SDGsの本当の狙い 〜不都合な真実でも、日本はDXで三方よしビジネスを目指すべし
最近のビジネスでは猫も杓子もSDGsが語られるようになった。環境や社会課題、「誰一人取り残さない」という聞こえはいいが、これは信頼して良いものなのだろうか?本当の狙いは何なのか?
その不都合な真実を知った上でも、日本として、ビジネスとして目指すべきSDGsについて考える。
●不都合な真実
SDGsで語られる耳触りの良い世界。発展途上国をはじめとする格差を無くす事が目的であり、先進国が行なってきたような経済優先のみの発展から生じた歪みを防止するものでもある。これは、地球を守る事にもなるが、発展途上国には今までの先進国のような経済優先の発展はさせないということでもある。
そして、コロナショックで今までの資本主義の限界がいよいよ顕在化した。経済トップの米国は、GAFAをはじめとする企業が世界中を支配。2位の中国は、国家主導でのAI、デジタル技術て世界支配を狙っている。SDGsとは、もはや追いつくことの出来ない米中に対して、欧州がゲームチェンジ(都合の良いルール変更)を図ったものかもしれない。
これらを知った上で、3位の日本はSDGsにどう取り組むべきだろうか。ここから先は、News Picksでの名和高司さんの記事を参考に考える。こちらは是非一読いただきたい。
●SDGsで目指すは三方よし
SDGsで目指すは「三方よし」の世界である。SDGsは環境問題、社会課題の解決だけでなく、ビジネスに関する目標が書かれている。マイケル・ポーターは社会価値を上げつつ、経済価値を上げる知恵を目指すCSV(Creating Shared Value)を提唱している。
これに消費者の利益が加われば、信頼できる三方よしであると考える。しかし、エシカル消費や、Z世代はサステナビリティ・ネイティブ、ソーシャル・ネイティブと言われるが、それらが本当に消費者が価値と感じているかはまだ懐疑的である。メディアがまた踊らせようと盛り上がっているだけなのか、本当に消費者にとっての新しい価値観が受け入れられるのかは、観察していく必要がある。
●SDGsはDXで三方よしを実現させる
名和高司さんは現行SDGsを超える新SDGsとして、サステナビリティ、デジタル、グローバルを提唱している。これは三方よしに、時間、空間、そしてデジタルという余剰次元(エクストラディメンション)に広げたものと私は解釈した。
・サステナビリティは時間軸での継続であり、このためにはきちんとビジネスとして企業が消費者に価値を与え、対価を得ることが重要となる。
・グローバルは空間軸での広がりであり、世界中でOne Team、One Earthとして、経済大国の米中も巻き込む必要がある。
・そしてその中心はデジタルであり、時間、空間とは別次元から飛び越え、繋ぐことができる。これを物理学でいう余剰次元(エクストラディメンション)に当たると提唱したい。つまるところ、DXを取り組む必要がある。
with EXTRA DIMENSION.
●まとめ
デジタル・DXで時間、空間を超えて、三方よしの世界を実現させる。これは私の提唱するデータ活用での三方よし"Data for triGood"を実現することと考え、進めるべきだと考える。
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