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田植えと温泉 6.23

今年も田植えをしてきました。

手植えは例年通りですが、
裸足で
田んぼに入りました。

結構きもちがいいんですね、
裸足で歩くのは。

特に泥の中だと
なおさらです。

さて、無事に田植えを終えて
思ったのは、

裸足だと、温泉に入った後と
同じ感じ。

これは結構癖に
なるかもしれません。

温泉との違いがあるとしたら、
海が見えないこと、

海鮮料理がでてこないこと、
と言ったところです。

まるで海でたくさん泳いで、
温泉に入ったあとの
感覚です。

スッキリ、解放、
爽快感。

時間は11時スタートの16時で完了。

間に10分くらいの水飲み休憩を2回挟んだので、概ね5時間半以内でした。

実はこれは過去最高の速さです。

後で振り返ってみると、
休憩がほとんどなしで
できたようにも思える。

初年度は3人(助っ人が二人)で、
朝から夕方まで、

次は2人(助っ人一人)で1日半、

そのあとは一人で進める年が
増えましたが、

概ね2日程度は田植えに
かかっていました。

今回早くできた理由は
無駄な動きを
極力減らしたことにつきます。

ずっとどうやれば早くなるか、
考えながら、田植えしてました。

随分まえのことですが、
調理場で働いていた時、
何気に言われた言葉が、

「無駄な動きを無くせば、
はやくなる」という一言です。

速さは変わらない、
ただ無駄を無くせばいい、
ということです。

確かに動きは機敏なようで、
速さ自体は普通でした。

無駄な動きがない。

なぜかふと思い出す昔のこと。


さて、腰を痛めないようにすることも、
考えながらやっていました。

毎年腰を痛めていたから
です。

なるべく背筋は伸ばす、

手は両手を使う、

足も使って植える、

など、体全体を使う。

一点集中だと、一部に負担がかかる。

腰も曲げたままだと
痛めやすい。

そのため、長時間同じ筋肉を
使い続ける状態を
避けました。

体全体を使っていく。

思ったのは、手植えだと足腰を
よく使うけど、
頭も働く。

とくに裸足だと、なおさら頭が働いてくるように思いました。

昨年は田植え靴を履くと
結構蒸れるし、

ゴムの縛りがきついかった。

体力が奪われて
疲れやすいと思いました。

深い泥の中に入ると
次の一歩を踏み出すのに

脱げないけど、
長靴が脱げないかどうか、
気してしまう。

裸足ならそういったとがない。

あと、裸足になった理由は、
体に帯電したものを
出したかったのもある。

なんて言うのか忘れましたが、
要は裸足で歩くと、

体に蓄積したものを
だしてくれるという。

携帯やパソコン、その他お店等で
大量の電気や
電波等を体に浴びているわけです。

つい先日のことですが、
となりの町に出たとき、
携帯の表示が5gに変わりました。

5Gを見た時、
衝撃を受けました。

とうとう5gが来たか、って思って
スマフォの設定を5gを
受けないように変えました。

それはさておき、

実は去年、田んぼの除草を兼ねて、
朝の散歩を道から
田んぼに替えた。


散歩のコースを一時期
田んぼに変更した。

朝、田んぼの中を
歩き回ります。

草を抜いてもいいのですが、途中から大変だと思って、

田んぼに生えた草を踏みつける。

あるいは、足を回転させて草を
泥から浮かせる、
などいろいろと動いていました。

そのときもその後も、とても気分が良かったのを覚えています。

後になって思うのは、これで
除草剤は不要だし、

また奴隷のように除草する
チェーン除草も
いらない。

チェーン除草というのは、
鎖を田んぼの中に引きずって、

草をからめてとっていく方法です。 

(確か田植えの後の5日後ぐらいだったと思います。

数日で稲は根を張る。鎖に引っかかって草は抜けても、
稲は抜けないってことです。

稲をそのまま、草だけ取る方法。

昔からの田んぼの
草取りのやり方です。 鎖で草を抜いていくのは、まだ他の草が出始める頃だけです。草が大きく育ったら、鎖では抜けない。)

稲の根を張るのがほんの数日、ってことでも驚きですが、

奴隷のように鎖を体で
引きずって田んぼの中を
歩く。

これは随分前にしていましたが、
楽しい思い出はなく、
むしろ奴隷になったような心境、

結構ハードな仕事だったと
記憶しています。

ある一定の期間、
あるいは夏の時々の朝の散歩を
田んぼでやれば、

除草もできる、って去年思いました。

実際にすれば、
除草している
感じがない。

泥の中を歩いて
いるだけ。

細かい草は生えても、
結果、稲は豊作。


去年はこのような感じです。
田んぼの散歩は何日かしました。

稲の下に草は生えています。
でも稲は十分成長、結構実った。

草は残っても、背は低い。
左奥の真菰だけもいい感じです。

草は少し踏んだだけで、後はほぼ手をつけず。 一応、除草のようなことをした、とは言えます。




除草はしなくても、
お米はできるのですが、

できれば大きな草は
少ないか、生えていない方が
よく実ります。

ただし、草を壊滅させるまでは不要かと。目的は米の多収穫です。

だいたい草が減れば大丈夫です。

さて、今回の田植えは一日中、
裸足で進めました。

驚異的な速さで終わったのはさておき、

過去最高の長い時間、
田んぼの中を
裸足で過ごしました。

5時間くらい、裸足で泥の中を歩き回っていたことなります。


田植え機でもあれば、
あっという間に終わります。

田んぼに入っていて思ったのは、
無駄な動きを考えると意外に楽しい、ということでした。

早くできる方法でわかってきたのは、
苗を大雑把に投げて、

両手両足を使って苗を植えることです。

苗を持ち歩く時間を減らす。

大雑把に苗を投げて、

足の指で苗を押し込む、
水中を両手で回しながら
苗を植えていく。
などです。

これだけで速さは数倍
だったと思う。

カメラを抱えていなかったので、
写真がなく、うまく伝えられませんが、

苗を投げ広げた後は、体全体で植える。水中でよく動いているのですが、
結構楽しい田植えです。

体をフルに使うことが
ポイントです。

腰は痛めなかったけど、
足は泥の中を歩いていて、
疲れは後からきました。

さすがにふくらはぎは少し筋肉痛に
なりましたが、悪い感じはない。

休憩のときに思ったのは、
便利な理想的な道具、あったらいいな、
って思った道具のことです。

ピストルのようなもので苗を歩きながら打ち付けて植えていく、

あるいは連射できるライフルの
ようなもの、

苗をロープで巻きつけるかのように、ライフル銃で連射して苗を打ち付けていく、などです。

それだともっと楽しかったかも
しれない。

もしかしたら、似たような
田植えの道具があるのかも
しれないし、

そんなことをするのが
好きな人もいるかもしれない。

また上に高く苗を放り投げれば、

苗は田んぼにぐさっと刺さる。

苗を上に高く投げる、
上に苗を投げてダーツをするかのような感じです。

こうなると
田植えは労働ではない。

田植えでダーツという
感覚。


たぶん鹿にかじられた一部の苗。
普通は捨てると思いますが、
米の可能性にかけて、
投げます。
ジュボ、って音がする。
植え付け成功です。

少々、歪んでいても大丈夫。
余った苗は全てダーツの
ように投げ入れる。
高く投げたら、ジュバっと刺さります(苗は植え付けられます。)

自分の放電と
田んぼの生きものを観察する、

野鳥の鳴き声もききながら、進める。 

太陽の日差しも吹いてくる風も
心地がいい。

最後はダーツ。

楽しめることは
たくさんありました。


快晴、山の花の香りもくる。


気分は海で泳いだあとの
温泉旅館にいるかのような、
不思議な感覚。

本音を言えば、だれか田植えを
手植えでするなら、他の用事をしてくれるなら、

またやって見たい、
って思えるようになった。

田植えを終えると、
達成感はありましたが、

またしたい、って思えることは
これまでなかったかもしれません。

気持ちよく田植えが
できたことも理由ですが、

たぶん、裸足で入っていたことも何かあったのじゃないか、
って思います。

きれいな田んぼなどの
条件はあるけど、
はだしで田植え、結構いいです。

海辺の温泉旅館に泊まっているような
楽しい感覚です。

海がみえない、
海鮮料理がない、ってことが後になって少し寂しかった。

そんなわけで、ちょっとした
お祝いを兼ねて、魚をもとめて
業務スーパーに行ってきました。

業務スーパー、って地域ごとに特色があるようなのですが、

私が住んでいるところの近くだと、
新鮮な魚が不定期で
入ってくることです。

しかも、
切り身ではなく、多くは
そのままの状態。 

まるまる1匹、ということで、
自分でさばくことになります。 

ただ、朝どれ新鮮で値段は安い、
というのが特徴。

あるかないか、行って見ないと
わからない。

いざ行ってみると、
今日は赤エイがありました。

今回は大きな切り身でしたが、
大雑把に出刃包丁で切れば
結構いい感じです。

海鮮汁にしていただきましたが、
ちょっとした海の民宿に
泊まっているような、

不思議な気分でした。


さて、体はとても
すっきりした感じです。

きっと体内に
相当な帯電があり、

田んぼの泥の中で
でていったのでは、
って思います。

温泉に入ったのと
同じような気分になれたことは、
面白かったですね。

通りがかる人は、
うわー、っと気の毒なような視線が
伝わってきました。

でもこちらは温泉気分。

感じていること、
見ている世界が違えば
全く気になりません。

いい世界を
体験する、っていいですね。

たぶん、田植え靴を履いていたら、
また違った感想だったと思う。

あと、力むときっと疲れていた。

力を入れずに動くのが
良かったと思う。


あとは呼吸する力。

深く呼吸できるようになると
体は疲れが出ても、
休みたいと思わなかった。

私は読経で呼吸の力が
ついてきたと思うけど、

ヨガ、丹田呼吸、
手法は何でもいいと思うけど、

とにかく呼吸する力、ってあると
いいと思った。 

これは体力ではなく、
別だとわかりました。

おそらく、年齢も性別も関係ない。
呼吸の達人になれたら、
たぶんもっと楽にできたと思う。


m田植えをする前の食事は控えめ、
梅干しとお粥くらいでしたが、
よく動ける。

あとは大徳寺納豆、
豆味噌を少し入れるのも
結構いい。

何年か前は、皆でラーメンを食べに言っていたような記憶がありますが、

その後は、眠くて動きも
鈍かったと思う。

そう言えば、豆味噌を
仕込んでいるところですが、

豆味噌、ってよく動ける気が
してきました。

お粥と豆味噌は、とても合うし、
少しの量で結構いいごはんです。

休憩が少なくできたのは、
豆味噌だったからじゃないかな。

気持ちが引き締まるし、頭も働く。

豆味噌は何か真剣勝負、
いくさ、のようなこと、
あるいは、

一気に片付ける仕事の
前などにいいと思います。


豆麹に塩水をな流し込んだもの。
不思議と結構おいしい。

朝に仕込んだ豆麹を
少し味見しましたが、

豆麹の塩水つけたものって、
結構いけますね。 

炭酸飲料や
お酒とも合いそうです。

誰かきたら、少し味見してもらおう、
と思う。

これから、2、3年ごろが
豆味噌の食べ頃です。


でも田植えと豆味噌仕込みは
重ならない方が
楽です。


手刈りするので、適当に
植えたら大丈夫。だいたいまっすぐで。


さて、田植えを裸足で
やってみて思ったのは、

田植えと温泉、
きっと共通点があるということ。

規模が大きければ、こうもいかないかもしれないけど、

ほどほどの規模の田んぼを
少人数でする、
それだと恩恵はコメだけではない。

泥あそびで、ほどほどの運動、
日光浴、
裸足で放電、

そして何よりも、楽しくできる。
ご飯がこの上なく美味しく
感じたのも事実。

よく動いた後のご飯はうまい。

よく動けば、ご飯は美味しく感じる。

田植え、考えようによっては、
奥が深い。


やっぱりこういう生きものは好き。
スプレーボトルに自家製虫除け・虫刺されを入れて持っていきました。
色々と作っています。
何の花か知らないけど、
最近見かけるきれいな花。
シマヘビだと思います。
朝は梅の木で休んでいました。
帰ったら、掃除と世話が待っています




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