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#4 エチオピアでの心揺さぶられる出会い

Nomad Universityへようこそ!

世界を旅するデジタルノマドのあきな(@beakinaself)です。

わたしは旅の途中で出会った世界中のデジタルノマドにインタビューして、彼らが旅の途中で遭遇した「とんでもない体験」や「おもしろい体験」などをお伺いしています。彼らの非日常体験はとってもおもしろいので、興味あるひとはぜひこの記事を読み進めてくださいね。

📌 この記事はApple Podcastで英語音源を聞くこともできます。
音声をバックグラウンド再生しながら記事を読むことで、英語のトレーニングにもご活用いただけます。

前回の記事で、デジタルノマドはインターネットに依存しているというお話がありましたが、安定したインターネットがないと仕事ができないのでデジタルノマドとインターネットは切っても切り離せない関係です。また、ガブリエルの旅先でのエピソードは想像するだけで笑ってしまうほど面白くもっと聞きたくなりました。

第4回目の連載である今回が最終回。ガブリエルが旅先で経験した感動的な出会いについて伺います。デジタルノマドは現地でいい出会いがあってもその関係を続けるためには旅をやめるか一緒に旅をするか、どちらかが生活を変えなくてはならないことが多いです。ガブリエルはその時どんな選択をしたのでしょうか。ぜひ最後までお読みください。

本インタビュー記事は、4回の連載でお届けします。

#1 タイ出身のガブリエルがデジタルノマドになったきっかけ
#2 デジタルノマドに必要な3つのスキル
#3 ガブリエルの旅先での爆笑エピソード
#4 エチオピアでの心揺さぶられる出会い(今この記事を読んでいます)

この記事の目次は以下の通り。

1.デジタルノマドの理想の恋愛

旅行中に恋愛のパートナーを見つける方法について聞きたいと思います。

デジタルノマドは常に移動しているので、パートナーを見つけるのは本当に難しいと感じています。例えば、トルコ人と恋に落ちてもビザなしで滞在できる3カ月を越えることはできないし、相手が一緒に次の目的地に移動するのも難しかったりします。

そうするとなんとなくうまく行かない未来が予測できてしまうのですが、ガブリエルはパートナーを見つけることについてどう考えていますか?

若い頃には恋愛をしたことがありますが、いまはあまり恋愛に興味がありません。

私は仏教徒ではありませんが家族が仏教徒で、仏教徒は悟りを開いていてあらゆるものから自分を解放していると聞きます。でも私たちは人間であり、悟りを開いた者ではないですよね。

だから、人間として恋をしたり怒ったりするのは日常なんだと思います。
私は感情的になりやすいタイプなので、すぐに誰かに恋をしてのめり込んでしまうのです。

恋愛をするなら自分の生き方、働き方を心から理解してくれる人が理想です。あるいはデジタルノマドとして一緒に旅をしているようなパートナーを見つけるのもいいですね。

そうですね。私は一緒に旅ができる人に出会いたいと思っています!

2.エチオピアでの忘れられない出会い

旅をしているときに記憶に残る出会いはありましたか?

はい、ありました。エチオピアの部族と数週間過ごしたときの話をさせてください。

その地域は通常の交通手段ではアクセスできず、ツアーガイドの案内が必要な場所でした。灯りもなく、電気もなく、インターネットもありません。
私は部族の人たちに本当の友人や家族のように迎えてもらい、一緒に時間を過ごしました。

エチオピアでは同性愛や同性婚は完全に禁止されています。
しかし、この地域の人たちはコロナのことも知らないし、政府でさえも手が届かないような場所なので、LGBTIQ+についての知識もまったくありません。おかげで私に対する先入観がありませんでした。

しばらく過ごしているとある男性との間に特別な感情が芽生えているのを感じました。それはとても愛に満ちたもので、帰り際に彼は私にネックレスをくれました。

彼は「これはあなたにあげるのではなく、貸しているんだ。だから、あなたは戻って来る必要がある。私たちはあなたの家族です。あなたの真実の愛はここにある、ここはいつもあなたの家です。」と言いました。

私はその時、感情が高ぶり、何もかも捨ててこの場所に留まりたい気持ちになったのを覚えています。

すごくあたたかい愛のメッセージですね。とても深いつながりを感じます。
その後はどうしたんですか?

心に深く届いて、とても揺さぶられました。

でもいざ、冷静になると何もかも投げ捨てるなんてことはできません。

3.すべてを捨てるか、現実を見るか

その経験を踏まえて、旅の道中の美しい物語は心に留めておくことが大事だと思いました。

ここにいたいという気持ちは大切ですが、そうできない現実もあります。

ですが私はデジタルノマドなので、その時はその土地を離れなくてはいけなくても、またすぐに戻ることができます。

その気持ちとってもよくわかります!
ある場所で大切な人に出会ってどうしてもその人から離れたくないと思っても、心の中では冷静になっている自分がいて現実にもどろうとするんです。

時々、何もかも捨ててその人と一緒にいられたらと考えますが、これまで約30年間、自分が築き上げてきたキャリアや社会的地位を失うことを恐れているんでしょうね。

エチオピアを離れる日、彼は私の手を強く握り何も言わずに見つめ合いました。そして彼がポツリと「愛している。」と言ったのです。
実際には彼の言葉は聞き取れなかったのでツアーガイドに教えてもらったのですが、私も彼に「愛しています。」と答えました。

私は村を出るまでずっと泣いていましたが、3時間くらいして「また戻ってくればいいんだ。」と自分に言い聞かせて泣き止みました。
来年のクリスマスに彼をたずねようと思っています。

こんなにも心が揺さぶられる体験ができるのは人生の中でもそう多くはないでしょう?

それほどまでに深く心を動かされる経験は多くはありません。
ガブリエルはとてもいい出会いをしたんですね。ぜひまた会えることを祈っています!

4.デジタルノマドの人生もいろいろ

この美しい物語においては私たちがどこ出身で何者なのかというのは関係ありません。ただの人間として向き合ったと感じていますし、きっとそれで十分なんだと思うんです。

そうとはわかっているんですが・・・
なかなか割り切れない感情でもあります。人生いろいろありますね。

ガブリエルが言ったように、デジタルノマドだからこそいつでもどこにでも行けるので、エチオピアには1年待たずとも行きたい時に行くのがいいと思います!

けれど、当然ですが日々を過ごす中で心境の変化もありますよね。
例えば、お互いに惹かれあっていても時間が経つとどちらかが別のいい人に出会うこともあるでしょう。

その通りです。ずっと一緒ならいいですが、離れているとどうなるかわかりません。その時は今後の人生や来世で何かあるかもしれない・・・と考えたりしています。

来世で会うというのも素敵な考え方ですね。
世界のどこかに自分を待ってくれている人がいると信じたいと思います。

そして、何度も何度も会いたくなる人との出会いは本当に貴重です。絶景を見たいとか、観光に行きたいとかではなく、ただ単にその人に会いたいから行くというのは幸せなことですね。

まさにその通り。

とても感動的な深い話をありがとうございます。
デジタルノマドとしての前に、1人の人間として人生をどう生きるかということを考えるきっかけになりそうです。

5.忘れられない心揺さぶられる物語

日々の暮らしをする上で旅は必須ではありませんが、デジタルノマドの私たちはどうしても旅をしたくなります。ひとつの場所にとどまることは自分のアイデンティティを失うようなものです。

一方で、世界のどこかで運命の人と出会ったら、すべてを投げ出して一緒にいる選択をするような情熱的な人生にも憧れはあります。本当に人生いろいろですね。

今日はたくさん人生について話してくださりありがとうございました!
とても美しいお話でした。またどこかでお会いできたらと思います。

もちろん、またどこかでお会いしましょう!
世界中のどこからでもインターネットさえあればすぐに連絡が取れますから。

本当にありがとうございました。

ガブリエルのインタビューはここまでです。Nomad Universityをお読みいただきありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか?

また次回のゲストインタビューもお楽しみに!

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