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教授は学生の100倍、回答が分からない課題を認識してるから偉いのだ

 はい、教授は、学生の100倍、知らないことだらけだから偉いのです。これに対して最近、「えー、そうなの!?」「そんなバカな!?」という昭和時代以来のリアクションがありましたので、雑文を少々したためます。

 したり顔、という、ネガティブなニュアンスの言葉があります。「どういうことなの?」「なぜなの?」と尋ねても、全てわかったかのように、浅いレベルの回答を返して、それで事足れり、としたがる人の、そんな時の表情が典型的。そんな大人には思い切り反発して良いんだよ、「なぜ?」への当座の回答に、「それはなぜ?その部分の前提はなぜ?」といくらでも切り返しなさい!と子供たちを勇気付けるのが、これからのAI時代に楽しく幸福に暮らしていける人材を育てるコツです。

※「AIに勝つ!」では、1つの疑問について、「なぜ」を5,6回連続(段階的に深めていく)自問自答して考察を深めよと書きました。

 無知の知という言葉があります。教養がなく、1,2の高度な専門教育を受けてもいない人は、生活、行動するのに困らないので、自分が認識している世界がすべてだ、と思い込み、自分は全てのことを知っているという自覚になることがあります。その反対が、自分が無知であることを知っている「無知の知」です。

 もうお察しのように、その道の世界的第一人者たる教授は、その学問、研究分野の最前線、知の最前線にいるが故に、そこで何がまだ未知であるかを沢山知っているわけです。だから、人によっては100人分の具体的な研究課題(未来の論文のタイトル!)をいつでも、すぐに書き出して、大学院生などに割り当てることができます。

 「知らないってワクワク」(C) Eテレ。いいですね!





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