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会社という名の安全網

仕組みを回すか、仕組みを作るか。

こんな観点で世の中の仕事を分けてみると、大体の仕事は「仕組みを回す」側に入るのだと思う。

営業だって、エンジニアだって、開発者だって、管理部門だって、企業の中で働く人は、創業者たちが作りあげた「稼ぐ仕組み」をどれだけスムーズに回していけるかが重要だ。新しいことはする必要はない。

そんなある意味ではルーティン化してしまう仕事に、大抵の人は「代わり映えがなくてつまらない」、「毎日同じことの繰り返しでいやになる」といったぼやきを入れることも多いだろうが、そこはもう一長一短だ。

毎日が新しいことで溢れる仕事、すなわち「仕組みを作る仕事」をしたいのではあればそんな不満は解消されるだろうが、実際にそれを選ぶと言うことはその時点では給料はゼロになるのを認めることになる。なぜなら、その時点では「稼ぐ仕組み」を回していないため、自分の働きから生まれる稼ぎはゼロだからだ。

自分が生み出す稼ぎがゼロなのに、新しいことをやらせてください、そして給料を下さい、というのは虫が良すぎる話だ。

会社を辞めて2日経つが、客観的に会社というものを考えてみると、本当にすごい仕組みだと思う。大企業ともなると、数千人、数万人規模の社員に対して、毎月一定額の給与を払い続けるのだ。業績が多少上下しようとも、サボっている社員がいようとも給料は安定してる。なんとも常軌を逸している。

もし自分が会社を作って社員を雇い、会社の利益を削って給料を支払うとしたら、そこまでの仕組みを作り上げるイメージはまったくわかない。そしてそれをさらに拡大していけるイメージなんてもっとわかない。当たり前だけど。笑

大企業という存在がもはや奇跡みたいなものだろう。その仕組みを作り上げた創業者は本当にすごい。それなのに、社員からは、もっと給料よこせ、面白い仕事よこせ、と文句を言われることが多いのは世知辛いところだ。


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とりとめのない文章になってしまったが、要するに、「入社さえしたら、大した稼ぎもできないうちから、自動的に稼げる仕組みにのっけてくれて給料をくれる会社という存在よ、ありがとう!」ということだ。笑

会社を辞めたのも、留学に行って、その後別の職種に転職するためだったが、同時並行で起業プランも考えていた。ただいっこうに思いつかない。笑

面白いアイディアだと思っても、それが実際に必要とされるのか、それが収益を上げるところまで繋がるのか、なんてことを考えだすともう果てしない。正直やってみなきゃわからないことが多すぎる。

そこにいきなり人生全てを賭ける決断は流石にできなかったため、転職活動を見据えて準備しながら、かつ英語を学び、アプリを作ったり自分の事業を試すための時間が確保できる語学留学という道を選択した。「会社に転職する」という選択肢がなかったらできなかった決断だ。

「そんな中途半端な状態で辞めていいのか!?」みたいなことも言われたが、完璧なアイディアが出てくるのを待っていたら、あっという間に時間が立って、身動きが取れない年齢になることが目に見えていたので、最後は思い切って踏み出した。

ある程度は語れる実績も仕事で作れたし、英語も半年かけてコツコツ勉強し、留学前にTOEIC840点くらいは取れたから、最低限のボーダーは張れていると思う。

凡人が挑戦を続けていくために必要なのは、勇気とか熱意ではなく、自信の源となる実績と、うまくいかなかった際のリスクマネジメントをしておくことだと証明していきたい。

明日もがんばるぞ。

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