北海道東川町で国内フォルケ留学🌱
デンマーク発祥の教育「フォルケホイスコーレ」を北海道で実践している企業があるのをご存知ですか?
実は、
昨年の8月からインターンで関わらせていただいた
北海道東川町を拠点とする会社、
株式会社 Compath が開催した
School for Life Compath Global højskole course に
参加してきました🌱
経験として非常に価値のある経験をすることができたので、
その経験をシェアできたらと思います。
フォルケホイスコーレとは。
フォルケホイスコーレ(以下、フォルケ)とは、
一言で言うと「人生の学校」です。
年齢もバックグラウンドも異なる人たちが、
「人生でちょっと立ち止まりたい」
「私って本当は何がしたいんだっけ」
と、
自分を見つめ直すための学校/教育の場です。
International Folkehøjskole Administration Service Japan(以下、IFAS) によると以下のようにまとめられています。
デンマーク🇩🇰が発祥の教育で、
現在は北欧をベースに世界中にフォルケの理念が少しずつ広がっている最中です。
どの学校も
共同生活がメインで一緒に暮らしながら仲間と学び、
社会との関わりの中での個の存在を考えます。
また、具体的な分野に特化した学校も多く、
・スポーツ
・哲学
・国際関係学
・環境
・宗教
など、学校によって学べる科目が異なったりします。
もっと詳しく知りたい!!という方はこちらのページから詳しい情報を得ることができます⇩
なぜ私がフォルケへ。
私の場合、
Compath という会社の存在を知ったのが
フォルケの存在を知るよりも先でした!
高校生の時の課外活動でお世話になっていた方がいいね!したFacebookの投稿がたまたま私のタイムラインに流れてきて、
「えぇ〜北海道の会社だ!しかも東川町!?なんで??」
と、北海道愛強めの私の目に刺さり、
その投稿をタップして Compath のことを知りました。
札幌とか旭川とか大きめな都市ではなく、
東川町というすごい小さな都市で面白いことをやっている人たちがいる!
というのに惹かれたのがきっかけです🤍
そして、超たまたまインターン1期生の募集をしており、
「なんか運命感じる(?)!」
と思い応募したら、合格をいただき、
今に至るという感じです。
細かい Compath までの道のりは、
インターン中に作成した Compath 公式 note に記載しているのでぜひ読んでみてください🌱
私が参加したコースについて。
Compath では
の3種類のコースを展開しています。
私は今回3月3日からスタートした1週間のコースに参加しました。
毎回、コースによってテーマが異なりますが、
今回の1週間コースはグローバルコースという名前でした。
韓国でフォルケを実践している Jayuskole という会社との共同コースで、韓国からの参加者もいました🇰🇷✨
そのためグローバルコース、という名称がついているのだと思います。
コースのハイライトは以下のように説明されています。
今回のコースは、
前述したように「東川スタイル」という本をベースに
東川町のまちづくりについて学ぶことがメインでした。
そのため、
内省的なワークよりも
まちづくり・地域おこしといった大きな枠組みでの学びやワークが多かったです。
グローバルコースの詳しい情報やスケジュール感を知りたい方はこちらから確認できます⇩
なぜ「東川町」。
東川町は人口が約8000人ですが、
その半数以上が道外からの移住者ということにとても驚きました。
道民としては、
「なんでこんな田舎な北海道にそんなにたくさんの人が移住してくるの!?」
の疑問しかありませんでした。
ですが、1週間過ごす中で
その理由が少しわかった気がします。
上水道がない。全家庭が地下水!
本当に。本当に。本当に。
蛇口から出てくるお水が美味しかった✨
「永遠にこの水を飲んでられる〜!」
と、思うほど、お水がおいしかったです。
口当たりが滑らかで、苦味とかもなくて、自然の恵みをそのままいただいているような感覚でした。
旭岳の雪解け水が100年かけて地下水になって、私たちの生活用水の一部になるっていう、なんか自然ってロマンチック〜って感じでした。
お水の質が変わるだけで、
お料理やコーヒーがとても美味しく感じられて、
こんなにも生活の質が変わるんだ、
と感動しました。
どのお店もセンスありすぎ。
東川町は水が豊富で美味しいため、カフェがいくつもあります。
でも、田舎の野暮ったい感じのカフェとかではなくて、
どのお店も洗練されていて、
お店の中のデザインに一貫性があって、
どのお店に足を運んでもセンスを感じました。
そのデザイン性の高さは、
東川のまちづくりのベースにもなっている欠かせない要素です。
建物自体もそうですし、その中身もデザイン性や、creativity の高さにとても驚かされます。
写真の町なだけあって、どこを切り取っても、素敵✨と思える景観や瞬間がたくさんあります。
フォルケで感じたこと。
フォルケが終わったあとは、
とても自分の感覚が浄化された感じがしました。
朝起きて部屋の窓から見える東川町の銀世界。
家の外へ出ると、凍えるような寒さの空気をお腹いっぱいに吸って、
冷たい空気だけど、その冷たい空気で身体中が満たされる新鮮さを味わう。
街へ向かう車の窓越しに見える、
雪をまとった旭岳の美しさを一層際立たせる、青く澄んだ快晴の空。
目に飛び込んでくる景色の一つ一つが、
自然の美しさ、尊さを私に訴えかけてくるよう。
写真を撮るのも忘れて、
自分の脳裏に焼き付けたい。
そう思える景色や瞬間が何度もあり、
Instagram や 写真映えなんて忘れて、
今この瞬間を自分の目で、体で、五感で感じたい。
「人の心を魅了する景色を創り出す地球さん、ありがとう。」
心の底から地球が美しいと感じられて、
私はなんて幸せなんだろう。そう思えた。
久しぶりにお腹の底から爆笑して、
私ってこんなに笑えるんだ、って思った。
「疲れたから休みたい」って言っていいんだ、って思った。
周りに合わせなくても、
自分の選んだ選択を尊重してもいいんだ、って思った。
一人一人の存在が今この空間を創り上げていて、みんながありのままでいるだけで価値があること、に気がつけた。
自分の情けないところや、自分の欠点や何もできない部分、自分が他の人に良いエネルギーを分かち合えているのかという不安も、たっくさんあった。
不安がありながらも、「あなたはあなたのままでいるだけで価値がある」。
Compath の創設者の安井さんのこの言葉があるから、
自分の欠けている部分も優しく抱きしめてあげて、
お互いに助け合って生きることの大切さを感じた。
誰しも苦手なことや、不得意なことはある。
でも、人って完璧を目指しがちだから、
ついついそういう欠点を自分で修正しなきゃ、直さなきゃ、って頑張って、頑張る自分に疲れちゃうこともある。
そのプロセスの中で、助け合いとか、協働とか、コミュニケーションとか、お互いにお互いの欠点を補って生きていくから、人って美しいんだ、って多くの人が気づけたら、もっと世界は平和になるのかな〜と思ったり…….。
日常から離れて、非日常の中で暮らすからこそ、
普段は盲目になってしまっていた、
この世界の美しい部分に小さな幸せを見つけたり、
ときめきを感じたり…。
身近な物事や環境に感謝の気持ちを忘れないでいようと思った。
スノーシューに行った後の温泉。
温泉に入った後に一人で静かに、
大好きな北海道の冬景色を眺めながら、
本をゆっくり読めた時間。すっごい幸せを感じた。
全ての外の忙しい世界から、自分をシャットアウトして自分だけの時の流れに身をよだねること。
すごく当たり前で簡単なことだけど、
日常の中では、こんな些細な幸せすらも感じられないくらい自分の心には余裕がなかったのかな、と思ったり。
自分の感情や、今思ったこと。
1つ1つの思考回路を、ゆっくり消化して、
自分の考えに向き合う時間を、意識的に取ることができました。
すごく内面的なもので、抽象的で、個人的なものだから、
この気持ちがこれからどう生かされるのかは、
まだあまり分かっていません。
でも、
・1人の時間
・振り返る時間
が自分の中でとても大切にしたいことの1つなんだ、と分かりました。
まとめると、
1週間のフォルケを通して自分なりに自分と対話することで、社会や世界の捉え方についても考えることができた、
という感じです。
まとめ
1月末から2月末まで船に乗って、
3月の上旬に国内フォルケ留学。
2024年のスタートを勢いよく切りすぎて、
残りの9ヶ月過ごすパワー残っていますか、と自分に聞きたくなりますね。
むしろ、パワーがたくさんついた感じがします!
フォルケで、自分の心の余白や休む時間とかについて学んだはずですが、むしろ積極的に動いていきたい、という気持ちの方が高まっています。
今、さまざまな活動に参加できている自分の加速度を保って、もっと色々な世界を知りたいし、経験を積んでいきたいと強く思います。
新しい世界やコミュニティに飛び込んでいくと、
挑戦することや、自分が今まで関わったことのない人たちに出会いワクワク感、成長など、色々なことを学べるのが本当に楽しいし興味深いです。
だから、そういうのに参加してっちゃうと、多分どんどん止まらなくなっちゃうんですね(笑)
生物学的に言うと正のフィードバックだな〜と思います。(突如DP生物で得た知識)
あとは、出会うコミュニティ、コミュニティで、大体誰かしらが、誰かの友達か知り合い、みたいなことが多くて世界は狭いな〜と思います。
でも、そういう繋がりを発見したりする瞬間もまた素敵で、嬉しくなります。
今回のフォルケで得た、感覚や思考の緻密化を維持しつつ、新たな挑戦をこれからも続けていきたいと思います。
そして、そういう若者がどんどん増えていくといいな〜と思います。
そう私が行動できるのも、振り返られるのも、
原点には IB や母校で培った学びがあると思うのでした☆
Compath の運営の皆さん、同じ参加者だった皆さん、記事を最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました🌷🤍
次回:DP生とSNS事情について
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