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なんで中国留学失敗したの?よくある日本人の留学失敗

こんにちはのろです。私10年前に中国留学2年間行ってたのですが、二年もいたのなら語学力すごいでしょと言われますが、正直ワイの中国語能力は相当低いです。一応新HSK5級をほぼノー勉強で取って帰国しました。6級は?と思いますが、普通に勉強不足で点数足りませんでした。

これだけでなんで『失敗?』って思われますが、私のHSKの成績ですが一番悪かったのがリスニング『听力』です。つまりリスニング能力が全然身についてないということです。リスニング能力がないともちろん相手との会話も難しいということです。これなら普通に日本で勉強したの変わらないのではということです。これの影響のせいで私一応現地の大学院も行ってたのですが、全くついていけない・元のコミュニケーション能力の低さもあって全くついていけなくなってました。なんでこんなことになってしまったの?
基本的には真面目でコツコツ頑張るタイプの私がなぜこうなったのかまとめました。

①日本人、漢字が理解できちゃう。

日本語は基本的にはひらがな・カタカナ・漢字をメインに構成されている言語ですが、中国語は漢字で構成された言語です。日本語の場合よくネットで偽中国語といって、日本語の助詞部分を抜いて漢字だけの文章にしても意味が分かる文章をよく見ますが、まさにその通りで中国語全く分かんなくてもなんとなく漢字見ただけでなんとなく文章の意味がわかっちゃう問題があるのです。これ日本人が中国語を勉強する上でメリットとされていますが、これリスニング等する上ではめちゃくちゃほかの国の人と比べて不利なのです。

中国留学前に中国語自体は大学で勉強してたので全くの初心者ではなかったのですが、基礎的な中国語をキチンを学びなおす意味合いで初級コースから始めたのですが、そこで気付いたのが、先生の話してることが分からなくても黒板や教科書に書いている漢字みてなんとなく意味が分かってしまうのである。つまり先生の話をきちんと聞かなくてもなんとなく理解できてしまうでのある。これほかの国で特に漢字圏じゃない国の人はきちんと先生の話を聞いて、先生に質問しまったりして会話して理解を深めていくのですが、日本人そんなことしなくてもなんとなくわかってしまうんですよね。漢字理解できるんで。つまりリスニング能力・会話能力が身に付きづらくなっちゃうんですよね。最悪漢字が理解できるので漢字を書いて伝えたら大丈夫と思ってしまうのでそっちに依存しがちになるんですよね。

留学中、先に留学に来ていたタイ人が留学にきたての私たちに一生懸命に漢字を書いてこれが『入口』『出口』と教えてくれたのですが、日本語と一緒だから見て理解できるんですよね。でも非漢字圏の人は会話もリスニングも漢字も一生懸命頑張って勉強しているので、最初は全く中国語わからない国の方々に気づいたら語学力を抜かれていたっていうのはよくある話です。

②日本人、引っ込み思案・空気読みがち

これもよくあるあるで、日本人でも人によるのですが、私みたいに人と会話するのが苦手なタイプだと中国語でも日本語でもどうしても会話する機会が少なくなりがちです。また空気読みすぎて変に忖度しすぎたり、喧嘩・話し合いなどを回避しがちで自分の意見を人に伝える機会が減り、使える語学力が身につかないことがあります。

例として挙げると、全然授業に対してまじめではなく先生とずっとしゃべっていた中央アジア出身の白石君(中国名)がいました。グループになっての中国語テストだったのですが、テスト前なのに勉強せず、ずっとしゃべっていた白石君。それを見かねた友人が『白石君ちゃんと勉強してる?覚えてる?』って聞くと、すらすらとテスト範囲をしゃべりだしたのであった。先生との会話で特に会話などに困らないレベルまで上がっておりテスト範囲は楽勝だったのです(文法などは苦手)

もう一つ例を挙げると、旦那の後輩君(日本人)は大変負けん気が強く、けんかっ早く自己主張がめちゃくちゃ強いのですが、学校内で話題になるレベルで毎日誰かと口喧嘩したり(法学部だったので法律に則って訴えようとしてた)銀行に乗り込んで「ATMに金取られた!訴える!」と中国語で主張してたのですが、そのおかげで短期間で語学力がメキメキ身についてました。状況がどうあれ中国語で相手に話す機会が多いと実力はついていきます。

③不安すぎて日本人とばっかり絡みがち

これほんとよくある留学時の失敗なのですが、留学時日本人が他にいなくて不安だと日本人コミュニティーに入ってしまうのですが、これかなり語学留学の場合危ないのです。全く入らないのもたまに日本人コミュニティ内での重要な情報などがあるので、それが得られないこともあるのでデメリットあるのですが、語学力をちゃんとつけたいと思うなら、基本的には日本人コミュニティと距離を取るのがベターです。

私の場合最初の半年はルームメイト(日本人)となかなか価値観が合わず、また寮内にほかに日本人がいなかったので鬱状態になり、ほかの日本人留学生たちにも心が開けず中国の病院で全身麻で胃カメラ飲む羽目になったのですが、その時は韓国人やベトナム人・中国人などとよく絡んでいたので中国語を話す機会が多かったのです。
しかし、半年過ぎてルームメイトとも慣れつつも、同じ寮内にのちの旦那(日本人)含め、旦那の後輩等が寮に入ってきたので、自ずと年上だった自分がお世話係になり、接することが増えたため、気付いたら日本人コミュニティにずぶずぶでしたね…。旦那がまた日本人駐在などの社会人と仲がいいのでそっちとも知り合いになったりしてたので、余計ズブズブでしたし、自分が日本人留学生内でも年齢が上だったので、自分も気づかなかったのだが割と世話好きだった、頼られたら断れないという気質故に、自ずと気づいたら年下の子が周りに増えており(なんか軽い派閥になってた)、気付いたら中国語のしゃべる機会が減り、語学力もリスニング能力も身についてなかったですよね。
しかも仲良い子中国語上手いハーフの子多かったのですよ。

これに関しては、語学力身に着けるために留学に来た人にはほんと不幸なんですよね。だたこの経験自体はほんと人生には影響が大きく与えており、基本ウェーイみたいな陽キャやキャピキャピした若い子(表現が古い)、逆に地位のある日本人社会人等、自分が会話するのが苦手だったり、普段絶対会話しないような人と強制的に交流するので、留学前に比べ抵抗がなくなり、人間関係の幅がとても広がったのは大きいです。あとは日本語での会話がしんどい・コミュ障こじらせていた私が、中国で日本語一杯しゃべりたい・日本語しゃべれるうれしさ、言葉が通じるうれしさをひしひし感じてたので、この経験は日本にいるとなかなかできないのではと思います。まあ中国語能力身につかないんですけどね…

④目標見失いがち

これは私だけに関することなんですが、私はそもそも語学力を身に着けるのと同時に、自分の研究をしたいことをするために留学に来たのですが、一年留学をして、いざ研究生になる時に担当(予定)の先生に『その研究うちの大学じゃできないし、それじゃ卒業できないわよ』と言われたので目の前が真っ暗になりましたね。何のためにここにいるの?気分を切り替えてやろうかと思いましたが、全く研究したことじゃない、理解もできないで心が折れました。なんのために私ここいるんだ。授業行くのも怖すぎてストレスで嘔吐したり鬱ぶり返してました。

⑤気候が合わない

私の留学してたのは中国国内でも極寒の地だったのです。一方私はぬくぬくした瀬戸内気候で育ってたので寒さはきついのです。とはいえ、寒いだけなら正直耐えれたのであったが、一年の数カ月以外はほぼ曇っているのである。太陽が出ていないのです。日本国内でも北陸などは冬場曇ってばかりで、鬱になる人が多かったり、冬になると鬱になる人がいるとは聞きますが、まさにその状況で2年目くらいから冬で太陽が出ていない状況がきつすぎてきつすぎてストレスになっていました。

そんなこんなで本来は卒業まで留学するつもりが途中で辞めて日本に逃げて帰ってきたのであった。語学留学という意味でほんと失敗なのである。色々得たものも多いのですが、語学力を身に着ける意味では大失敗。ほんと負け組です。これももうちょっと自分に計画性があったり、自立心・気持ちの切り替えがうまく言っていたらどうにかなっていたのですが、それができず大失敗。

今のコロナ禍でなかなか留学に行けない時代になっていますが、今だとネットでも語学の勉強ができる時代。正直会話ができる相手さえいえば日本でも語学力を身に着けることはできます。ただその現地でしか知れないことや、価値観が変わったり、モチベーションや危機感を得るのにはやはり留学の経験は大変大きいと感じます。自分は何が目的なのか、どういう性格なのか、何を得たいのか色々考えて自分に合った学習法が見つかるといいですね。その過程でこの私の失敗談が参考になればいいなと思います。

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