見出し画像

素朴ながらも力強い、南仏の植物たち ~フランス農場レポート vol.4〜

野枝アロマは、2017年から定期的にフランスの農場、精油メーカー、BIO製品の展示会などを訪れ、その地の植物に触れながら、今現在の生きた情報を取材させていただいています。

今回は、昔ながらの農法にこだわるメオさんご夫妻の心安らぐ農場レポートの第2弾です。

メオさんご夫妻とは2018年にお会いして以来ずっとお付き合いをさせていただいていて、野枝アロマのYouTube でもインタビューを掲載させていただいております。
よろしければ、ぜひこちらの動画もご覧くださいませ!

さて、ここからは農場を見て回ります。
まずは、ラベンダー・アングスティフォリアから。

ラベンダーにはたくさんの品種がありますが、今回農場やアロマショップを回ると、ラベンダーの品種の違いをきちんと理解して精油を使ってほしいとおっしゃる方がとても多かったことに驚きました。

「リラックスや安眠に使うのであれば、アングスティフォリア種でなければ意味がないわよ。」
「感染症に使うならば、スパイクラベンダー(ラベンダー・スピカ)がおすすめだよ。」

そんな風に、みなさんラベンダーの品種について力説されていたのが印象的でした。

というのも、フランスでは最近アングスティフォリア種とスピカ種を適当に交配させて量産し、成分がはっきりしないものを安く売る業者も出てきているからだそうです。

フランスでは質の高い精油が日本よりも手に入りやすい反面、やはり現地で生の声を聞かせていただくと、丁寧に心をこめて栽培をされている農場の方や、きちんと成分にこだわった精油を販売しているお店の方が嘆いてしまうような、粗悪な商品も少なからず流通していることがわかりました。

大きな農場は満開になったラベンダーをトラクターで一気に刈り込んでいくのですが、この農場はSimples組合の決まりに従って、近代的な機械を使わずに手摘みで丁寧に摘み取っていきます。

次はエキナセア。この植物は水溶性の成分が豊富なので、精油よりもハーブウォーターに向いていると言えるでしょう。
エキナセアウォーターは免疫系の働きを促進する作用があり、風邪や気管支炎などの予防や初期症状の改善にも使われています。

また、エキナセアは植えておくと近くに生えている他の植物も強くすると昔から言われているそうで、多くの農場で見ることができます。

この農場では写真のように、アルコールにつけて芳香チンキにもしていました。
これは販売用ではなくて、ご夫婦がお茶やヨーグルトに入れて風邪予防に使われているそうです。

こちらはカモマイル・ローマン。精油を一定量採るにはとてつもない花の数が必要になるので、大量生産をしていないこの農場では、主にハーブウォーターとハーブティー、そしてほんの数本の精油を採るために栽培しています。
花々は写真のずっと奥まで続いていて、あと数週間するとあたり一面が真っ白になるほど咲き誇るそう!

まだまだ続く農場の旅。
少し長くなってしまったので、この続きまた次回お伝えをさせていただきますね*

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?