実家の農家を整理する跡取りのマー坊

オッス! おらマー坊。 とある辺境の農村にある農家。 その長男として生まれ育ったマー…

実家の農家を整理する跡取りのマー坊

オッス! おらマー坊。 とある辺境の農村にある農家。 その長男として生まれ育ったマー坊。 農家が嫌で就いた仕事は都会のサラリーマン。その後脱サラしてのんきな自営業。 しかし世襲は突然に。 葬儀、家と農地相続、農業放棄、親戚付き合い整理、仏壇と墓の整理など実体験に基づく記録。

最近の記事

田舎のばあちゃんの死後の手続きと実家の整理。「ToDoリスト」

オッス! おらマー坊。農家の長男。 田舎の実家でひとり住んでたばあちゃんが亡くなった。 じいちゃんも父ちゃんもは亡くなっている。母ちゃん(別居中)もいない。 ばあちゃんから見ておらは長男の長男。つまるところ跡取り。 葬儀まではやった。 通夜のまさにその夜。相続人である叔父や叔母や妹には長子であるおらの方針を伝え、承諾を得た。 承諾の内容を要約すると、 ・今後誰も使用しない実家、土地はおらが相続する。そして処分・売却含めおらが整理する。 ・ばあちゃんの貯金は基本的

    • 田舎の葬儀当日。あんなこと、こんなこと。

      オッス! おらマー坊。農家の長男。 さあ、葬儀当日です。 田舎の葬儀はとにかく会葬者が多い。 父ちゃんの時は300人、じいちゃんの時は180人くらいあった。 人徳でもあるかもしれないけど。 まあ、↓で書いたとおり、コロナのお陰でそれなりに会葬者は減らすことができたのだけども。 さて、何から話そうかな。 実は通夜は自宅で行いました。そこはまだ田舎の慣例が残っているし、村の葬儀場も一晩泊まれる感じじゃないんだろうな。 ということで、葬儀場に向けて出棺。 この出棺のタ

      • 田舎の相続問題。親族会議。

        オッス! おらマー坊。農家の長男。 ばあちゃんの通夜の当日の夜。 相続人の一人でもでもある叔父(ばあちゃんの次男)が遠方から葬儀のために帰ってきたので初めてリアルな相続の話ができた。 ちなみに血縁関係はこんな感じ。 おらは亡くなったばあちゃんから見ると亡くなった長男の長男。つまり日本の長子制度?からいうと間違いなく跡取り。 父ちゃんの弟である「おじ」は学校を卒業してから上京して一国一城の主となっている。 父ちゃんの妹である「おば」は車でばあちゃんとこに来れるくらい

        • 田舎のばあちゃんの通夜当日。

          オッス! おらマー坊。農家の長男。 田舎の朝は早い。 ばあちゃんが亡くなった次の日。通夜当日である。 ↑で書いたとおり、地区長さんが村内放送でバッチリこちらの要望を放送してくれた。ありがたや。 でも、時間は朝6時!! 目が覚めたわw 田舎の朝は早い。 二度寝してたところに近所に住む親戚の老夫婦が線香を上げにやってきた。 朝7時w ありがとうございます。本当に目が覚めたw 夜は通夜だけど日中は比較的穏やかだった。 香典のお返しが業者から届き、 おらの家族(妻

        田舎のばあちゃんの死後の手続きと実家の整理。「ToDoリスト」

          田舎のばあちゃんが亡くなった日。葬儀まで2日。

          オッス! おらマー坊。農家の長男。 ↑これで書いたとおり、亡くなったばあちゃんを霊柩車で病院から家に戻ってきたときには既に親戚やら近所のばあちゃんたちが家の前で待っていた^^ コロナ禍だしそんな集まってこなくても・・・と思うのだけど、まぁTwitterより早い情報網がありますよ。田舎には。 みんな自宅に戻って安らかな顔をしているばあちゃんに手を合わせたあとは、入れ替わり立ち替わりいろんなことを聞いてくる、アドバイスしてくれる。 ○○には連絡したのか? とか 通夜、葬儀

          田舎のばあちゃんが亡くなった日。葬儀まで2日。

          田舎の家業の農家が嫌いな「おら」のこと。

          オッス! おらマー坊。農家の長男。 そもそも「おら」って誰? 何者? って読者いるよな。 改めて自己紹介すっぞ。 おらは、 一次産業が盛んなとある県の、 さらに山の中にある村の、 小さな小さな集落の農家に生まれた長男。 そう、農家の跡取り。 農家といっても小さな田畑しかない小さな小さな農家。父ちゃんも母ちゃんも、じいちゃんもばあちゃんも他に仕事をしながら家計を築いていた、いわゆる兼業農家。 小さい時から米や野菜作りの農作業を見て手伝い育った。おらがデカくなったら当

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          田舎の葬儀の真実。

          オッス! おらマー坊。農家の長男。 限界集落の田舎で人が死ぬと大変。 集落の村民総出で炊き出し。 通夜も葬儀も葬儀の後も宴会続き。とその接待。 合間に役場の手続き、葬儀屋とのやりとり、食べ物・飲み物の心配。 都会の人に宴会と言ってもイメージがわからないかな。 今でこそ少なくなったけど、田舎では自宅で通夜や葬儀は当たり前。通夜でなくても亡くなった日の夜から故人に線香を上げるためにひっきりなしに人がやってくる。その人たちに食事や酒を振る舞う。それが葬儀の日の夜まで続く(正式

          田舎の跡を取る日は突然に。

          オッス! おらマー坊。農家の長男。 実家に一人で住んでいたばあちゃん(祖母)が亡くなった。 90歳過ぎていてもとっても元気で、ちょっと耳が遠いくらい。ボケてもないし、足腰しっかりしてるし、毎日農作業してた。 「ばあちゃん、あと何年も、100過ぎても元気だろうな」 家族も親戚たちもそんな風に思ってたのに人の人生なんてあっという間。 たった一晩で亡くなった。 じいちゃんも、その長男、つまりおらの父ちゃんも既にあの世に行っている。その日からリアル跡取りになったおら。

          田舎の跡を取る日は突然に。