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短歌活動

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詠んだ歌、歌に関すること
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#note短歌部

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年6月号)※鍵外掲載

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。短歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は7首採用。 選者が選ぶ歌の最初のほうにある「鍵外」というエリア(鍵マークがついている外側に掲載されているので、鍵外と呼ばれている)に掲載いただいていました。嬉しい。 採用された歌(掲載

歌会記:ぬか漬けにも短歌にも季節を留める

平日歌会に参加してきました。 もう何回目の参加になるでしょう。 短歌をはじめて、しばらくして、歌会に参加しようと思った時には、コロナ禍に入ってしまい、歌会自体が中止になり、なかなか行けませんでした。なので、歌会に参加するだけで大変ありがたいんですけど、やはり、自分が持っていった歌が、けちょんけちょんに言われるかもしれない(そんな厳しい人はいませんけど)と思うと、毎回、ドキドキします。 歌会でいただいたコメント歌会誌に掲載される歌会記には、他の方の歌も載せますが、個人のno

今月もひとり歌会(2024年5月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況今月は、何もできなかったなぁ、と思いつつ、手帳に書いた完了タスクや、歌を見ると、あれもこれも、5月のことかぁ、となった。こうやって年を取っていくんだろう。ほんとに、記録をしてないと、何もしてない2024年だった… ということになりかねない。自分を振り返るためにも、短歌も、毎日noteもできるだけ続けたい。自己肯定感と自己効力感を確認するためにも

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年5月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。短歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は6首採用。 採用された歌(掲載順)もともと詩も短歌も自分の中に蓄積がないので、おもしろい表現もできていないけれど、それでも、少しずつ、詩や短歌を摂取する毎日を続けていて、少し自分なりの

今月もひとり歌会(2024年4月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況息子と金時山に登り、夏に二人で登る予定の富士山を眺めてきた。読書も毎日noteも短歌も続けられている。仕事の進みがよくないことが少し問題だ。もっと大きな問題は、妻との暮らしも三か月。まだうまく回っているとは言い難い。一緒に暮らすまで、知らなかったが思った以上に多かった。 短歌についていえば、年に一回程度、短歌結社の会報誌の目立つところに取り上

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年4月号)※「百葉集」掲載

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。短歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は5首採用。 採用数は今一つだったが、その号の注目の短歌が並ぶ巻頭の「百葉集」に掲載いただいた。 あと、2月に参加した時に書いた歌会記が巻末に掲載されていた。創刊70周年の記念号、いろ

今月もひとり歌会(2024年3月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況3月に入って、広島に婚前旅行。3月中旬に籍を入れた。途中、息子と久々に登山にも行った。充実しているように映るかもしれないが、3月の最終週は、気持ちが沈み、ほとんど自分の部屋で過ごした。調理もできなかった。ちょっと雑に手帳から起こしたので、あとで推敲するかもです。 今月の歌(37首)3/1金 一方は焦り、一方はゆるゆると歩く 成田離婚の仕組み

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年3月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は6首採用。 採用された歌(掲載順)自分より慌てる人を前にして 急に心が静まってくる 心理職だって泣きつく先がいる泣きつかれた我の泣きつく先は 数十年付き合ってくれた歯を抜いて血の匂いしば

今月もひとり歌会(2024年2月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況仕事がはかどらないこと、短歌が思うように詠めないこと、50歳という年齢がたびたび登場する。単に詠むほどに心が動かなかっただけとも言えるが、すぐには決着のつかなそうなことにぐずぐずとしているとも言える。思い悩むことなく、楽しい生活の中に詠むことはできないだろうか。 今月の歌(30首)2/1木 嫌なこと悲しいことがなかった日 幸せな日には歌は詠め

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年2月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は7首採用。 (後ろの鍵外に掲載) 採用された歌(掲載順)鮮魚店の出張所前で五分間えんがわユッケと対峙している 運転をしない人には「5キロいじょう道なりです」がとてもやさしい 昨晩は泣かせ

今月もひとり歌会(2024年1月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況父の四十九日で実家に帰った。人生で一番長く住んだ街だが、もう法事でしか帰らない街になってしまった。そして、年末、引っ越した住居に、同居の人が入ってきた。まだまだ暮らしが落ち着かない。ちゃんと暮らしが成り立っていくのか、、、まだわからない。 今月も、日々、作歌する時間が取れずに、2月1日に五音七音に整えたばかり。数日間、こっそり推敲をするかもし

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年1月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は6首採用。 採用された歌(掲載順)土砂降りのゲリラ豪雨に逃げ込んだスーパーで取る半額の肉 他人のため剥ける林檎は多けれど 自分のために剥く林檎がない 徳を積む 善行を積むと名づけつつ ほ

今月もひとり歌会(2023年12月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況先月、年を越せてるイメージがない、と書いたが、まぁほっといても時間は過ぎて、2024年になった。先月は、父が亡くなり、引っ越しをした。父が残したもろもろの対応も、実家の後始末も終わってないし、四十九日も今月末に控えている。同居する相手は、まだ引っ越してきていないので、引っ越しもまだ半ばという感じ。上司と同僚のおかげで、12月はほとんど仕事をせず

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2023年12月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は4首採用。 採用された歌(掲載順)傘といえば雨に差すものではなくて陽に差すものに変わる日がくる 「風ぬるい」「月細い」「ツリーぴかぴか」暑さで大人も二語文になる 自分だけ止まった世界