集合写真_2018改

なぜ、脳フェスなのか?

どうも。


脳卒中フェスティバル(脳フェス)代表の、脳卒中患者だった理学療法士、小林です。


脳卒中フェスティバルは、「楽しい!」をみんなへ。という理念のもと、脳卒中になっても可能性は無限大であることを体現していくイベントです。


脳フェスを開催しようと思った経緯については以前も書きましたが、
https://note.mu/nokousoker/n/n4efa245ee253


今日はなんで「楽しい!」を基盤にすることが必要なのか?


についてお伝えします。


私は、13年前、23歳のころ、当時プロを目指していたボクシングの練習中に、脳梗塞を患いました。


13年前の私とジム仲間。若い!


発症当時は、右半身の麻痺だけでなく、自分が寝ているベッドと右半身の境目がわからないほどの感覚障害や、喋ろうとしても言葉がまとまらない、高次脳機能障害という障がいに悩み・苦しみました。


その頃の私は、健常だったころの自分と今の自分を比べ、周囲の目を気にし、常に「死にたい」と思っていました。



今の自分は本当の自分じゃないと、入院中は写真すら撮りませんでした。


突然この身に降りかかった障がいに負け、完全に打ちひしがれていたんですね。


周りに自分のような障がいをもっている同世代の人もいないし、退院してからも障がいを抱える自分を見せたくないと、自宅に引きこもりがちになりました。


でも、身体機能の回復は、決して諦めませんでした。毎日リハビリに励んだだけでなく、自主トレも欠かしませんでした。


なぜそれが出来たかというと、私には夢があったのです。


それが、ボクシングでした。


もう一度リングに立つ。その想いだけで突き進み、医師から「回復限度」と告げられた後にも毎日リハビリを継続し、劇的な回復を遂げ、ボクシングに競技復帰をすることが出来ました。


結果的に、脳に残った障がいのせいでプロテストは受けられませんでしたが、やるだけやった経験から、障がいの残る右半身が「負い目」から自分の「誇り」へと変化していました。


自分がなぜ、そんなに突き進めたのか?


それは、ボクシングが好きだったから。


どれだけの時間を割いても全く飽きないくらい、自分にとって「楽しい」事だったからです。


「脳卒中は、大変な病気。楽しさなんて見いだせない」

「フェスティバルなんて、不謹慎だ!」


そのようなお声があるのも、理解しています。


それでも、「どんな重度な障がいを負っても、人生を楽しんでいる方はいらっしゃいますし、楽しむ権利はどなたにでも等しくある」と思ってます。


我々は、楽しさの押し売りはしません。ただ、知ってほしいのです。


脳卒中という病気になっても、人生を謳歌している方々は確かに存在するし、それを支援している方々のネットワークも存在することを。



脳卒中フェスティバルという名前と、

「楽しい!」をみんなへ。という理念。


それらには、そんな思いが込められているのです。

実は、もう一つ「楽しい」を基盤にする理由があるのですが、また次の機会にお伝えしますね!


それではごきげんよう!


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