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よくなることはわかっていても、変わることが怖い

わたしたち人間は、環境の変化に対して抵抗感をもっております。
仕事のやり方を変える、所属先が変わるなど、どうしても今までの生活習慣からの変化には、耐えがたいものがあります。

ホメオスタシス機能

その原因の一つに、ホメオスタシス(恒常性)といって、人間には生物のもつ、生体の状態が一定に保たれるために機能している重要な性質にあると考えられます。
心理学的にも、生活に安定をもたらしてくれる機能として重要なものであります。

ホメオスタシスの存在により、われわれはどうしても「快適な領域」に居続けようとします。
では、「快適な領域」だけで生き続けていった場合、自分自身の未来が、はたしてよくなっていくのか、という課題にぶち当たります。

潜在意識の強さ

わたしたちは、モチベーションをあげるため、「気合い」を入れようと、からだを大きく動かしたり、大きな声を出したりすることがあります。
また、自分特有のモチベーションをあげる儀式をおこなって、なんとかエンジンを吹かすよう試みます。

しかし、どんなにモチベーションをあげる試みをしても、「自分にはできないのでないか」とマイナスの信念が、奥底でじゃまをして、うまくモチベーションが今一つあがらない。

そう、一般的にマイナスの信念とは、過去の出来事から導きだされた「自分はできない」という思いこみを、無意識に自分の脳へプログラミングしてできあがったものなのです。
それが無意識、つまり『潜在意識』〈せんざいいしき〉となって、「自分はできない」に、自分自身を引っ張られているのです。

海上に浮かぶ氷山をモチーフにした下の絵を参照していただくと、わかりやすいと思います。

目にみえるように海上に表れている氷山が、『顕在意識』〈けんざいいしき〉。
海底に沈んでいる認識できない氷山が『潜在意識』です。

氷のボリュームからもわかる通り、圧倒的に『潜在意識』の方が、大きなものとなっております。


わたしたちの行動は、ほぼすべてといっていいくらい、『潜在意識』にコントロールされています。

一説には、顕在意識1に対して、潜在意識は20,000の大きさであるともいわれております。

無意識のビリーフ(信念)

わたしたちは、潜在意識からの「思いこみ」が、モチベーションをさげたり、自信をなくしたりさせています。

「わたしはそのことについて知識がない。」
「わたしには経験がないので、自信がない。」
「忙しいので、やる時間がない。」など。

例えば、あなたが、今いる会社で、新規事業のアイデアを思いつき、自分なりにプランニングをしてみました。
せっかくのアイデアを形にすれば、会社の発展だけでなく、自分自身のスキルアップ、はたまた将来的にその事業がきっかけとなって、独立起業していくことも想定できます。

なのに、始める前から「新規事業を立ち上げるのに、じゅうぶんな経験がない。」
「社内に反対する人がいる。」「簡単ではない。」「面倒くさい。」など、前に進むために障害となるビリーフ(信念)が、ニョキニョキと竹が勢いよく生えてきたごとく、潜在意識のなかを埋めつくいきます。

この前向きなことを行うときに、障害となるビリーフ(信念)を
リミッティング・ビリーフ
といいます。

リミッティング・ビリーフをこわす

このように障害となる信念ですから、こわした方がいいに決まってます。

イメージ的には、「こわす」というより、「信念の意味づけを変える」ことが必要です。

詳細なステップにつきましては、次回以降お話しいたします。

わたしたちが、今の現状を変えていくには、まずは「快適領域」から一歩踏み出す勇気ではないでしょうか。

一歩踏み出すことで、今まで見えなかった景色がみれるかも。
また、その出した勇気に報いるように、自信が少しずつ持てるかもしれません。


リーダーたちに送る
課題解決ステップ


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