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我が家の「神」としての、ルンバ。

 最近我が家にルンバを導入した。2週間ほどレンタルできるサービスがあって、それで「これはええやん」ということで導入した次第だ。

 そのへんに落としたゴミが自動的に消えてなくなっていく様子は見ていて快感だ。

 で、自分が落としたゴミを勝手に片付けてもらえる、っていうのは、思うに「子供」の発想であり、とするならルンバは我が家の「親」のしごとをしていることになる。

 「人間」ってのは、もともと仏教語で、サンスクリット語では「人の世」とか「世の中」って意味だったそうだ。たぶん、今だったら「社会」みたいなことだろう。ソーシャルだ。

 これに、ヒューマンて意味が加わるのは江戸時代からだそうだ。日本において、人が社会とその外側にある世界を往復できた存在だったのが、社会が人の生きる空間を独占して、外側、つまり「世界」が無くなった。そんなふうなストーリーを想起させられる。それまでぐずぐずだった統治機構が、江戸時代に人々の生活の隅々まで行き届いたということだろう。そうして人は「社会」に閉じ込められ、人は「人間」でしかいられなくなったのだ。

 「世界」と「社会」の考え方についてはこちらを参照している。

 さて、このように人の生活圏が社会に閉じている環境では、「社会からはみ出す」とは、「人間からはみ出す」ということであり、もう妖怪の類の仲間入りをすると言うことを意味しただろう。

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