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田舎の相続問題。親族会議。

オッス! おらマー坊。農家の長男。

ばあちゃんの通夜の当日の夜。

相続人の一人でもでもある叔父(ばあちゃんの次男)が遠方から葬儀のために帰ってきたので初めてリアルな相続の話ができた。

ちなみに血縁関係はこんな感じ。

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おらは亡くなったばあちゃんから見ると亡くなった長男の長男。つまり日本の長子制度?からいうと間違いなく跡取り。

父ちゃんの弟である「おじ」は学校を卒業してから上京して一国一城の主となっている。

父ちゃんの妹である「おば」は車でばあちゃんとこに来れるくらい割と近くに住んでおり、ばあちゃんの生前中は何かと面倒を見てくれた。でもあくまでも他家に嫁いだ身。

で、「おじ」と「おば」と「妹」とおらが揃ったところで、今後の土地、金のことを話しておこうと、親族会議(相続会議)とした。(ちなみに遺言とかそんな気の利いたことは田舎のばあちゃんにはできないw)

後日、行政書士さんに聞いて分かったのだが、相続人はこの4者で間違いなかった。おらの母ちゃんやいとこ達は相続の権利があるのでは?とモヤモヤしていたがスッキリした。

人の噂では相続で揉めることがあるらしいが、うちは割とすんなり話がついた。(揉めることを期待していた読者には申し訳ないw)

・土地(農地、実家)はおらが相続。
・ばあちゃんの貯金もおらが相続。

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農地はとりあえずそのままおらが責任をもって管理(とはいっても使う予定もなければ、売れる想像もできない)。

家、農地があるといってもここは限界集落。農地は狭い段々畑ばかり。家も農地もとてもじゃないけど売れる見込みはない。現に跡取りのなくなった家・農地は荒廃して藪となっているところばかり。

金、土地だけではない、長子として喪主としてばあちゃんの葬儀をおらの責任で執り行わなければならない。

葬儀代、香典返し、お坊さんへの布施や法事。金はかかる。


そして、実家の後始末。

「おじ」は都会に家庭を持っているし、「おば」は嫁に行った身。妹も嫁に行った身。

もう実家に誰も使わないことを確認し、取り壊しもしくは売却(想像できないw)する旨を伝え全員から快諾してもらう。

取り壊さずそのまま残すということも考えられるが、おらの子どもの世代まで残しておくと後々空き家問題やら出てくるため、おらの代で取り壊すことにしている。

取り壊すにも、ただ取り壊すだけではない。

実家には「家具・家電」「仏壇」「神棚」、すぐ近くの集落の共同墓地に「墓」もある。

・家の中のものの廃棄
・仏壇をどうするか(我が家には仏壇を置くスペースはない)
・神棚の終い
・墓をどうするか(おらはいいが子の世代で管理するのは難しい)

などなど、長子として相続はしたもののやることは山ほどある。そして金がかかる・・・


まあ、本当に相続で揉めなくてよかった。

そこは農家の長男が継いでいくということを「おじ」も「おば」も「妹」も認めていたのだろうね。


ちなみに後から行政書士さんに聞いた正式な相続の割合は以下の通り。

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じいちゃん、ばあちゃんが亡くなったことで相続はその「子」に等分。うちの場合は3人兄妹だから3分の1ずつ。

ただし、3分の1の権利があるおらの父ちゃんが亡くなっているため、その子にさらに等分。つまり、おらと「妹」に3分の1の半分、6分の1ずつとなる。

母ちゃんやいとこ達(「おじ」「おば」が存命であるかぎり)にはないんですね。

巷で噂の空き家問題も何代にも渡って相続しなかったため、相続人が多いとはこういうことなんでしょうね。

早めに手を付けようと思ってよかった。


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