ふるさと
R3.12.11
ふるさと、と聞いて思い浮かべることはなんだろうか?
幼少期に過ごした場所。
祖父母が住んでいて、連休に帰る場所。
大切な人と過ごした思い出の場所。
ふるさとがある人もいれば、ない人もいる。
前はあったけど、今はない人もいる。
今、新たなふるさとを作っているかも知れない人もいる。
この言葉自体の印象は、
なんとなくあったかくて懐かしく
自身が欲したときには「おかえり」と受け止めてくれる
「変わらないでいてくれる場所」という期待感がある。
ふるさとがない、となるとなんとなくさみしく感じるのは、
この「期待感」からくるのだろうと思う。
例えば、旅行にもおんなじ期待感があるのではないだろうか。
「また、ここに来たい」と思って家路につく。
何年か後に、再訪したとき同じ風景であってほしいと、心のどこかで願う。
しかし、私たちは「変化を欲する」生き物でもある。
自分たちは成長したいし、もっと良くなりたい。
でも、変らないでいてくれるものも欲しい。
何ともわがままな欲求だが、
日々の暮らしを大切にして、同じルーティーンを守ることを幸せに感じる人がいることも事実である。
そう考えると、
変化していく時代の波に乗るものと、流されないものとのバランスは実に絶妙だなと感心する。
だからこその多様性。
それぞれの生き方がオリジナルであることが自然なのだと実感する。
今日のキーワード「世界の仕組み」
私たちは今、本気で試されている気がする。
自分を大切だと思うように、他人を思えるか?
ふるさとを守る人がいるように、
より良くなるために変化を求める人もいる。
どちらも必要で、そのバランスが大事。
大切なのは、それぞれの考え方を否定しないこと。
選択肢は人の数だけあると、理解すること。
お互いが必要不可欠で、
誰もが安心して笑顔で暮らせる世界を欲していると知ること。
”ふるさと”は、どんな人の中にもあって、思い出せなくても魂に刻まれていること。
自分が住んでいるこの場所が、
誰かの ”ふるさと” かもしれないこと。
ほんのちょっとの想像力で、世界の仕組みは、みんなに優しくなる。
誰もが、誰かの大切な思い出の一部なのだ。
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