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ビジネスモデルのデザイン - Xデザイン学校マスターコース2024 #02 ビジネスデザインリサーチとビジネスインタビュー

ビジネスとはなにか

ビジネスとは何か?辞典には次のように書いてある。

仕事職業。また、事業商売。「サイドビジネス」
個人的な感情を交えずに利益追求のみを目的として進める仕事。「ビジネスに徹する」

https://kotobank.jp/word/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-609899

〘 名詞 〙 ( [英語] business ) 仕事。職業。事務。また、事業。商売。特に、情熱とか人情とかを切り捨て、金もうけの手段としてだけにする仕事・事業をいうこともある。

https://kotobank.jp/word/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-609899

the activity of making money by producing or buying and selling goods, or providing services(商品の生産、売買、またはサービスの提供によってお金を稼ぐ活動)
an organization such as a company, shop, or factory that produces or sells goods or provides a service(商品を製造または販売したり、サービスを提供したりする会社、店舗、工場などの組織)
the amount of work a company does or the amount of money it makes(会社が行う仕事の量、または会社が稼ぐ金額)

https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/business

この3つの例を見ると、「仕事や商売、事業、組織そのもの」、「お金を稼ぐ行動」という意味があるように見える。

前者にフォーカスすれば、ビジネスとは何かしらの「目的を実現する活動」であり、目的のために仕組みをデザインすることをビジネスデザインと考えることができる。

一方で、ビジネスには利益という視点もある。「目的を実現する活動」は直接的な利益を生まないかもしれないが、目的を達成する過程で買い手、売り手や社会に大きなメリットがあれば、結果的に利益を生み出すことができる。

ただ、「ビジネスは利益が上がらないと意味がない」「利益を考えないと継続的にビジネスを続けることができない」と聞いたこともある。しかし、根本的には何かしらの目的(社会を改善したい、金持ちになりたい、身近な課題を解決したい、株主に還元したい)を達成するという点においては、どちらの立場でも目的のために活動することは共通である。

ビジネスモデル

ビジネスをどのように進めるかを検討し、その仕組みを可視化するためにビジネスモデルを作成する。ビジネスモデルの立て方としては、以下のような方法が考えられる。

  • ヒト、モノ、ビジネス、そして社会の視点で現状(As is)と理想(To be)を考える

  • 現状と理想のギャップをどう埋めるかを考える

  • 戦略を立てる

ビジネスモデルの作り方のフレームワークとしては以下の手法があげられる

  • ビジネスモデル図鑑

  • CVCA

  • ビジネスモデル・キャンバス

  • ビジネスオリガミ

他にも、「社会視点」「リフレーム」「ビジョンパーパス」「ビジネスモデルの組み合わせ」「(新規事業の場合)新規事業を受け入れる社内文化の構築」などの視点や方法論があるが、プラットフォームという視点も重要である。

プラットフォーム視点においては、他社の巻き込み、ユーザーが選択できるプラットフォーム構造(非バリューチェーン構造)、デベロッパーエクスペリエンスの提供も重要である。

ビジネスモデルキャンパスを利用したビジネスモデルの構築

ビジネスモデルを考えるためには、現状を把握することが必要である。そのため、まずリサーチを行う。リサーチの一例としてビジネスインタビューがある。これは、一般的なユーザーインタビューとは異なり、実際に働いている社員にインタビューすることである。これにより、書類では見えない情報が浮かび上がり、依頼者の意図やプロジェクトの本質的な目的を可視化できる可能性が高くなる。また、依頼者がいる場合、インタビューを通じて依頼者との信頼関係の構築も期待できる。

リサーチの情報を基に、ビジネスモデルキャンパス(+社会視点)にプロットしていく。プロットする項目としては、キーパートナー、アクティビティ、価値提案、チャネル、顧客セグメント、コスト構造、利益などがある。重要なのは、これらが個別に独立しているのではなく、相互に連携し相互作用していることである。例えば、社会貢献に対して価値提案が本当にマッチしているか、チャネルは適切か、顧客セグメントは正しいかなどである。

このようなつながりを大事にしつつ、ビジネスモデルキャンパスの中身の点と点を結び、

  • 「〜にしかできない」:"強み"の発揮

  • 「〜はまだない」:"新規性"の発揮

  • 「〜がやりたい」:"共感"できるビジネスの構築(協業者、ユーザー、自分自身などのステークホルダーがわくわくする)

のような視点で真っ白なキャンパスに描き、キャンパス内をデザインしていくことで、より良いビジネスモデルを描くことができると考える。


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