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【子連れタイ旅行】旅のはじまりは夫の言葉から

旅のはじまりは夫の言葉から

子連れタイ旅行の事の始まりは、私からではなく、夫の言葉から。
「〇〇ちゃん(娘)を海外に連れて行ってあげて」
家族旅行ではなく、2人旅

夫の発言には、しばしば驚かされますが、きっと今回もなにか考えがあるのかな。

夫は、子供に自分自身で楽しく生きる術を身につけてほしいという思いから、子供に色んな機会を提供してこようとしています。

そのチャンスも、なんだか一般的ではなく、キャンプと言えば、グランピングはもってのほか、自分たちで薪を集め、空き缶で米を炊くところから始まるというワイルドさ。

今回も、家族で海外旅行じゃないの?とは思ったものの、みんなではないのは夫らしい。
全員では、予定も合わないし、集団行動では、周りに目がいかなくなるし、家族の誰かに頼りがちに。でも、違う環境を体験してくるには少人数の方が感じやすいのでは、ということだと思いました。

そして、独身時代にフラフラと15か国近く行っていた私に指令が来ました。
たしかに私自身も最近は、勝手な殻に囲まれ海外に行けていません。
実はここからどこかに行きたい気持ちでずっとうずうずしてたけど、世間体を言い訳に、心にずっとしまっていました。

そんな指令が出たときも、海外へ行ける言い訳ができる!と変な理由付けをしている自分も嫌でしたが、ワクワクしてきました。


どこへ行く?

1年くらいのうちに行けたらいいね、と話していましたが、私の方は明日にでも行きたい気分。
ひとまず冷静を装い、まずは行先をみんなで考えました。

娘に「どこがいい?」と聞いても、まだどんな国があって、どんな世界なのかもわからない状態。案の定、「わかんないよ」との答え。確かにそうです。

娘は、好奇心もぼちぼちあるけど、保守的でもあるので、日本から出る不安や、日頃のニュースで出てくる海外はなんだか言葉も違うし事件もいっぱいでちょっぴり怖いというイメージだったようです。最初は、乗り気でもない感じでした。

それでも話をしているうちに、ちょっとずつ興味が出てきた様子。

最終的に、「友達が住んでいるタイを見てみたい」という娘の言葉からタイ
に決定。

バンコクのワットポー

半年前、家族の仕事の関係でタイへ引っ越したお友達がいる国です。私も仲のよい友達家族です。
タイなら、アジアチックで(あくまで私のイメージ。実際はさらに大都会になっていたが)英語もほどほど使え、ご飯もおいしいし、私も大昔に行ってよかったので大賛成。
子供がタイで友達と再会し遊ぶという体験も面白いなと思いました。タイと決まったら、もうドキドキとわくわくがいっぱいな私。
子供の夏休みに行くこととなり、意外とすぐの約3か月後の出発となりました。

娘は行く前、ドキドキしてきて「よくわからなくて怖い」とまで言っていました。
ドキドキとか怖いとかの感情は大事だし、言葉にすることはえらいなと思います。
「わからなくて怖い」については、知ったらちょっと解消して楽しみに変わるかも、とガイドブックなど一緒に眺めていました。
娘も出発1週間前まではかなりドキドキしていましたが、自分で荷造りを始めたころには、ずいぶん楽しみに変わってきていました。

子連れタイ旅行 旅行前にしたこと

子供にとって初めての本格海外旅行
できたら楽しんでもらいたいし、チャンスを活かしてもらいたいと、事前にできることを色々考えました。
学びになる、経験となる、ためにはどうしたらいい?
でも、やはり自主的ではないと楽しくないし、イヤになると思い、結局私がやっていることで子供が興味持ったらやるというスタンスでした。
時間もそれほどなく、その中でもやったことは、「英会話」と「ガイドブックやYouTubeで調べる」ということでした。

英会話

できたら色んな人と話したいし、それより旅先で困らないためにも最低限の英語を思い出さなくては。と、英会話については、新たに追加したのが、AI講師と会話ができるスピーキングアプリ「Speak」です。
アプリの詳しい記事はこちら。

これは私が会話練習しているのを見て、娘もおもしろがって、「やらしてー!」とトライしていまいした。ハンバーガーショップで注文をする、おすすめのお土産を聞いて買う、など子供でもイメージがつきやすいシチュエーションが多く、楽しんでいました。
それをきっかけに、よく使うフレーズや、簡単な会話などは、ノートにメモしたりとちょっとずつ触れていきました。英語にあまり興味のない娘ですが、行く前にもちょっとだけ英語に対する抵抗感は減ったようでした。そして旅行中には、しゃべりたい、知りたい意欲は高まったようです。(帰ったらすでに忘れかけていたが(笑))

ガイドブックとYouTubeで調べる

行くところを調べるため、定番「地球の歩き方」を一緒に見ました。

なんとなくイメージがつき、タイ語のあいさつや数字のページは、自分用にコピーしたり、ワットは寺という意味など興味のあるところは熱心に見ていました。

地球の歩き方は、電子書籍で購入し現地へ持っていきましたが、ページ数も多いので、図書館で借りた紙媒体の方が、大人も子供もやはり見やすいのかもと思いました。
YouTubeもタイ(バンコク)情報にあふれていて、お楽しみ程度で、スーパーや街歩きなど数個にとどめました。時間もないので、思ったほど一緒にできませんでしたが、あまりバリバリに準備していっても、行かないとわからないことだらけだし、子供には現地で感じたものから考えてもいいかもとも思えました。

友達から聞く子供目線のリアルタイ

そしてタイへ。
初の6時間飛行の後、広い空港を出ると、バンコクのクアラルンプール空港までお友達親子が迎えに来てくれました。

広々としたバンコクのスワンナプーム空港

私はその直前までSIM設定にトラブっていたので、友達に会うと、一気にここはタイなのか地元なのかとわからなくなるくらい安心感でした。
娘もさっそくお土産を渡すなり嬉しそう。
バンコクからシラチャまでのバス移動2時間から始まり、娘はお友達からたくさんのタイの話を聞いたようです。

空港から移動してバス乗り場からバスに乗ります
バンコクからシラチャに近づくと景色も変わってきます

大人やテレビから見た情報ではなく、子供が感じた子供目線のリアルなタイの話を直接聞いて、とても刺激を受けたようでした。学校の友達や習い事の話、夏休みの宿題は少ないとか、タイの料理はあまり好きじゃないとか、いいところも悪いところもたくさん教えてもらっていました。
そのお友達はとても社交的で、どんどんいろんな人に話かけるタイプなので、お店の人や近所の守衛さんにタイ語で話かけていく姿をみて、とても感心したようでした。
一緒にバーツをにぎりしめてキャッキャとお買い物をしたりととても喜んでいました。

シラチャのカオキアオ動物園でサイのえさやりも楽しみました

シラチャのお友達との体験が、ずっとこの旅を充実させてくれました。
私と2人バンコク旅行だけではできない貴重な時間になりました。

ありがたい体験ができたことに感謝です。
子供と行ってよかった場所については、別の記事で記録しています。

友達がちょうど日本に一時帰国するタイミングだったので、1日半シラチャで過ごし、私たちはバンコクへ、友達家族は日本へと向かうため、さよならしました。

外に出て気づくこと

タイへ来て3日目の夜、娘が気づいたと言って教えてくれたことは
「日本がそんなに好きじゃなかったけど、タイに来て日本が好きになった」ということ。
日本から出たくなかったわりには、日本好きじゃなかったのか?って思ったけど、タイへ来るまでは、日本のよさがよくわかっていなかった様子。
日本ではない、別の場所へ来て、「自分が住む日本」に気づいたそうです。
タイはタイでとても楽しみ、もっといたいとかタイの学校に行ってみたいとは言っていました。でも、トイレの使い方が難しいことから始まり、保守的な娘はタイ料理の見た目からなかなか馴染めず、辛くないと言われても辛かったり、香草やナンプラーの味がそこまで好きではなかったりと、いつも食べている日本のごはんが好きと言っていました。
味に敏感な子供には確かにクセはありますよね。さらに我が家は水道水が井戸水で、すっきりして美味しいため、ペットボトルのミネラルヲォーターが苦手なようでした。
日本の便利さ、綺麗さ、慣れた味は、「日本から外に出て、自分の肌で感じて気づくこと」だとつくづく思いました。
そこに気づいたことに、海外へ一緒に来たかいがあったし、来れたことに本当に感謝だなと思いました。

トイレの標識すら違う

子供も持ち歩いていたメモ帳には、見つけたことや日記が絵と共にたくさん記録されていました。
帰国後は、それをもとに家族へタイの思い出を披露していました。

娘のお気に入りのひとつワットパクナム

今回は、娘もパスポートなども貴重品含め自分の荷物は基本的に自分で持ち歩きました。
荷物も身軽にするため工夫するし、旅が自分事になる気がします。
(貴重品は私一人で持ち歩くよりリスク分散になると思うので)

帰るころには、相変わらず無邪気だけど、なんだか身長も伸びたと感じるくらい、娘は中も外も成長していた気がします。
とても気が利く娘の良い所にもたくさん気づかされた旅でした。

次は「フォーを食べにベトナムへ行きたい」と言っていた娘。
海外へのハードルがずいぶん下がり、ちょっとだけ世界との距離が近くなったようです。

気づきの多い旅となりました。

とてもよい時間を過ごせたことに感謝です。


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