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短歌活動

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詠んだ歌、歌に関すること
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記事一覧

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年8月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。短歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は3首採用。 なんと… 少ない……  採用された歌(掲載順)二回目の結婚祝いもありがたく揉めてることは内緒にしとく 床に米を撒き散らしたのち掃除機のないシンプルな暮らしを恨む 夢の中

百人一首復習ノート・おかわり(一一、一二)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することは、短歌に向き合うためには必要なことかもしれない。 教養としてではなく、あくまで自分の作歌のタネとして、作歌のテクニックという実利を期待して、「百人一首復習ノート」として、百人一首の歌の意味と解釈に触れた。 二周目は、和歌の後ろに広がる世界、短歌の持つイメ

歌会記:炎天下で食べそこなったアイスをどう詠むか

二か月に一度ほど伺う歌会。昨日、行ってまいりました。 歌会に持っていく歌は、詠みたいシーンだけれど、うまく表現できないようなものが多い。参加者に年上の女性が多いので、評をしやすいように、性的なもの、極端に最近の流行りに寄せたものは持っていかない。 日々の暮らし、家族のこと、自然現象から持っていくことが多い。 歌会の運営に送るタイミングでは、今以上、うまく表現できないものを持っていくので、評をいただく時、「状況がわからない」「意味がわからない」といった厳しめの評をいただく

今月もひとり歌会(2024年7月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況足立区では花火が中止になったが、隅田川の花火は無事開催されたこと、1954年のゴジラを息子と見たこと、季節のイベント、めずらしい体験もあったけれど、2024年の7月は、11歳の息子と富士山に登ったことが私の人生でも最大級のイベントになった。あれほど苦痛を体に刻んだにも関わらず、歌は詠めず。富士登山以外の時期も、生活を三十一音に整えることさえまま

百人一首復習ノート・おかわり(九、一〇)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することは、短歌に向き合うためには必要なことかもしれない。 教養としてではなく、あくまで自分の作歌のタネとして、作歌のテクニックという実利を期待して、「百人一首復習ノート」として、百人一首の歌の意味と解釈に触れた。 今度は、二周目として、和歌の後ろに広がる世界、短

百人一首復習ノート・おかわり(七、八)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することは、短歌に向き合うためには必要なことかもしれない。 教養としてではなく、あくまで自分の作歌のタネとして、作歌のテクニックという実利を期待して、「百人一首復習ノート」として、百人一首の歌の意味と解釈に触れた。 今度は、二周目として、和歌の後ろに広がる世界、短

百人一首復習ノート・おかわり(五、六)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することは、短歌に向き合うためには必要なことかもしれない。 教養としてではなく、あくまで自分の作歌のタネとして、作歌のテクニックという実利を期待して、「百人一首復習ノート」として、百人一首の歌の意味と解釈に触れた。 今度は、二周目として、和歌の後ろに広がる世界、短

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年7月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。短歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は5首採用。 他に、5月号に掲載の歌が一首、巻末の「選歌欄評」に掲載されていた。 10歳の息子と推しがかぶること こんな幸せなことはなかろう 複雑な思いで受け取ったと書いてくださったよ

百人一首復習ノート・おかわり(三、四)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することは、短歌に向き合うためには必要なことかもしれない。 教養としてではなく、あくまで自分の作歌のタネとして、作歌のテクニックという実利を期待して、「百人一首復習ノート」として、百人一首の歌の意味と解釈に触れた。 今度は、二周目として、和歌の後ろに広がる世界、短

百人一首復習ノート・おかわり(一、二)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することは、短歌に向き合うためには必要なことかもしれない。 教養としてではなく、あくまで自分の作歌のタネとして、作歌のテクニックという実利を期待して、「百人一首復習ノート」として、百人一首の歌の意味と解釈に触れた。 今度は、二周目として、和歌の後ろに広がる世界、短

「百人一首復習ノート・おかわり」始めます

先日まで「百人一首復習ノート」という取り組みをしていた。 百人一首の和歌を読み直し、解説や歌評を理解する取り組みだ。学生時代、国語教師に覚えろと言われた時には、まったく興味がなく、覚えることを拒否していた。まさか四十歳代に短歌を詠み始めるなんて思ってなかったから。 「百人一首復習ノート」の目的は、普段、詠んでいる短歌の養分のためだ。 普段は、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもないが、そうはいっても、永く日本人の体に

今月もひとり歌会(2024年6月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況あまり何でも捗らなかった気がしていたけど、出張もあったし、本も何冊か読了したし、noteでは、百人一首復習ノートが、100首まで到達した。ただやっぱり短歌では、あまりおもしろい状況が拾えなかったように思う。次の月詠にはちゃんと推敲して出したい。もとがもとなので、あまり期待はできない。 今月の歌(35首)6/1土 土曜日に朝から夫婦で世紀末の荒

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(九九、一〇〇)

百首到達 ٩(๑>∀<๑)۶🎉 おつかれさまでした! 普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてではなく、自分の作歌の養分と作歌のテクニックという実利を期待して、いまさらながら百人一首を復習してみようと思う。情報は、手元にあった百人一首の本三冊から(『百人一首

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(九七、九八)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてではなく、自分の作歌の養分と作歌のテクニックという実利を期待して、いまさらながら百人一首を復習してみようと思う。情報は、手元にあった百人一首の本三冊から(『百人一首がよくわかる(橋本治)』『英語で読む百人一首(ピーター・J