見出し画像

古民家リノベはまず土間を工房に変えるところから

念願の土間を手に入れた!

古民家探しで譲れなかった条件が土間です。DIYする場所が欲しかったし、北陸はそもそも降雨日数が日本有数の多さで、特に冬は積雪もあって外では何もできません。
なので、土間がある家というのは駐車場や水洗トイレと共にほぼ絶対条件だったんです。

おそらくは元郵便局の集荷場だった土間

広さは6畳程度と大きくはないですが、写真奥の引き戸の向こうに更に3畳程度あります。そして流しもついてます。

ガス管の名残があるのでおそらく元々台所だったんでしょう。下の石は竈門の名残か?

塗装とかするときは土間の中の流しが使えると利便性が全然違います。これも気に入っていたところです。買う前は元栓が閉栓だったので確認できませんでしたが、ちゃんと水もでました。めっちゃ嬉しい。
これで心置きなく工作ができます。
キャンピングカーを作っていたときのように、工作場所求めてジプシー生活をすることもなくなりました。これだけでも古民家買った甲斐があるというものです。

なぜか最初に集塵機を作ってしまった

最初にワークベンチ(作業台)を作るはずが、ワークベンチ作ると木くずが出るなあとか思って、なぜか集塵機を作ってしまいました。後で掃除すればいい話なのに浮かれてますね、私。
作業場では出てくる木くずの量が半端ないので、掃除機だとすぐに詰まってしまいます。なのでサイクロン式の集塵機を間に挟んで、木くずを集塵機の中に落としてから掃除機につなぐのです。

で、集塵機買うとそこそこのお値段がするので、ここからDIYです。
まずは、ペール缶を準備して集塵装置をつなぐ穴を開けます。

本当は金属缶のほうが格好いいけど、そのうちハイエースのエンジンオイルのペール缶が空になるはずなので、とりあえずは安いポリ缶で作りました

その上にAmazonで手に入れた集塵装置を取り付けます。

この装置は、片方から空気と木くずなどを吸い込んで重力で木くずを下に落とし、空気だけを掃除機側に送り込むというものです。
そして、ペール缶の上に集塵装置を取り付けて、両方を洗濯機用のホースで繋ぐと完成です。

書くと簡単そうですが、実は集塵機の口径と洗濯ホースの口径が全然違っていて、合わせるのに結構苦労しました。

片方は工具などにつなぎ、もう片方は掃除機などにつなぎます。私は掃除機が詰まるのが嫌だったので、ブロワーを逆に(吸引モード)して繋いで使っています。

次にワークベンチを作った

次はいよいよワークベンチです。ネットを見るとDIY好きにとってワークベンチは自分の城っぽくて、ものすごいこだわりのワークベンチがいろいろ出てくるんですが、初心者にはどの機能が必要かもよくわかりません。
まだ工具もそれほど揃ってないし、今の段階では大工さんが現場で使う仮設のワークベンチよりちょっとマシ程度で低予算、短時間で作れる程度を目指します。

デスクの大きさはコンパネ一枚分で決定。切らなくていいですから。

天板を貼り合わせているところ。写真では見えませんが曲がったりズレたりしないように何箇所かをダボで固定しています

15mmの構造用合板を2枚貼り合わせて剛性を確保します。塗装も何もせず、天板はこれでおしまい。(シンプル)

次に脚を作りますが、この土間は戦前のコンクリート造りで床がかなり不陸、置く場所によって水平が変わってくる。
なので、脚の長さをそれぞれ変えないといけない。しかも一度決めると動かせない。だったら動かす必要のないところということで、壁にツーバイ材で支柱を付けてそこで横方向の水平を取って固定する作戦にしました。

四面全部が引き戸という開放感あふれる土間。なんでこんなに引き戸ばかりなのか。いくつか壁に変えたいけどとりあえずは前面に支柱を立ててしのぎます

横方面の水平を水準器で測って、角材を打ち付けてさっきの天板を仮置きします。作業は簡単だけど重いので大変。

天板を載せている仮のソーホース(馬)が安物なので重さで曲がってしまう。合板の重さをなめてました。

で、そこを基準に脚の長さを測って脚を作り、周囲を補強して出来上がり!


簡素な作りのベンチだけだと作業場には見えないが、市販のアングルベンチとか工具ボックスを置くとそれっぽく見える。市販品のデザイン力はすばらしい

ちなみに、アングルベンチ(超便利、お値段以上どころではない)とツールボックスは、買うもの多すぎるので節約して一番安いクラスで。それでも現状十分使えてます。

これを作ったのは10ヶ月前で、すでに多くの作業をこなしていますが、現状ではほとんど不満はありません。
内装工事を始めると、レールが必要になったり、ルータテーブルとか欲しくなったりするでしょうが、そのときに改造を考えます。

そして、最初の仕事は昇降式デスクの組み立てでした。

自動昇降、は高かったのでハンドルで回す手動昇降デスク。横幅が変えられていろんなサイズの天板を自分で調達して取り付けるものです。
広い古民家ですから贅沢に会社の机より遥かに大きなサイズにしてみました。昭和の感覚でいうと大企業の部長クラス!ただし塗装してないので現場事務所の仮設デスクの質感

なんか、紹介する品物が全部買った当時(9ヶ月前)より高くなってる。物価上昇半端ないわ。

最後は照明工事

新しい照明の配線中。電気工事士を持っててよかった!

最後は照明工事。写真では明るく見えますが、この蛍光灯、部屋の真ん中付近しか照らさない上に、照度も今ひとつ。おまけに時々点滅して寿命も間近。球自体が普通より大きなサイズでこの蛍光灯を今から買い替える気は到底起きなかったので、あっさりLED化決定!
ちょっと今風に裸電球みたいなのを何本か吊り下げる形式にすることにしました。
とは言っても、予算はないのでいかに安く上げるかのせめぎあいですが。

まずは、配線から。部屋のあちこちに分散させるように天井に配線して、電灯によくあるローゼットをつけてゆきます。

ちなみに中央ちょい右に見えるジャンクションボックスは1個50円!
分岐部分をジャンクションボックスで保護して四方へ配線を延ばします

そして、ブレーカーを落として元の蛍光灯と白熱灯を撤去。

この大きな蛍光灯のサイズ、今だとなかなか手に入らないと思う

予算は極限まで圧縮させたいので、ローゼットも一番安い1個120円のもので。

このローゼットに昔風のフィラメントLED電球を直付けします。これも6個で2400円の激安品。

なんとなくそれっぽくなりました

ところがここで問題発生!フィラメント型の電球は配光パターンが横広がりな上に、上方と下方へ均等に配光してしまうので、天井が高いと下まで光が届かずに天井を目立たせるだけのアクセント照明となってしまいました。
かっこだけ求めるとこういう結果になるのよね…。

LEDに傘をつけて下へ配光させるか、電球自体の位置をブラケットで下げるか迷ったのですが、傘は高いのでシーリング延長コードで下げました。


これで天井だけ無駄に明るい状況は改善しました

作業台の手元はそれでもまだ暗かったので、作業台の上方にライトレールをつけてスポットライトを増設。

これはしっかり真下を照らしてくれます、配光は大切

このライトレールとスポットライトはなんとダイソー製!さすがに100円とは桁が違いますが、それにしても安い!

というわけで無事に照明工事も終了、当面の作業場はできました!

そのうち壁や棚もなんとかしたいけど、これだけでも十分気分は盛り上がります

今回はここまで。天井なのでちょっと姿勢が苦しいとはいえ、配線は露出だし、工事は単純なので概ね順調に進んで工房は一旦完成。いよいよ次からはリノベも本格化!

と思いきや、予想外のトラブル続出で、やっぱり古民家いろいろあるんですよ、ほんとに。

次は ↑ の続きですね。正月中にどこまで追いつくかな。


この記事が参加している募集

我が家のDIY

今は寄付ページへの寄付をお願いしていますが、こちらも気に留めていただきありがとうございます。 この先どうなるかわかりませんが、サポートいただけましたら、被災地支援活動がおちついたら自分自身の生活再建に使わせていただきます。