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「労働の対価」と「価値の対価」      どっちがいい?

「労働の対価」とは、1時間時給1,100円、日給10,000円とその労働に応じて働いていけば、確実に受け取れる対価。ただ確実ではありますが、高額の報酬を欲しいとき、例えば1か月50万円欲しいという場合、時給・日給によっては、かなりキツイ状況下で、労働をしていかないと手にできませんよね。

一方、「価値の対価」とは、報酬を受け取る際、労働そのものではなく、価値を提供する側に、どれだけのサービス・喜び・問題解決を提供できるかで報酬額がずいぶんと違ってきてしまいます。

例えば、提供を受ける側が「価値」を全く感じることができず、提供する側に報酬を与えることがない場合、受取側は収入0円になります。まだアルバイトなど労働して報酬を得た方が、よいということも起こりうるのです。

私がおつきあいしている経営者数名の方も、意外と「労働の対価」的思考法で、商売されている方が少なくないのかなぁ。と気がしております。

例えば、売上を上げていくには、商品の「価値」を上げて商品単価を上げていこうとするのではなく、ひとまず既存の商品をより多く販売することが第一と考えています。
もちろん数をこなすには、その分製造原価や人件費が余計にかかることも念頭には入れておりますが。

価値の提供を試みる。
でも価値の提供といっても、他社(他者)と差別化できる「価値」をみつけるは、たいへんそうな気がします。
「そもそもウチの商品に価値をあげることできるの?」
「アイデアがなかなかでてこない。」
という声を耳にします。

もちろん今まで「価値」を上げることを重視してこなかった分、当面は数勝負で生産効率を上げていくしかありませんが、
その一方、新たな「価値」の提供に成功して、生産効率を上げている経営者も結構いらっしゃいます。

もちろん「価値」を提供できるようになったからと、必ずしも即効で結果がでるわけではなく、市場で拡散するのに、多少時間がかかる場合もあります。

そういえば、組織社会においても、「価値」によって違いがでてくるものがあります。
ちなみに私は、もともとはサラリーマンでありましたが、例えばサラリーマンでも、部長と平社員では同じ8時間勤務を基本とした場合でも、1か月分の給料は、結構違いますよね。
これもいわば仕事内容の価値提供(案件の重要度)・会社に対する能力提供(これも価値)によって当然生じてくる格差。
またその人の判断で、会社の生末(いくすえ)が左右する仕事に携わっている役員と決められたルーティンワークをきっちりやっていれば問題のないアルバイト。やはり、価値提供がだいぶ違ってきますよね。

話しを戻しますが、「価値の創造」なんて大げさな表現かもしれませんが、
自社で眠っている「なにか」、例えば人材・サービス・アイデアなど
自社がすでにもっている「資産」で、「価値」を生み出すものがもしかしたら眠っているかもしれません。

そんなアイデアにつまってしまっているとき、一例として、経営者ご本人の歴史をひも解いて、「強み」・「弱み」を深掘りしてみることから始めてみてはいかがでしょうか?
埋もれている本当の「強み」を掘り起こしてみて、ビジネスに活かすみるのもよいでは。
起業コーチと一緒に深掘りしていくのも、効果てきめんです。

参考までに、
『ストリングス・ファインダー2.0 ~さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう~ 著トム・ラス 訳古屋博子』
をおすすめいたします。
この著作に添付しているデータで、34の項目からご自身の『強み』がweb診断できます。

ちなみに私は、上位の資質として、
1 学習欲 2 最上志向 3 ポジティブ 4 コミュニケーション 
5 未来志向
とでました。

最後にくれぐれも「価値」⇒「効率化」⇒「楽して儲かる系の案件」
は慎重に。




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