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自撮りビギナー奮闘記

自撮りはおろか、自分から写真に写ろうとも思わないのに
最近、自撮りの練習を始めた。

きっかけは、なんとなくマッチングアプリに再挑戦してみようかと思い立ったこと。
(1月に初挑戦したものの、三人に会っただけでスタミナ切れして退会してしまったのです…)

マッチングアプリには、まあほとんどの人が自分の写真を載せる。私も前回そうだった。
だから、もしリベンジするならまた写真が必要なのだけれど…。

…写真がない。

当然だ。写真撮る習慣がないんだもの。
観光地に行っても景色しか撮らないし、誰かに撮られたとしてもだいたい半目で写ってるんだもの。そうでなくてもコンプレックスが見えちゃってるんだもの。
さらにさらに、今年はコロナ禍でほとんど外出していない。例年よりも撮る量が少ないのは火を見るより明らか…。
……かといって、前回マッチングアプリで使った写真を使い回すと当時の人たちにはすぐバレてしまうし。(それもあまり写りが良くないし)
大学時代の写真…。撮影上手な友達が撮ってくれたものが多くて使い勝手は良いけれど、さすがに1〜2年以上前の写真をメインアイコンにするのは躊躇ってしまう。

じゃあ、今から誰かに撮って貰ったら…ですって?
…残念ながら、そんなお願いができる友達が居ないのですよ。
遊びに出ることがあったとしても「私の写真撮って!」なんて…
まして、「写りが悪いから撮り直して!」なんて…言えない…。小心者ゆえ…。

…という訳で私は、自撮りを練習せざるを得なかったのだ…。
外で一人で自撮りをするのを誰かに見られるのも恥ずかしいチキンっぷりで
家のカーテンをバックに、とにかく色んな角度でシャッターを切る。
自撮り棒なんか持っていないから、腕を全力で伸ばしてじりじりと角度を変えていく。
時々別の部屋に移り、別のカーテンを、壁を、ドアを背景にシャッターを切りつづける。
これを3日間。
元々写真映りが悪くて避けていたものだから、満足するまで1日50枚は軽く撮った。
日に日に枚数が増えて、3日目には1日100枚ぐらい撮っていた。
時々家族の視線も感じながら…。
今思い返すとすごく虚しい絵面だった。
SNSで綺麗な写真をあげている人たちも、こんな感じで撮影しているのかなぁ…?
(もし自分だけだったら恥ずかしいからしていて欲しい…。)

それだけ撮っていれば、何枚かは奇跡が起きて写りの良い、構図の良いものが出てくる。
写真慣れしている友達から「これ、綺麗に撮れてるね」なんて言ってもらえるものも出てくる。
自分でも、そう思えるものが出てくる。
これなら、アプリで使えるかもしれない、と…。

が、ここで欲が湧いてきたわたしは
ついに加工アプリに手を出した。

これまでは「一度やったらアプリ以外で写真撮らなくなっちゃうかもしれないから…」とあれほど避けてきたのに…。
自己顕示欲は人も変えてしまうのか。

結論を先にいうと、確かにいくらでも詐欺れそうな便利さだった。
メイク機能があるからスッピンでも綺麗にできるし、フィルターがあるから暗い部屋で撮っても明るくできるし
目の下のクマと笑顔でできるほうれい線を薄められると知った時なんて「神アプリか!?」とはしゃいでしまうほどだった。顔のコンプレックスのうち二つが一気に解消されるとは…。
(加工アプリでは普通のことだと後で知る)
何より衝撃だったのは、目や鼻の大きさやアゴの長さまで変えてしまえること…!
ためしに倍率のバーを最大値まで引き上げてみると、すごいすごい。
パッチリお目目。控えめなお鼻。余白のないアゴ。わぁ、まるで杉咲花の劣化版…
(ごめんなさい、それすらおこがましかったです)。
なるほど、このクオリティなら「整形」「詐欺」も簡単にできてしまう…。
この顔なら、イイね!大量確保も間違いなし…!

……さすがに、採用しませんでしたが。
顔を綺麗に加工するということは、それだけ自分のハードルを上げるということ。
実物と写真がかけ離れていると、顔面偏差値が40だろうが60だろうが「写真と違うじゃん!」が第一印象になってしまうので、それだけでマイナスになってしまうのだ…。
(前回の挑戦でそのパターンの殿方にお会いした経験より)

だから、加工はほどほどに…。
画像を明るくして、ほんのり唇と頬に色が付く程度に…。
クマとほうれい線は5割減、目の大きさは1割増しに…。
って、結局顔も弄るんかい。


そんなこんなで、勝負写真撮影生活は一旦終幕したのでした。
こちらは5番以内ぐらいの出来だった写真。

これはちょっと加工感が出ているかなぁ。
ちなみに一番出来が良いのは加工がバレないギリギリを狙った、ナチュラル美化写真。それでも以前の恋活で使った写真よりはずっと綺麗。

これからも着々と、恋活に向けて準備して行かなくては。


野乃

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