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【無事撃退】寸借詐欺されかけた話

こんにちは。素直なおなすです。
記事を訪ねてくださり、ありがとうございます。

10年くらい前の話なのですが。
今思うとあれは寸借詐欺だったのだろう、という状況に巻き込まれたことがあります。

当時大学生で、宿泊しなければならないときに、ホテルではなくネットカフェを利用したことがあります。

安いし気軽だし。

利用したことのある方ならご存知だと思いますが、個室には鍵がないので、少し警戒しつつも寝るわけです。

ウトウトしていた頃に、個室のドアがノックされました。
店員さんが何か用事かしら、と思いながら開けました。

店員さんではありませんでした。
20代くらいの男性。
とても低姿勢で「急にすみません」と話しかけてきました。

「ネットカフェに来たはいいものの、手持ちがなく、千円でもいいから貸してくれないか」
と言うのです。

しかも、現金をその場で、ではなく、
「向こうのオープンスペースで話だけでも...」
と加えてきました。

ウトウトして生返事していたボケボケの頭が急にフル回転して、あ、これはダメなやつだ、と直感的に思いました。

推測ですが、そのオープンスペースに私が行っている間に、もう1人別の人間が私の個室に来て、貴重品を持っていくのではないか、と思ったのです。

「(お金がないのは)大変ですね...」とか曖昧な返事をしながら、一生懸命少ない容量の脳みそを働かせます。

ただお金がない、と言っても部屋から連れ出されたら嫌だな、と思ったので、別の伝え方をしてみました。

「私も過去に確認不足で、現金がない状態で入ってしまったことがあって、その時にフロントの方に状況を説明して、一時退店してお金を下ろしに行かせていただいたことがあります。
近くにATMもありますし。
お困りのようですので、一緒にフロントに行きますよ」と。

本当に現金がなくて困っているならこれで解決、やましいことを考えているなら辞退するだろう、と考えた末の案でした。

案の定、こんなことを提案されるとは思っていなかったのか、
「あ...あぁ、そうですよね、大丈夫です、1人でフロント行ってみますね...」
と、気まずそうに去っていきました。

念の為、ある程度時間が経った後にフロントに行って事の経緯を説明し、そのような男性が来たかどうか聞くと、来てないとのことでした。

どうやら純粋に困っているわけではなかったようです。

世の中には色んな人がいるんだな...と勉強になった事件でした。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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