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田舎の空き家を手に入れた、が、やっぱりいろいろ大変です!

前回、空き家を買った話をしました。

が、正確には実はまだお金払ってません w

私としては、手元に現金があるうちにとっとと払ってしまいたいのですが、登記の移転がまだ終わっていないのです。

視察に行ったのが11月、そして12月の上旬に購入を決めてその旨を不動産屋に連絡しました。
それからの連絡は、メールを送って向こうから返事が帰ってくるのに数日。まるで懐かしの文通をしてるようです。

土地の件も借りるか買うかで色々と条件調整をするのですが、そんな調子なので当然時間がかかって、買うことに決めて購入申し込みを行ったのが、やっと1月に入ってからになりました。

そして建物も土地も引き渡しが1月末と言うことで話が進んでいたのですが、 残金の振り込みをしようと思った矢先に、

「買う予定の建物の敷地内に昔建っていた小さな建物の滅失登記が終わっていない」

と言う連絡があり、登記移転ができないので、契約はするものの、残金の支払いは登記が終了する予定の2月上旬ということになってしまいました。

なので、 せっかく能登まで来たのですが、今回は不動産屋さんと司法書士さんとの単なる顔合わせだけに終りました。

つまり、田舎の空き家を買う時は最低でも3ヶ月計画でってことですよね。

とりあえず鍵はもらったので、建物の中には入れることになりました。
で購入したのはこんな家です。

ちょっと洋館風の佇まいが気に入りました

じゃあ今日から住めるかというと残念ながら住めません。
前の持ち主の方が年に何度かは戻ってきてて、空き家の古民家にしては状態はかなり良いはずなのですが、契約直前に電気温水器が水漏れしていることが発覚。
つまりお湯が出ないのです。

そもそも私の車はオフィスカー(自作キャンピングカー)ですから、トイレとお風呂が使えれば、あとは敷地内で車中泊しながらリノベに取り掛かれると算段していたのですが、お湯が出ないということは、お風呂が使えないということで、初っ端から受難。

電気温水器は今はもう電気代が高くなってあまり使われていないので、これを修理するというオプションは無し。
プロパンガスは基本料金がもったいない(当面はずっと住むわけではない)ので使いたく無いから、石油給湯ボイラを探すものの、折からの半導体不足で給湯器がない、ない、ホントにないっ!

あのAmazonにもヤフーショッピングにもモノタロウにすらない事態だなんてかなり深刻です。

仕方がないので、ヤフオクを探したら展示品処分で未使用ながら、なんと3万円のサンポットの石油ボイラーを発見!
ノーリツやリンナイなどの有名どころは全く見つからないもののサンポットはあまり知られていないためか入札者が少ない。
(暖房機のメーカーとして東北では知られています)

これはチャンスと入札したら、ホントに3万ちょっとで落札してしまった!
リモコンはなかったけど、実はサンポットは長府製作所の子会社(もうすぐ合併らしい)でリモコンの型番が同じなのでこれはヤフーショッピングで調達。

これで「半導体戦争に勝った!」とボイラの送り先を伝えると、発送日になって出品者からいきなり「すみませんが配送できません」という連絡。

「マジかよ!」と怒ってみたものの仕方がないので、半休取って埼玉の倉庫へ取りに行ってそのまま能登へ運びました。(ハイエース万歳!)

ハイエースで運ばれる石油ボイラ

で、意気揚々と輪島の家に来たものの、来てみたらこれ…。

この雪の山の下に給水管が通っています。

単なる機器交換ならできるのですが、電気温水器の回路をバイパスして石油ボイラーを設置するので、埋設配管まで調べる必要があって、石油ボイラ設置はあえなく断念!

しかも、元の配管がすごい取り回しで、雪が溶けないと全体像が掴めません。

これ、絶対無駄に2往復くらいしてるやろ。場当たり増設を繰り返していると見た。

仕方がないので、温水器の元配管らしきバルブを閉めて、給水管は開けてもらったものの、今度は「漏水ありますねー」と水道局さんが言ってくれて、家中探していろんなバルブを閉めて確認。

とりあえずトイレと台所の配管は漏れていなかったので、そこだけ通しました。

実は、雪があるのでボイラ設置は無理かもと思ってはいました。

いたので、非常手段も準備してました。
工事用に使うバケツ投げ込みヒーターを投入します。40度になるまで8時間くらいかかりそうだが、それでも風呂が湧けば儲け物。

Amazonで2000円のバケツヒーター、この状態で手を入れると感電するというすごい仕様。

が、ヒーター以前に浴槽の水位が下がってゆく…。
外に出てみてみると、基礎の間から水が流れてくる。

浴槽に穴空いてるやん!

ここで万事休す、とうとう詰みました。
今回は風呂に入るのは諦めます。また銭湯生活。

しかし、浴室をユニットバスとかに交換するとDIYでも50万近くかかりそうなのでやりたくない。
なので、今回の修理では現状の浴槽の上からシートを貼って漏水を止めることにします。

とりあえずは、防水セメントを買ってきて、漏れていそうな裂け目に埋め込みました。

とりあえず止水できたら見てくれはどうでもいい。あとでリフォームします。

ところが、今度は浴槽の水栓をいくら閉めても完全に水が止まらない。つまり水栓コマが老朽化して漏れてます。で、ホームセンターで調達して交換。

コマはホームセンターで170円!

おまけに冬の北陸は気温0度に湿度が100%。田舎でも土日はコインランドリーの乾燥機に列がつくくらいなので、乾かないことこの上ない。

なので、車中にあった除湿機を投入!

除湿機を風呂に入れているようにしか見えない

今回はここまで。他に本業の仕事もあるので、オフィスカーでパワポと格闘して仕事が済んだら千葉へ帰ります。

次は浴室とボイラの部材を揃えて、絶対風呂に入ってやる!

ということで、どんな良い状態でも古民家移住は大変です!というお話でした。

続きはこちらです

水回りの苦労の続きはここです。

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