のはる(中野)

さまざまな視点で、エッセイ・フォトメッセージ・ショートストーリー・本からの学びなどを書…

のはる(中野)

さまざまな視点で、エッセイ・フォトメッセージ・ショートストーリー・本からの学びなどを書いています。「中野敏治」として本を書いてます。

マガジン

  • エッセイ・随筆集

    想いのままを綴ります。 日々、気づきの日。

  • ショートストーリー

    日々の想いをショートストーリーとして載せています。

  • 小説

    ショートストーリなどを含め、小説を載せて生きます。それぞれの小説は文字数的に数回に分けて、連載の形になります。ストーリーや登場人物に共感していただければ嬉しいです。

  • 短歌

    日々、感じたこと、思えたことなどを短歌にしていきます。

  • 人生を変えるフォトメッセージ(毎週水曜日に更新)

    毎週水曜日に、写真とともに日々の思いをメッセージします。

最近の記事

郵便配達人は心も届ける

 街を走る赤いバイク。地図もなく、ナビも見ず、細い路地にも入り、正確にそれぞれの家に郵便物を届ける。  我が家に郵便物が配達される時間は、午前10時頃。いつもほぼ同じ時間に配達される。その時間に玄関先にある郵便入れに行くと、郵便配達の方と会うことが多い。昨日もその時間に玄関を出ると、郵便配達の方に挨拶ができた。ポストに入れず、直接、手渡しで郵便物をいただいた。  今日は、昨日いただいた手紙の返信を投函しようと、郵便ポストまで徒歩20分の道を歩いていた。ちょうど10時近くだ

    • 脳活 脳トレ

      風は強いが天気はよい。いつものように河原に散歩に出かけた。帰り道、よく行く本屋に寄った。最近、この書店で(ナンバー)クロスワードというパズルの本をときどき買う。時間を決めて集中してパズルに取り組むことが楽しくもあり、脳のトレーニングにもなるのかと思いながらパズルを解いている。ひなたぼっこばかりしている母には「間違い探し」の本を買おうと思った。 パズルのコーナーには「脳トレ」「脳活」と大きく書かれたパネルとそのパネルの前にはたくさんのパズルの本が幅広く並んでいる。購入する人が

      • ソワソワ

        そわそわ  近くのケーキ屋さんに行った日のこと。ケーキ屋といってもアイスクリームもクッキーも売っているお店。店舗の半分はアイスクリームの冷凍ボックスが並んでいるお店。私はケーキを買うのではなく、いつものように袋つめのアイスクリームを手に取っていた。中学校のジャージを着たままの男子生徒が自転車で乗りつける姿が窓越しに見えた。背負ったカバンを背中から降ろし、お財布を出してはしまう。そしてそっと店内を見る。何かそわそわしている様子。アイスクリームを3袋、買い物カゴに入れ、レジに向

        • 伝えたいのに伝えられない私

           伝えたいのに伝えられない。  どう伝えれば伝わるのか、私にはその力がなかった。  まだ会ったこともないあの方とメール交換を始めたのはいつ頃からだろうか。他愛もない内容でもメールのやりとりは続きました。  ある日のメールを読み驚きました。 「私、『池にいる鯉の形が分からない』と友達に話したら、その人が私を池に連れて行ってくれて、池に餌をまき近くに鯉を寄せて、その鯉に触らせてくれたんです。そして、その鯉を持たせてくれたんです。私の服はびっしょり。でも嬉しかった。鯉ってこんな

        郵便配達人は心も届ける

        マガジン

        • エッセイ・随筆集
          68本
        • 小説
          41本
        • ショートストーリー
          25本
        • 短歌
          40本
        • 人生を変えるフォトメッセージ(毎週水曜日に更新)
          26本
        • ポエム
          11本

        記事

          小さな、小さな八百屋さん

           「いらっしゃい、いらっしゃい!」  バス通りから一本入った道にある八百屋さん。従業員を使うほどの大きな八百屋さん。年配のご夫婦が店長。当時、買い物に行くと「これひとつ持っていきなよ」と元気な声で奥さんがお店の野菜や果物をそっと買い物袋に入れてくれていた。それはどのお客に対してもそうだった。  ご夫婦の人柄でそのお店はいつも人が溢れていた。働き者のご夫婦で、休業日はなかった。いつも笑顔で元気な声の奥さんは常に店の中を歩き回っていた。「お店の休みの日はないのですか?」と聞く

          小さな、小さな八百屋さん

          短歌 梅

          冷風に肩をつぼめて散歩道 時を忘れず咲く梅の花

          短歌 母

          母思い  寝顔見ながら母思う 明日の母にも  また会いたくて #短歌 #句会 #母 #TANKA #tanka

          神様が応えてくれた

          神様が応えてくれた  新年、氏神様にご挨拶に行ってきた。田舎の小さな神社。ちょうど正午だった。誰もいない神社。  鳥居のところでできるだけ横に寄り深く一礼。それから参道を歩き、手水舎で手を清め、本殿へ。鈴緒を握り、本坪鈴を鳴らした。そしてお賽銭を。  これだけで心が引き締まる。拝殿に向かい二回、深く礼をした。そして、誰もいない神社に響くように手を二回、叩いた。手を合わせたまま、目をつむった。  その時だった。一瞬、空気が止まった気がした。そして、体が軽くなった。次の瞬

          神様が応えてくれた

          海老の天ぷらと接骨院

          海老の天ぷらと接骨院  パチパチ、チリチリ、ジュワー。天ぷらが揚がる。  大晦日に年越し蕎麦を食べた。今年は蕎麦の上にのせる天ぷらを買わずに自宅で揚げた。海老の天ぷらを揚げるといつもまっすぐに揚げることができず、反ってしまう。天ぷら屋の海老のように、せめてスーパーで売っている海老のようにまっすぐに揚げることができないだろうか。  困った時のネット検索。なるほどと思いながらもいくつかのサイトをみる。よし、これでわかった。  まな板の上に、海老をおく。身につけた鎧をゆっくり

          海老の天ぷらと接骨院

          短歌 除夜の鐘

          除夜の鐘 遠くに響く去年今年 春の足音 かすかに聞こえ

          短歌 除夜の鐘

          赤白二龍の由来

          赤白二龍の由来 伊豆山神社の縁起「走湯山縁起」に拠れば、当伊豆山の地底に赤白二龍和合して飲す。其の尾を箱根の湖水(芦ノ湖)に漬け、その頭は日金嶺(伊豆山)地底に在り、温泉の沸く所は此の龍の両目二耳並びに鼻穴口中なり(走り湯)二龍精気を吐き、赤白海水に交わる、二色浦は此を謂ふなり。赤白二龍は御祭神 天忍穂耳尊の随神であり、赤は火を表し白は水を表す、火と水の力でお湯(温泉)を生み出す温泉の守護神でありますこと。

          赤白二龍の由来

          短歌 訃報

          知らぬうち 知ろうとせずに 知ることに 訃報欄の あなたの名前

          同窓会報

           先日、アルバムの整理をした。高校時代の写真には、友と肩を組み大笑いしている写真があった。  それから数日後、同窓会報が届いた。ページをめくると、活動の状況や会計報告などと一緒に訃報の欄があった。  数日前、写真の中で笑顔だった友の名がそこに書かれていた。同姓同名ではないかと思い、卒業年度(第何期卒業)を確認した。  間違いない。その名は写真の中の笑顔の友の名だった。   彼と出会ったのは高校一年の時。高校を卒業しても会うことが度々あった。  時間と言う流れの中でも

          クリスマスツリーがない

          ⭐️クリスマスイブの夜に⭐️  クリスマスは幼い頃も大人になってもワクワクしたり、心静かな夜を楽しんだりとちょっと特別な日になります。  今日は「クリスマスイブ」  幼かった頃、我が家にはクリスマスツリーがありませんでした。 クリスマスが近づき、近所を歩くと、それぞれの家の窓から、クリスマスツリーの明かりが漏れていました。  ある家は窓際に、ある家は応接間に、ある家には庭に、キラキラ光るクリスマスツリーが輝いていました。  どうして我が家になかったのか、親に聞いても

          クリスマスツリーがない

          あのラーメン店が閉店

          ラーメン屋が閉店 「え!あのラーメン屋が店を閉めるって本当?」 「あれだけ常連客がいたのに」 突然の話で驚いた。しかも閉店まであと3日という。  店長は小学校の時からの同級生。学校を卒業した後、横浜中華街で修行し、修行を終えるとすぐに生まれ故郷にもどった。そこで小さなラーメン屋をオープンした。  同窓会が行われると二次会、三次会と飲み歩く中で、最後に行き着く場所はいつも彼のラーメン屋だった。みんなでラーメンを食べ、冷蔵庫からビールを出し、懐かしい話はさらに盛り上がる。

          あのラーメン店が閉店

          足るを知る 短歌

          足るを知る 在ることを見て生きていく 欲は限りがないものだから

          足るを知る 短歌