建築めぐりという遊び
この前、東京オリンピックのメイン会場になった新国立競技場の設計者である隈研吾さんが、随分前に設計した「万十屋」という、福岡市にあるモツ鍋のお店にObarと行ってきました。土曜日のランチで行ったのですが、僕らしかお客さんがいなくて、贅沢にも貸切状態でした。そんな状況だったのも手伝ってか、お店の人が内装を自由に見てもいいと快諾してくれ(Obarがお店の人に聞いてくれました。。)、隈さんの建築を存分に堪能できました。外観は奇抜と言っていいほど豪快な作りで、それに加えて内観も衣装が凝らされていて、見応えがありました。(トップの写真と下の写真が万十屋です。)
さて、タイトルの「建築めぐりという遊び」について書いていこうと思います。
この日も特に予定はしていなかったのですが、たまたま車を借りていて、時間が空いていて、お昼ご飯もどうしようかという時だったので、そうだ!と思いGoogleマップを開いて、今から行ける建築を探したのです。
僕のGoogleマップには、行ってみたい建築のピンがたくさんあります(リスト数を見たら2000件近くでした。)。インスタやツイッターや建築雑誌や建築家のホームページから、気になったものは住所や名称を地図検索して、片っ端から保存していっています。時には住所がわからない場合もあるので、どうしても行ってみたい!と思った時は、ある程度エリアを絞ってから、航空写真で探して、ストリートビューで確認する、ということをやったりもします。。。
上の画像は僕のGoogleマップで、青緑のピンが行ってみたい建築です。九州地方はもちろんのこと、見切れている北海道までピンを落としています。海外にもいくつかあります。そして、実際に計画を立てて休みの日に建築めぐりに(コロナ前は)行ったりしていました。下がその一例で、大分方面と山口方面に行った時のものです。かなりハードスケジュールです。。。
ここまでするのは、建築設計の仕事をしているからということももちろんあると思いますが、単に、誰かが熱意を持って丁寧に設計していたり、施主の思いが込められていたり、職人の技が光る造りをしている建築は、実際に体験することでとてもワクワクした気分になるからだと思います。観光地やインスタ映えのするお店に行く感覚に近いかもしれません。
「ただの四角い建物」ではない、新しい発見や感動や工夫や意匠に満ちた建築が、まだたくさん、福岡にも九州にも日本各地にも、もちろん海外にだってもっとたくさんあるので、これからも足を運んで体験していきたいと思っています。
よく、福岡には観光地がない、という声を聞きますが、そんな人は建築めぐりをしてみてはいかがでしょうか。また、福岡でなくても今住んでいるところの近くに、これから観光で訪れようとしている場所に、意外と面白い建築があるかもしれません。
Nomy
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