アイルランド留学【10日目】: 私は何者だ

日本では、社会人として自己紹介するとしたら所属する「会社名」を伝えることになりますが、海外だと「職種」、もしくは「業界」を説明しないとうまく伝わりませんよね。トヨタとか国際的に有名な会社でない限り、会社名なんて知られてないですからね。

自動車会社のエンジニアです、とか、製薬会社の研究員です、とか、小学校の先生です、みたいな説明ができるとわかりやすいですが、私自身は前職、B to Bの精密機器メーカーで営業をしていたため、めちゃくちゃ説明がしづらいかったです。ざっくりと、「ロボットを作ってました」というような説明でごまかしています。笑

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今は会社をやめて実質無職なので、ある意味何者でもない存在です。そうなってみると、私は何者なんだろう、ということを改めて感じます。哲学的な問いですが、何も仕事をしていない人は、果たして自分の存在を定義できるのでしょうか。

私は今の所うまくできていません。私は何者なんでしょうか。

やはり、仕事というものは、お金を稼ぐ手段としての意義以上に、社会に置けるその人の存在を認めるというような意味合いが大きい気がします。

どんな仕事でも、それを必要とする人がいるから存在するので、その仕事をしているということは、誰かのためになっているのだと思います。そして、社会の一員として、価値を提供できているからこそ、その存在が認められ、自分自身もその実感も得られるのだと思います。

だから、いくらお金があっても、働かない、ということは逆にしんどいのではないかと思います。ある意味、社会から自分の存在を消すことに等しいと思うからです。

前職の営業で初めて受注が取れた時、一人で小さくガッツポーズをしたのことをふと思い出しました。あの時、初めて社会の一員になれたと感じたからだったと思います。会社ではなく、「社会」の一員です。

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そんな感じで、留学生活の2週目が始まっております。普通に働いているみなさんからしたら「何を呑気なことを」と言われてしまいそうですが。笑

今週末に外国人登録が完了すれば、アイルランドでも仕事ができるようになるので、早く職を見つけたいですね。

お金を稼ぐためではなく、自分自身を再定義するためにも。



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