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色を楽しむきっかけ。

きれいな椿が咲いてきました。

最近、古いデジタル一眼レフの
おかげで植物を見るように
なりました。

どうでもよさそうに
素通りしていたものを見て、

撮り方もしらないのに、
適当に何枚も写真をとってしまう。

たとえば、ススキって、
普通の人からしたら
単なる雑草です。

しかし、一眼レフだと、絶好の遊び相手です。


時間経てば、開いてきます

ススキ、本当、どうでもいい。

でも、焦点を変えたり、ずらしたり、
そうすると程よくボヤける。

時間帯、風の強さ、
光加減、ススキの開き具合、
といった些細な変化を
つい見つめてしまいました。

最近気がついたのですが、
ミノルタって、ファインダー(カメラののぞき窓)がとっても
きれいというか、
見ていてとても心地がいいんですね。

クリアー、シャープとは違った、
はっきり透き通ってはいるんだけど、

どこか温かい見え方がするんです。

最初はキャノン、そしてニコン、オリンパス、
ソニーと随分前ですが、中古のデジタル一眼レフを転々としていました。

ソニーを初めて手にした時、(確かα300,350あたりだったかと)

あまりにも使い勝手がよく、
びっくりしたんです。

カメラ本体に手ブレ補正という
機能があって、どんなレンズでも、
ブレずに写真が撮れる、

そして、反応が早く、
素人でもストレスなく使えました。

キャノンはなぜか壊れやすく、
私には相性がよくなかった。

ニコンも良かったのですが、
レンズの手ブレ補正のときに出る
小さな音がどうも好きになれなかった。

ほんの些細なことだったのですが、
ソニーは使いやすくて相性が
良かったようです。

ただし、ふと手にしたミノルタの
デジタル一眼レフ、

600万画素という、古い機種でしたが、
なぜか惹かれる。

ソニーも良かったけど、
ミノルタほど、何かつき動かされるものは
なかった。

SDカードではなく、CFカードって使いにくいのですが、
それでも使ってしまう。

原因は、ミノルタのファインダーです。
最近になってわかってきました。

ソニーもキャノンにもニコンにも
ない、どこかやわらかさ、

写真を撮りたい気持ちにさせてくれる
ファインダーでした。

今はほとんどの人は液晶画面を見て
撮影するのかもしれませんが、
このファインダー越しの見え方が素晴らしく、

どうでもいいはずのススキで何十分、
あるいは時間があるときには、
1時間以上も草で遊べました。

となると、カメラって、
人によってはファインダーが
命のような
ものかもしれません。



幸いにも、ミノルタ用のレンズって、
安価で手に入りやすい。
うっすらと曇ったような、ジャンクレンズで
十分です。レンズが少しくもっていても、
影響があるのか、わからない。

今日は晴れていたので、良かったのですが、
寒くてどんよりした時、どうしても気分が下がってしまう。

また気温が下がれば、なおさらです。

そんなこともあって、
明るい色が目につくようです。

ススキも、金色に近く見えます。

家の庭に生えている、椿があるのですが、
これまで、まったくの無関心でした。

でも、ミノルタを手にすると、
つい見てしまいました。

ピンク色、明るくて、暖かくていい色です。
ほっとしてきました。



ブレているとか、写真が下手だとか、
そういうことは今はどうでもいい。

撮りたい、見たいって思わせる何かがある。
その気持ちが大事に思えてきました。

ミノルタと古いレンズが合う。

タムロンというレンズメーカーの
レンズがあって、
使ってみました。

鉄の塊みたいな、重くて、でもタフそうな、
昭和のレンズです。

他のメーカーもそうですが、バブルの頃って、
色々といいものが作られていました。

素材がいい、作りがいい、
品質が高い、というもの。

フィルムカメラ時代のレンズなのですが、
いまや需要なく、安いレンズです。

ミノルタとは相性が良いようです。
また見た目もバランス、
デザインも見事に合います。

ミラーレスに惹かれなかったのは、
たぶんファインダーとレンズをつけた時の
バランス、デザインかも知れません。

古いものなら古いもの同士が
私にはちょうどいい。


花が咲いていて、ちょっと古い一眼レフでも
あれば、結構楽しめるものですね。

何も最新の高価なものじゃなくていい、

むしろ
どこか懐かしさでも感じるくらいが
私の場合は良いと思いました。

要は、ミノルタのファインダーから
見る世界が
私にとってよかった。

だから、普段素通りしていたものでも、
色々と遊べるようになりました。



後になってみると、ブレまくっていたり、
ピントがずれていたり、
色々です。

ただ、色には惹かれるようになれましたし、
花をみて、以前よりもずっと、
楽しめる、

感動できるように
なってきました。

紅葉や明るい色、色って心理に
影響してきますね。

今住んでいるところは、冬場は曇りが多く、
どんよりした日が多いです。

そのため、時計はスウォッチのド派手な色、
靴下も明るい色、長靴も明るい色、
ジャケットなども明るい色、

寒い時期にあえて
使うようにしています。色のお力をかります。

雪がしんしんと降って、寒くて曇ってたら、
色の力が少しでも助けてくれます。

でも、自然の色も
今のうちに楽しめるといい。

ススキですら、金色に見えて、
魅了されているのも
悪いことではありません。

自然の色って、よく見れば、
どれも優しい色です。

これまでほぼ無意識でしたが、
古いデジタル一眼レフのおかげで
色々と楽しめるきっかけも
できました。

気づかずに素通りしていたのは、
もったいなかったですね。

ある人には、雑草で全くの邪魔、無関心、
ある人にとっては、薬草、
ある人にとっては、絵や写真の対象、

見方変えれば、見えるものも変わってくるようです。

単調にみえるとはいえ、カメラのファインダーがきっかけで
自然に触れる、
まぁ、悪くないかと思います。

たぶん、もち心地や使用の感覚なども他のものより
快適な感じがする。

きっと使いやすく、色々と楽しめるように、
作られたんだと思います。

そんなわけで、草でも虫でも、
カラスでも興味深く見てしまうのですが、

同じものを見て、感じ方が違う、
自然の色を楽しめる、
って結構いいです。

山道に生えている、とても小さな渋柿です。珍しい品種です。
届かないですが、山道のゆずです。



コケです。
これだけ写るなら、十分ですね。
コケにハマりそうな気もしてきました。

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