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感想文を置いておく場所として使用します。 動機:記録/内省/推しを推してる人の数のひとつになること

最近の記事

探偵じゃないグッドガールの行きつく先――「卒業生には向かない真実」まで読んだ話

つい最近、ホリー・ジャクソン『卒業生には向かない真実』を読了したので感想を書く。物語の核心を突くネタバレはしないが、察しのいい人が読むとちょっと危ないかもしれないので、注意。 どちらかというと、読み終わったあとの人が「そうだねー……」って思いながら読む用の文章な気がする。 1作目『自由研究には向かない殺人』でピップのファンになり、2作目『優等生は探偵に向かない』のラストでとても悲しくなり(でも面白かった)、今作を手に取った。 世界が変わってしまった2作目を経て、完全にピッ

    • 「完成させた」ということが尊い――「メタモルフォーゼの縁側」を見た

      この前、映画の『メタモルフォーゼの縁側』を見た。連載当時漫画版を読んでたなぁ~と思って。 最後まで見たあとに私が思ったことは「創作っていいね」だった。それに絡めて、創作について管を巻きたいと思います。 がっつりと内容に触れることはしませんが、一応ネタバレは注意しておきます。こわいので。 愛をえがけば大丈夫うららちゃんの初めての漫画、めちゃくちゃパワーを感じませんでした……!? ストーリーが良い。絵本みたいで心に残る。たしかに元気が出る。 それはなぜかというと、「愛がある

      • Lemonをふつうに聞けなくなった――「アンナチュラル」おもしれーでごわすの巻②

        最終話まで全部見た。 見始めはこちら。 物語の核心にふれるようなネタバレはないと思うけど怖いので一応やんわりとネタバレ注意。というか観ないとなんだかよくわからないと思うので観てから読んでほしい。 私は非常に涙もろい。ニュースで難病と闘う女の子の特集を見ただけで涙を流すし、ペットや親子ネタのドラマや映画や本でもほとんど泣く。泣くトリガーは「うわ、愛じゃん……」と思う瞬間である。「誰かが誰かを心から想っている」ということが分かるようなシーンが来ると喉がギュッと締まって鼻がツン

        • 「アンナチュラル」おもしれーでごわすの巻

          とりあえず1~3話を見た。 おもしろいという評判は知ってて、最近友達におすすめされたから見た。石原さとみかわいすぎや!!!!! 子供のころはよく分かってなかったけど今見るとめちゃくちゃかわいいことに気付く。特に三澄ミコトをやるときの髪型とメイクが好みなんだと思うわ。 めっちゃおもろい理由を頑張ってかみ砕こうとしてみる。 まず、「なぜ」が一番最初にばらまかれるミステリー的な題材がもう面白い。 そんでずっと緊張感がある。タイムリミットの要素が1話につき必ずある。(今のところ)

        探偵じゃないグッドガールの行きつく先――「卒業生には向かない真実」まで読んだ話

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        • Lemonをふつうに聞けなくなった――「アンナチュラル」おもしれーでごわすの巻②

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          ゴクゴク飲める水みたいな文章になりたい!――「書く習慣」を読んだ。

          いしかわゆきさんの『書く習慣』を読みました。 読もうと思ったきっかけはずばり、noteの公式チャンネルでやっていた配信『「書く習慣」がたのしく身につくレッスン』がおもしろかったから。 それと「書くことって楽しいよ」っていうマインドにものすごく賛同したのも大きい。「もっと自由に書いていいよ!」っていう背中を押してもらいたかった。 また、この配信は、noe;のアカウント(感想倉庫アカウント)を作ろうと思ったきっかけのひとつでもある。 この本はすっごく読みやすくて、シンプルな

          ゴクゴク飲める水みたいな文章になりたい!――「書く習慣」を読んだ。

          いっさいの甘さのない女が好き――「女王陛下のお気に入り」を見た

          私は「女と女の物語」が好きで、追いかけている。 『女王陛下のお気に入り』は日本での公開当時に女女情報において信頼しているTwitterアカウントが「おすすめ」と言っていて気になっていた。 理解しきれていない部分もあるけれどひとまず見たのでぐちゃぐちゃと感想を書く。 期待通り女性同士の恋愛シーンが見られたし、女女激重執着が見られたので好きなやつだった。男が挟まってくるけどマジで無害。女→男への愛が一切ないので。 宮廷の騙し合いバトルみたいなやつ、見てみたかったんだよ……。

          いっさいの甘さのない女が好き――「女王陛下のお気に入り」を見た

          人工知能が「生まれてもいい」時代は来るのかな……――映画コナン「ベイカー街(ストリート)の亡霊」を見た

          コナン映画履修2回目です。 ネットによるとこれも最初に見ておいてほしい作品らしいので手を出してみるぞ。 ノリがわかってきたIT社長のおっさんがジャックザリッパーの子孫って聞いてちょっとビックリしすぎて笑ってしまった。でも面白いと思う。これがカオスの片鱗なんだ! と沸いた。 愛聴しているネットラジオでたびたび「コナン映画はちょっとぶっ飛んだところがある」ということが言われており、そこも楽しみにしているポイントだったのだ。 こう、とにかくドデカいアクションと、ぶっとんでるけど

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          友人関係のテーマを考えたくなった――「胃が合うふたり」を読んだ

          千早茜・新井見枝香『胃が合うふたり』を読みました。 信頼しているYoutuberさんが紹介していて気になっていたのだった。私はとても食べ物について書かれた文章が好きで、なおかつ食べ物を通して語られるふたりの関係性が良いという話だったので食いついた。 もうずーっと美味しそうだったし、確かに最高の友情だった。 私も友達と美味しいものを食べに行きたいという衝動にかられたし、友達のキャラをじーっと分析したくなった。それに、彼女たちと私の胃は合っているのだろうか……? 私は友達と

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          ミュウツーおまえ赤ちゃんだったのか――劇場版ポケモン「ミュウツーの逆襲」を見た

          なんか急に子供のころに見た映画を大人になってもっかい見てみよう、という気分になったので『ミュウツーの逆襲』を見た。なので感想を書く。 初見時は小学生だったか幼稚園児だったかもわからないくらい小さいころで、劇場で見た。 この文章は「よく分かってなかったけどミュウツーってめっちゃかわいいね」という軸で書いています。 見る前の印象昨日までのミュウツーの印象は「とにかく強くてやべー人造ポケモン」だけだった。クリア後にハナダの洞窟の奥で出会えるマスターボールの使いみち。スマブラとか

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          初めてコナン映画を見た人の感想――劇場版 名探偵コナン「時計じかけの摩天楼」を見た

          今日、人生はじめてコナン映画を見た。 高校生くらいの頃、友達が「コナンの映画良いよ」と言っていて気になっていた。しかしその時点でもうたくさん作品があり、どれから見ていいかわからず、腰が死ぬほど重い私は見ないまま社会人となった。 毎年最新作が発表されてインターネットが沸くたび「そんなに面白いなら履修してぇなあ」という気持ちだけがたまっていった。 そして今月からアマプラに加入した。そのきっかけのひとつがコナン映画なのだった。 先日、職場の人とコナン映画の話になったとき「GWの

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          リリアちゃんの容姿がいかにキュートかを語りまくる記事

          推し語りをしたい。私は人の推し語りを聞くのが好きだ。各人特有の視点をとおしてキャラの魅力に気づくことができるからだ。 さらにその人と私の推しが同じであったのなら、ひたすら赤べこのように首を縦に振って「わかるわ」「わかる」「そういう見方もあったか」と思うし、何より推しが不特定多数に愛でられているという現実はなにより甘美だ。 だから私もやろうと思う。 今回紹介する私の推しは、ツイステッドワンダーランドというアプリゲームに登場するリリア・ヴァンルージュさんである。 超絶かわい

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          ゲ謎を見て「全体と個人」について考えだすオタク

          ゲ謎を見たので考えたことを記す。 「Twitterでめっちゃ流行ってるな~(いずれ観るかもしれないから中身にはあまり目を通していない)」くらいの前知識。 鬼太郎はアニメを子供のころに見てて、妖怪ガイドブックみたいなやつを持ってた。 王道ミステリーな始まり方だ! アクションシーンかっけぇ! 愛が、沁みる……。というかんじでとても楽しめた。 てか思ったよりグロかったし、しっかりホラーだったのでびっくりした。 全体という建前、それと欲についてなんか「個人」と「全体」みたいなもの

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          友達は恋人の下位互換じゃない――映画「マイ・インターン」を見た

          アマプラで、映画『マイ・インターン』を見た。昔見た動画でおすすめされていたので、気になっていたのだった。 仕事ができるけどフルスピードで周りを置いていって、ときに自分すら振り落としそうになるジュールズのもとに超年上のインターン・ベンが来て、交流するうちにリラックスすることを知り、落ち着いて自分の問題を見つめなおすことができるようになった、という話だと思う。 仕事もプライベートもカバーした友達ジュールズに必要なのは新しいCEOじゃなくて、気持ちを落ち着けてくれる友人だった。

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