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📘 Book Club #ナヌザビリティテスト – 子どもたちを察象ずするナヌザビリティテスト向䞊のポむント

幌い子ども、たた十代の若者たちの自分たちが、アプリやゲヌムの賌入を芪に求める姿、たたカフェなどでアプリや、ゲヌムに没頭しおいる姿をよく目にする近幎、圌らは自分たちが消費者であるずいうこず自芚し始めおいるず感じたす。

私の䌚瀟でも、珟圚子ども向けのゲヌムやプラットフォヌムの開発に力を入れおいるために、子どもを察象にしたアプリやゲヌムにおけるナヌザビリティテストが今たで以䞊に重芁になっおきたした。以前、子どもたちを察凊にしたナヌザビリティ・テストで、幌い子どもたちに接する良い方法をよく知らずテストを実行したために子どもたちを䞍安にさせおしたったり、最悪なケヌスは泣き出しおしたう子どもも出おきおしたいたした。

若いナヌザヌを察象にナヌザヌ調査を実斜するには、成人の参加者を察象ずした調査ず比范しお、远加の考慮事項が必芁ずなりたす。

今回は子どもたちにナヌザヌテストをさせる際に圹に立぀コツを勉匷したいず思いたした。こちらの蚘事を参照したした。

https://www.nngroup.com/reports/children-on-the-web/

Nielsen Norman Group
ネル゜ンノヌマン・グルヌプは、画期的な調査を実斜し、UX実践者のトレヌニングず認定、たたクラむアントにUXコンサルティングを提䟛しおいたす。

昚幎、Nielsen Norman GroupがUX Design for Childrenレポヌトの第4版ずUX Design for Teenagersレポヌトの第3版を公開したした。これは、それぞれ3〜12歳ず13〜17歳の未成幎者向けのサむトずアプリの䜿いやすさをカバヌしおいたす。

1. 参加者の募集

子どもを察象ずしたナヌザビリティテストをするには、たずは参加者を募集し、正匏な蚱可を埗る必芁がありたす。子䟛や10代の若者は自分で調査に参加する蚱可を䞎えるこずができないため、正匏な蚱可を埗るには、䞡芪たたは先生ず協力しおテストを行いたしょう。

効果的な参加者の募集は、ナヌザビリティプロセスを成功させるために垞に䞍可欠です。しかし、若者ず協力するずきは、採甚する参加者の数ず皮類、および圌らが受け取る報酬に特別な泚意を払う必芁がありたす。 7歳ず17歳の違いは、たずえば37歳ず47歳よりもいちじるしく異なりたす。このため、正確なナヌザヌグルヌプをセグメント化するこずが特に重芁です。

👉 å¿…芁以䞊に数人の参加者を募集したしょう。
採甚されたナヌザヌ芪ず子を含めの玄9人に1人は、調査に参加できなるこずがよくあるので、倚めの参加者を募集しおおくこずをNielsen Norman Groupは薊めおいたす。未成幎者を察象にしおいる堎合、参加者の出垭に圱響を䞎える可胜性のある人が少なくずも2人いたす。

たた子䟛や10代の若者は芋知らぬ倧人ず話すこずに䞍安感を芚える可胜性がありたす。タスクの準備、環境の蚭定、および子どもがより安心できるファシリテヌションで解決できるこずがありたすが、最初のステップは適切な参加者を獲埗するこずです。 これは、恥ずかしがり屋さんなお子様が䜕人かいる堎合に備えお、必芁以䞊の参加者を募集するこずをお勧めするもう1぀の理由です。

2. 子どもがリラックスできる環境づくり

子䟛や10代の若者は、倧人よりも気が散りやすい傟向があり、䞀般的にリサヌチ環境は萜ち着けないものです。子どもを察象ずしたナヌザビリティテストする䞊で䞀番いい方法は家や遊び堎など、圌らが普段いるような環境でテストを行うこずずされおいたす。

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ごく普通のオフィスや研究宀をテストに䜿うずきは、可胜な限りリラックスした雰囲気にする必芁がありたす。オフィスには色々なマヌカヌを䜿っお自由に萜曞きができる耇数のホワむトボヌドが甚意いし、人気のキャラクタヌのぬいぐるみ、色鉛筆、クレペンなども甚意しおもいいかろ思いたす。

テスト環境を子どもたちにずっお心地良いものであるように工倫しおください。もし子どもたちがわずかでも䞍安を感じるようなこずがあれば、テスト結果にも圱響を䞎えおしたいたす。

👉 ã‚ªãƒ•ã‚£ã‚¹ã§ãƒŠãƒŒã‚¶ãƒ“リティテストをする堎合はお手掗いから近い堎所に蚭眮したしょう。
䞭断が倚いほど、タスクに取り組む時間が少なくなり、長期的には調査結果が足りなくなる可胜性がありたす。参加者の䞍圚や研究の䞭断は避けられたせん。トむレや䌑憩が頻繁にあるこずが原因だず思われるので、なるべくお手掗いやキッチンに近い堎所でテストを実行するこずをお勧めしおいたす。
にぎやかな通りを芋䞋ろす倧きな窓は魅力的に感じるかもしれたせんが、子䟛にずっおは気が散っおしたう可胜性がありたす。別の窓のない郚屋を遞択するか、参加者が窓の反察偎を向いおいるこずを確認しおください。

3. 呚りの環境を案内したしょう。

先に述べたように、オフィスは子どもを嚁圧する可胜性がありたす。テスト環境は、気を散らす可胜性がない䞀方で、可胜な限り快適である必芁がありたす。

オフィスに子どもたちを招いたら、たずは子どもたちにオフィスを案内したしょう。テストを行う環境をみおもらう以前に、オフィスを案内し、あちこち歩き回っおみるこずで、あなたや䌚瀟に察する信甚を深めるこずができたす。

最も良くないのは、子どもたちがオフィスに入っおくるなり、いきなりテストを開始するこず蚀われおいたす。子どもたちがリラックスしおテストができるように心がけたしょう。

. タスクラむティングに぀いお

たた、幌い子どもを察象にナヌザビリティテストを行う堎合は、スキルレベルのスペクトルに加えお、幎霢によるコンテンツぞの関心にもばら぀きがありたす。幌い子どもを察象にナヌザビリティテストを行う堎合は幎霢に応じお、そしお単玔である必芁がありたす。

本読みができる幎霢局でテストをする堎合は、蚀葉をシンプルにするように心がけたしょう。耇雑な甚語の䜿甚は避け、幎霢に適した蚀語で曞いおください。たたは、幌い子䟛を察象にテストする堎合は、口頭で指瀺を出したす。

明確に曞くこずに加えお、耇雑なタスクを䜜成しないでください。たずえば、7歳の子䟛にアカりントを䜜成しお、Eコマヌスのチェックアりトワヌクフロヌを実行するように䟝頌するこずは珟実的ではありたせん。

タスクの難易床ず蚀い回しは、子䟛や10代の子䟛ず倧人では異なる堎合がありたすが、タスクが䟝然ずしお珟実的で実行可胜であるこずを確認するこずが重芁です。

5. いろいろなタスクを倚数準備したしょう。

ナヌザビリティテストが子どもを察象ずしおいる堎合は、子どものの関心はさたざたであるため、さたざたなタむプのタスクを準備するこずが重芁になっおきたす。䟋えば、タスクが簡単すぎる、たたは難しすぎるず察象者は退屈しおしたいセッションの無駄になっおしたいたす。幌児のナヌザビリティテストだずしおも、簡単なタスクから、倚少難しいタスクも準備しおおくこずを心がけたしょう。

6. 子どもたちが䜿いやすいデバむスを提䟛したしょう。

小さな手で、挙動範囲も限られた子どもたちにずっお、䞀般的なサむズのデバむスは䜿いづらいものです。もしWebサむトの䜿甚感に぀いおテストをさせるなら、それに適した装眮をあらかじめ甚意しおください。

子䟛向けのデザむンする堎合、芚えおおくべき認知的、たた身䜓的な考慮事項がいく぀かありたす。

たずえば、3〜5歳の子䟛は、タッチスクリヌンむンタヌフェむスだけの方が快適に䜿甚できたすが、6歳頃になるずトラックパッドなどが䜿甚できるようになっおいる可胜性があるので、この違いは、テストの蚭定方法ずタスクの準備方法にずっお重芁です。

たた、子どもたち甚の小さな怅子やテヌブルもあらかじめ甚意しおおくべきです。他にも錻氎を拭くためのティッシュ、転がりを防ぐための車茪のない怅子、おそらくブヌスタヌシヌトデバむスを芋るこずができない可胜性のあるナヌザヌでテストする堎合が含たれたす。

7. ファシリテヌションに぀いお

ナヌザビリティテストが子どもを察象ずしおいる堎合は、テストする際の課題の1぀は、参加者がタスクに取り組んでいるずきに「声を出しお考える」ように促すこずです。子䟛や10代の若者は、䞻に恥ずかしがり屋さんや自己意識があるため、成人よりも話す回数が少ない傟向がありたす。これはしばしば挑戊的で、䞀郚の参加者にずっおは、䞍自然に感じおしたいたすが、子䟛たちがりェブサむトやアプリをどのように䜿甚し、どう思うかを教えおほしいず説明したしょう。

たた、子䟛や10代の若者をサポヌトするには、参加者にバむアスをかけるこずなく、芪しみやすくするこずを詊み、たくさん耒めおあげる必芁がありたす。

8. 保護者にお願いするこず

たずは同意曞に眲名しおいただきたす。
ナヌザビリティテストが子どもを察象ずしおいる堎合は、保護者の承認が必芁です。

次に居堎所のオプションを提䟛したしょう。
保護者の方々の䞭にはナヌザビリティテストに䞍安を感じる方もいたす。このため、保護者の方には、郚屋がガラス匵りの堎合はその偎で埅぀か、郚屋に䞀緒に座っおいただくこずずなるのでオプションを提䟛したしょう。

䞡芪が子どもず同じ郚屋にいるこずにした堎合は、セッション党䜓を通しお参加者の気を散らさないようにするため、静かにしおいるようにお願いしおください。

たた、こうしたテストを行う堎合には、振る舞いに関する法埋的な偎面も十分知識ずしお理解しおおく必芁がありたす。子どもたちの手に觊れるずいった些现な行為が、芪たちから思わぬ反感を買うかもしれたせん。もし指導をするために、子どもたちに盎に觊れる機䌚が倚い堎合には、その郜床、必ず芪たちの蚱可をもらうようにしおください。

9.芋た目や行動に぀いおの泚意点

未成幎者を察象にナヌザビリティテストを実斜する堎合、ファシリテヌタヌは暩嚁のある芋た目や行動をずるべきではありたせん。

スヌツ、癜衣、たたはその他の貫犄が出おいる服装は、子どもに圧迫感を䞎え、それは意欲を䜎䞋させおしたう可胜性がありたす。たずえば、ゞヌンズずセヌタヌ、ボタンアップシャツ、たたはブラりスなどずいったカゞュアルだけどプロフェッショナルな服装が掚奚されおいたす。

たた、暩嚁のある芋た目や行動は子どもたちを遠ざけ、圌らの考えや感情を共有するこずに䞍快感や躊躇を感じさせる可胜性がありたす。友奜的で芪しみやすいこずに加えお、テストされおいないこず、そしお正しい答えも間違った答えもないこずを参加者に䌝えおください。

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10. じっくり時間をずる

子どもたちは、環境に慣れるのに時間がかかりたす。埓っおテストむベント自䜓の時間は長くなっおしたいたすが、これに察しお、実際のテストを行う時間は通垞より短くなるこずを前もっお芚悟しおおいおください。これは子どもたちが集䞭力を維持できる時間が短いからです。このこずを前もっお理解しおテストに臚めば、より良い結果を埗られるはずです。

たた、テストを始める前に、コミュニケヌションを取る十分な時間を぀くりたしょう。子どもたちの䞭には打ち解けにくく、 環境に慣れるたでに時間がかかる子もいたす。二人䞀組のペアを䜜っおテストさせるのも良いアむデアです。

👉 ã‚»ãƒƒã‚·ãƒ§ãƒ³ã‚’60〜90分以内にスケゞュヌルし、その間の䌑憩に十分な時間を残したす。
子䟛は、長時間働いおいるずすぐに疲れお、モチベヌションを倱う可胜性がありたす。

 3〜12歳の子䟛を察象ずした調査では、60分のセッションを実斜したしょう。これは、タスクの玹介、簡単なむンタビュヌの実斜、および耇数のタスクの実行に十分な時間だず思われたす。

10代の参加者ずずもに、90分間のセッションを実斜しするこずが薊められおいたす。10代の若者は子どもたちよりもおしゃべりが倚く、たたより倚くのデバむスラップトップ、タブレット、モバむルに切り替えが可胜になるのでタスクの実行も増やすこずが可胜だからです。
👉 ãƒšã‚¢ã®ãƒŠãƒŒã‚¶ãƒ“リティテストは、6〜8歳の子䟛にずっおより効果的です。 6歳未満の子䟛では、䞀方の子䟛がもう䞀方の子䟛がデバむスを制埡するのを芋お䞀方が退屈するこずが倚いため、ペアはうたく機胜しないようです。䞀方、8歳以䞊の子䟛は、他の人を必芁ずしないデバむスで十分快適である傟向があるようです。

11. 䞡芪ずいっしょに話をする

子どもたちにずっお、䞡芪は絶察的な存圚です。幌い子どもの堎合は、ご䞡芪にも䞀緒にタスクに参加しおほしがるケヌスも倚いです。そのような堎合には、䞡芪にも䞀緒に郚屋にいおもらっおかたいたせん。ただし、子どもたちに䞎えた䜜業を完成する手䌝いはしないように、前もっお保護者にお話しおおいおください。

12. 仕草にも泚意を払いたしょう。

子どもたちは、蚀葉以倖の方法でより倚くの情報を䌝えたす。ですから圌らの仕草にも泚意を払っおください。たた、子どもたちの䞭にはずりわけお臆病な子もいたす。そうした子どもたちは緊匵しおしたい、本圓の感想ではなく、スタッフが望んでいそうな答えを口に出しおしたうかもしれたせん。

👉 ã“こは孊校の教宀ではないので、正しい答えも誀った答えもないずいうこずを、子どもたちに理解しおもらっおください。

13.できるだけ簡単なタスクから始めたしょう。

ナヌザビリティの参加者は、テストではないこずを䜕床䌝えおもプレッシャヌを感じおしたうのが䞀般的です。簡単なこずから始めるこずで、自信を぀けるこずができたす。

子どもを察象ずしたナヌザビリティテストでは、倚くの堎合は自己玹介しおもらったり、奜きなゲヌムや奜きなキャラクタヌなどに぀いお話したりするように䟝頌するこずから始たしょう。これはりォヌムアップずしお圹立ち、快適に参加できるようになりたす。参加者がリラックスしたら、幎霢に適した簡単な䜜業に移りたしょう。

14. å¹Žéœ¢ã«é©ã—たむンセンティブを決定したしょう。

テストに参加しおくれた子どもたちにはご耒矎をあげるなど工倫するこずをお勧めしおいたす。ご耒矎をあげるこずは垞にむンセンティブずしお高く評䟡されおいたす。

むンセンティブずは、英語の「incentive刺激・動機・誘因」に由来し、​モチベヌションを維持・増幅させるための倖的刺激のこずを意味したす。 ビゞネスシヌンでは䞻に2぀の意味で䜿甚されたす。

察象にテストする堎合のアむデア

幌い幌児を察象にする堎合は小さなおもちゃ、消しゎム、ステッカヌが入ったおもちゃ箱を甚意したしょう。10代の若者を察象ずしたサむトをテストする堎合は、ギフトカヌドたたは無料のメンバヌシップが適しおいたす。ただし、このギフトは、自分でオンラむンで買い物ができる幎配の未成幎者に限りたす。

たた未成幎者によるテストには、保護者の協力も必芁ずなっお可胜ずなるこずを忘れないでください。保護者にも䜕らかのお瀌をするずいいかず思いたす。

15. たずめ

子どもたちを察象ずするナヌザビリティテストで効果的で効率的な結果をえるには特別な考慮が必芁ずなりたす。 幎霢に応じたタスクを豊富に甚意し、たた子䟛に優しい郚屋を甚意し、子䟛や10代の参加者に察するむンセンティブを慎重に怜蚎しおください。たたカゞュアルな服装をしお、フレンドリヌでありながらプロの姿を芋せおください。

子どもたちにナヌザビリティテストを行うこずはずおも楜しく、お互い゚ネルギヌをもらったような気持ちになれるものです。子どもたちず䞀緒に楜しんでナヌザビリティテストを行うように心がけたしょう。

私も、色々勉匷䞭なので、皆さたの、ご意芋・ご感想をお聞かせください。お読み頂きたしお、ありがずうございたした。

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メルボルンを拠点にプロダクトデザむナヌずしお働いおいたす。 䞻にデゞタル・プロダクトの制䜜に携わっおいたす。















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