賃貸と住宅ローン、結局どちらが良いのか。(貧困層が考える)

最近、住宅ローン減税の控除率が1%から0.7%に引き下げられるというニュースがありました。

自民党は本当に建築業界からどれほど献金を貰っているのか、今まではなんと借入額×1%で所得税、住民税の控除が受けれました。

しかし課税強化を進める岸田内閣は控除率をいよいよ1%から0.7%に引き下げるとのことです。

この施策の良いところは銀行が潤い、建築業が潤い景気循環が良くなるところでしょう。控除を受けるサラリーマンも控除期間の10年間は少なくとも一生懸命働いて得しようと思うはず。また、当然ですが、支払が終われば資産になります。

悪いところは一部業界にしか旨味がなく、審査に通らない貧困層や焦げ付くと厄介なことになるということでしょうか。また、住宅借入金は貸付に失敗すると金融恐慌をも生み出します。サブプライムローン問題などからも見てもれます。

住宅借入金の利息は今や1%を下回っているところばかりです。控除率を考えるとかなりお得なんです。

そこで岸田総理的にメスを入れたといった感じなのでしょうね。

永遠に議論が行われ続ける賃貸派と持ち家派に決着か?

今まで盛んに議論されていたこの賃貸、持ち家論争ですが、今回の控除率の引き下げで個人的には大きく賃貸派に傾いた気がします。

賃貸派、持ち家派のメリットをざっくりまとめました。コスト関係は既存の記事のほうがよっぽどよくまとめているので参考にしてください。


賃貸:気軽に引っ越しできる。生活スタイルや家族の変化によって柔軟に変えられる。プレッシャーが少ない。

持ち家:資産になる。家を自由にいじれる。税金の控除がある。

ここに田舎であるか否かいう点が加わってきます。土地は需要があれば価格が上がりますし、需要がなければ二束三文の安土地になります。

簡潔に言うと持ち家を購入するということはギャンブルであり、株取引でいうと信用取引と全く同じということです。

そして日本はほとんどの土地が現在、負け確定の値下がりが見込まれる土地となっています。土地価格が上がると予想できるのは関東や近畿の一部などの中核都市の一部でしょう。

資産になるというマジックでだまされますが、別に2,000万で買った土地が200万円になったら、その土地でずっと暮らしていかなくてはなりません。様々なリスクとともに。

確かに子供がいるのであれば持ち家はよいかもしれませんが、子供は大概巣立って出ていきます。そんな中、4LDKの家に夫婦二人で住むのはコストが悪いとも言えます。

よって、個人的には賃貸で暮らすのがベストなのではないかという考えです。

今まで拮抗していた賃貸派と持ち家派ですが、控除率の引き下げによって賃貸派のほうがコストがよく感じるようになり自分的には賃貸のほうが様々な意味でコストパフォーマンスが良いという結論になりました。

富裕層か貧困層でもちろん意見は変わる

一応、賃貸派として落ち着きましたが、これはあくまで資産がない私の場合です。

資産がある人は住宅ローンを組んだほうが良いかもしれません。

なぜなら、住宅ローンの控除終了後(10年:特例13年)に賃貸物件として貸出し、不動産所得を得るという技もあるからです。

これは株や国債と同じで土地をあくまで資産と割り切った考え方ですが、コストパフォーマンス的には最高だと思います。

しかし当然リスクがつきものなのですし、個人負担等が大きくなるとは思いますが。

というか、貧困層はそもそも住宅ローンを組めません。私も精神疾患を患っているので相当審査は通りにくいと思います。

なので結局この論争に参加できる層は富裕層が多いので持ち家派が多くなるんですよね。借り換えもできるわけですし。

持ち家というのは思い出も資産に含まれるので、一概にコストだけを追求するものではないかとは思いますが、今回の控除率引き下げで一定の答えが出た気がしました。





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