。
どんどん出てきます。

本来はあのゾンビ状態の枝葉をそのままにした方がいい。

このまま粘った方が、枝葉の養分が根に入って、キクイモは
大きく育っていく。

要は、まだ本来の収穫は早いわけです。

そこで手で枝をおりつつ、
一部の茎から根を抜いていく。

数日分のキクイモは、
どっさり取れます。

モグラの穴があったおかげで、
収穫のフリをする作業は
あっという間に終了。

5分も経っていません。
バケツに水を入れて、さっと洗う。

夕方にとって夜ご飯と明日用。

それでも多すぎです。
要は、モグラがポイントです。

モグラの穴あれば、その周りを手で
探ればいい。

たちまちに
たくさん収穫できます。

スコップだと、今では取れすぎてしまいます。

広く、浅く収穫。
モグラの穴の周りを手探りで十分です。

農業か野菜作りをしているふり、
様子を見せることが先決です。

地方では、草管理などしないと
キレまくる大人がいます。

どうやら、農地で管理していると、
市から補助が出るらしいですね。

そのためか、荒れたように見える(農地ではないように見える)のは、
都合が良くないわけです。

空いている農地はタダで借りられます。

タダで借りられるのは、
実はこのようなカラクリが
あることもあるようです。

もちろん、多くはないと思います。

タダゆえか、大抵は土壌が良くなく、
荒れていることが多い。

あるいはへんぴな
場所ということも。

鹿やイノシシがよくくるところ、
っていう場合になることは多いです。

それでも、荒れた方が
自然農法にはちょうどいい。

様々な野草が生い茂っていれば、
確かに荒地には見えますが、

何十年も、いやそれ以前も
誰も手をつけていない、

あるがままの自然の状態って、
私にとってはいい。

最初にそばや大豆などを蒔いていく。

そのうちに、土壌はだんだんと
変わってきます。

合間に何か植えていけば、
何かできる。

要は、人が種まきすれば、
大地が答えを出してくれます。

その答えを得るために、
農薬や除草剤は全く不要、
邪魔なわけです。

高価な耕運機も不要です。

耕運機で耕された場所を
よく見ればわかります。

カラスが集まるのも
証明にはなりますが、

ミミズ、オケラ、てんとう虫、
かえる、ムカデ、サワガニ、その他多数、
ズタズタに砕けちっています。

おそらく、顕微鏡レベルの
マクロレンズなどでみれば、
もっとわかると思います。

となれば、耕さずに土壌豊かに、
って考えれば、チッ素を取り組むらしい、
荒れた土地でも育つ大豆などを
とりあえずまく。

ただ、今回の場所は、荒地の極め、っていうところでした。

粘土質、水はけ悪い(雨でも降れば、水が溜まって何日も水引かず、歩くのすら困難な
ところです。)

そこで、植えたのがキクイモ。

まぁ、どこでもそこそこは
育ってくれます。

この茎や葉っぱ、
枯れますが、結構いいです。
というのは、枯れた葉や茎が積み重なり、雪に埋もれる。翌年春から秋にかけてほぼ全て土になります。

天然のタダでゲットできる、
肥料チップのようなものです。
費用も運搬も無用、
手で折れます。
そのままおいても、投げてもいい。

この茎や葉っぱのおかげで、
土壌は2、3年で良くなりました。
キクイモのおかげで助かります。 チップが高騰しているらしいですが、キクイモあれば無縁です。
もうキクイモは楽勝です。


今、スコップ使えば、
地中のキクイモが取れすぎる。

そしてミミズを
いやおうでも切ってしまう。

この瞬間はとても申し訳ない。

痛々しいですね、
ミミズやオケラをスコップで切って
殺してしまったとき。

こういうのは、手作業しないと
わからない世界ですが、
見れば苦しむ世界かも知れません。

だからこそ、野菜や食べ物を粗末に扱って
いくべきじゃない、って思います。

それはさておき、
キクイモは多すぎるから、
食べる分だけ、
誰かに渡す分だけ掘ればいい。


今なら、
スコップ使えば取れすぎる。


手でまずは枝を折って少し抜く。

モグラの穴が見つかれば、
なぜか大量のキクイモが出てくる

またモグラの穴付近のキクイモは、
デコボコが少なく、洗いやすい。
人に喜ばれるキクイモですね。

洗うのが、結構手間といえば手間です。
特に野菜を洗うのを邪魔くさがる人って、
結構いるようです。

スーパーで土付きの大根やゴボウが
あまり売れていないのも、多くの人の気持ちを表しているのかも知れません。

さて、荒地でキクイモを
植えてモグラとは十分共存できる、ってことは
強く思いました。

モグラが穴を掘り、元々固い土壌に
空気を入れてくれている。

気づかずに歩けば、
踏めば、土が凹んでいる。

土の柔らかさも、モグラのおかげだろう。

増えすぎたミミズをきっとモグラが
食べている。

モグラって野菜食べるんじゃなくて、
モグラの穴を通ったノネズミ(とても小さくて、茶色のネズミ)が
野菜をかじるそうですね。

そういうノネズミを食べるヘビ、
テンやイタチ、
またフクロウ、
ホンドキツネがいるわけです。

要は、生き物の流れがあるわけで、
その流れの中で野菜も育っていることです。

この流れ、興味深いことですが、
要は食物連鎖、ってことです。

荒地にモグラ、ウェルカム、
って思っていますが、
キクイモの場合は特にそうです。

今回は、キクイモの収穫は
本意ではないけど、
適当に取ろう、広く、浅くでいい。

野菜作りしています感を
アピールする
時期です。

雪の前に畑の手入れをしている、
ちゃんと畑の管理をしている様子を
さりげなく見せておく。

こういったことが本来の目的です。

とは言っても、
この時期のキクイモは身が締まっていて、
とてもおいしいです。

これから大きくなる、
はじける前の段階です。

だからこそ、収穫はほどほどに、
野菜作りをしています感を
アピールしておきます。

ですが、それでもキクイモの
茎葉が残るので、
土壌環境はさらに良くなっていきます。

急がず、慌てず、
自然の流れで。土も肥料も堆肥も
持ち込ませず。

何年かかかるのが長い、って思う人もいるはずですが、できるものを
順次取っていけばいい。

荒地でも育つもの、あります。
考えなくても、
季節の種まきをして、
答えを受け止めていこう。

まぁ、そう普通には受け入れられないかも知れませんが、
以前に川の堤防で大きく育つ野菜を見て
感じたわけです。捨てられても、
育っている強い姿を見たとき、

自然任せでここまで育つ、というのを目の当たりにすれば、
感じ方も変わってきます。

なぜかこういった話は、外国人の方が
理解されやすいですね。

福岡正信さんが日本ではあまり受け入れられず、海外で自然農法をやっている人が増えているというのも、思い出しました。


自然を管理、追い抜かそう、
急ごう、とすれば、
どこかでおかしなことが起こる、
そんな気がします。

肥料も耕運機もなしで、
粘土質のところがふわふわ土に。

別に急がずとも、キクイモで様子を見ていくのも色々といいです。

多すぎるから、誰にでもタダであげられる。
不器用でも、できた野菜をあげたら
徳にでもなる可能性もあります。


はい、〜円です、って言わなくてもいい。

とは言っても、他人の視線や
地方独自の強い口調に
慣れていない人には
おすすめできない野菜です。

気にしない悟りの境地にいるなら、
おすすめです。


冬から春の野菜は
キクイモのオンパレード、
買いに行かなくてもいい。

胃腸の調子が悪い人、
糖尿病、
そのほか成人病にも悪くはないようだし、
そういえば、何年か前にお礼を言われたこともありました。

詳しくは忘れましたが、何かの数値が変わって入院しなくて済んだ、
ということでしたが。


キクイモのような生命力の強い野菜って、
考え方によれば、それを体に取り組む。
強い力を借りられる。

弱った体にはいいかも知れない。

栄養価ではなく、生きる力、強い酵素、
秘めた力、
生命力っていうような単位でもあれば、

世間での評価も変わってくるかも。

まぁ、栽培環境でこれも変わるわけだから、
要は人には受け入れられないような
いいものって埋もれがちですね。

考え方を変えたら、
もっと歓迎されてもいいはずです。

小さいのは、土に戻すか置くだけ。
種まきも終了。洗いにくそうなものも、そのまま埋めておきます。
春になれば育っていきます。

楽すぎる野菜、ってことですが、
悪くいえば強い外来種。

育ちが良すぎて、雑草扱いされる、

それでも体には何かといいはずなので、
キクイモだけは、やめられず、
いや後には引けず、
実ってくる野菜ですね。


生でも焼いても煮てもいける。





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