転職活動①~オフィスコンサルタント編~

WEBでの面接が始まったのは夜の18時からであった。

会社を無言で退勤し、すぐに家に帰った、ついたのは17時55分。

慌てて、三脚を立てて自分の部屋にOPPO2020をセッティングする。
そもそもこの求人、適当に応募ボタンを押したらすぐに電話が掛かってきた。

「ご都合の良い日はありますか?できるだけ早めに面接しませんか?」

確か学歴フィルターで一躍ニュースになっている〇イナビから見つけた求人だが、なぜかサイト経由のメッセージではなく、直接メールアドレスに送られてきた。今までこんなことはなかった。

とりあえず、面接の日時を設定して、求人内容を確認する。

WEB広告プランナーという言葉に反応して応募ボタンをぽちったのを思い出した。

よく見ると、オフィスコンサルタントという職種も並行して行われるようだ。

これ以上書くと特定されそうなので差し控えるが、どうやら上場を目標としているらしい。

いわゆるオーナーがIPOして億り人になりたいんだな、というものが伝わってきてワンマンさをこの時点で察知することができた。

ネットで調べたら止まらない!悪質電話

幸か不幸か、現代にはインターネットという巨大な広辞苑があるので早速検索してみた。

まず、関連ワードが危険すぎる。”しつこい””悪質””電話”

あぁ、この手は体験したことある営業スタイルだな、なんて思いながら検索を続けた。

調べると迷惑電話に認定されており、消費者から数々の苦情が寄せられていた。

商品内容に言及することになるが、某電話会社の回線を無理やり無理やり契約させられたなんて書いてある。ん?コンサルというか代理店では?

この時点で”コンサル”という万能で最高に怪しい言葉の疑う心を思い出した。コンサルという言葉を使う人間にろくなものはいない。

そして企業を見るとどうもコンサルというよりはオフィス用品の代理店業務に近いようだ。どこがコンサルなんだ。

また、営業スタイルはこのスタイリッシュな時代に電話一択という正に昭和の投資不動産営業スタイルだったのだ。

契約のないところに無理やり仕掛けていくやり方は恐怖心しか生まれない。

しかし、とりあえず面接は受けてみることにした。

接待面接!言葉巧みに乗せられる!

面接はWEBで行われた。どうやら人事部長自ら行うようだ。
ちなみに1次面接らしい。

まず冒頭に1時間程度で終わるとのこと。まぁそれくらいだろう。腹も減ってるし。

しかし結論を言うと2時間も面接した。とにかく面接官の話がクソなげぇ。

まず冒頭は会社の説明を聞いたのだが、聞こえは良かった。ブラック企業によくあるパターンだ。

美しい言葉の羅列や満面の笑み、愛想の良さを感じたら怪しんだほうが良いと仲の良かった友人(今は疎遠)に教わっていたのですぐに怪しむことができた。

会社説明が終わった段階で気になる点を質問してみた。

コンサル料を貰うビジネスなのか、それとも代理店業務なのか。

いうまでもなく、答えは後者だった。

代理店は単純に代理店の商品を売り込むことに目的があり、カスタマーに対しての損得を考えるような仕組みにはなっていないことが多い。

第一、顧客を電話で獲得していくスタイルはただの人材消費のスタイルであることに疑問を感じていた。

そして、接待のように私の経歴の話になっていく。

〇〇やられてたんですか?すごいですね!

様々な経験をこなされてきたんですね~

聞こえは良いが、中身を全く感じなかった。逆にブラック企業くらいにしか相手にされない自分に涙が出てきた。

最終的に企業の方向性への共感を求められた。

私の考えていた、WINWINの関係を築ける商売ではないと感じてはいたが、そのまま面接は継続し、いよいよ終盤。

〇〇サンはうちの会社に賛同して頂けそうですか?

これは実質、うちで働けるか?というシグナルであった。

これに対し、こう答えた。

熟慮します。

とにかく腹も減っていたし、あまりにもブラック臭を感じているのでもはや態度はぞんざいなものだった。

今までさんざんブラック企業を渡り歩いてきた。もう発するオーラでわかる。見聞色の覇気が知らぬ間に身についていた。

そして質問はありません。と答えて面接終了。面接官が接続を切る前に私から接続を切った。

相手の顔に笑みは当然なかった。

一応、最終面接の案内が来るらしい。

どうやら、一次面接はその場で部長権限で合格とか言っていたが、最後のなあなあ感を感じ取り連絡が来るかはわかりませんが、もし来たらその内容も記事にしていきたいと思います。

多分だけど売上、利益がどんなに出ても強烈な営業スタイルの会社は上場できない気がする。

誰もそんな会社の株買わないでしょww


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